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エンリコ・ラバの初リーダー・アルバム

2015-09-17 | JAZZ
1943年、イタリア・トリエステ生まれのエンリコ・ラバ、
マイルス・デイビスや、ドン・チェリーの影響を受けたトランペッターで、スティーブ・レイシーの「森と動物園」(1966年作品)で以前から良く知られていました。
今回は、彼の初リーダー・アルバムとなった作品を取り上げてみました。

1970年を前後して、独からはMPS、FMP、ECM、蘭からICP、少し遅れて丁のSTEEPLECHASE、そして伊からはBLACK SAINTとHORO等々、
この他、マイナー・レーベルも含めヨーロッパの各国から数多くのジャズ・アルバムが次から次へと入ってきましたが、一部を除いて米盤より高額でした。
その中で、安価だったのがこのレーベル「BLACK SAINT」、
当時は、ビリー・ハーパーのその名も「BLACK SAINT(BSR 0001)」から連番で収集していましたが、これは現在残っている数枚の中の1枚です。

「IL GIRO DEL GIORNO IN 80 MONDI」 BSR 0011
  
1. C,T. ’S DANCE
2. IN 80 MONDI
3. XANADU
4. ATTICA
5. IL GIRO DEL GIORNO IN 80 MONDI
6. TO START WITH
7. OLHOS DE GATO
ENRICO RAVA(tp) BRUCE JOHNSON(g) MARCELLO MELIS(b) CHIP WHITE(ds)
録音 1972年2月

このレーベルの第1作(BSR 0001)は、先に記載したビリー・ハーパーの「ブラックセイント」で、1975年7月の録音です。
一方、こちらは11番目ですが、ご覧の撮り先に録音されています。
当時、このレーベルは米国のミュージシャンのものも数多く輩出していた記憶があります。

本題に戻ってこのアルバム、
1曲を除き、ラバのオリジナルですが、良い曲を書いています。
編成はカルテットですが、バックはお決まりのピアノ・トリオでなく、ギター・トリオであることで上手くいっています。
そして、随所でフリーな演奏が展開されていて、何処か後年のマイルス・バンドの様でもあります。
A面4曲、B面3曲、共に同じような雰囲気の内容で、ラバは伸びのあるハイ・ノートをあちこちで撒き散らしています。
1曲目は、混然としたサウンドの中からトランペットによるテーマが現れ、その後に続くギターのカッティングが心地いいです。
「**ダンス」と言われるだけあって、後半はダンスが出来るような軽快な演奏で締め括られています。
そして、このアルバムで大活躍するギタリスト、
しっかりとリズムを刻んだかと思うと、2曲目は冒頭からソロ・スペースが与えられ、あれれ、音色こそ違えオクターヴを駆使したウェス?が時々顔を出したりと、中々面白いです。
3曲目は速い3拍子の曲ですが、ベースは強弱を付けずに4つを刻むところが面白いです。
4曲目ではエコーを利かせたサウンドの中で、ラッパは叫び、ドラムスはパタパタと強調され、裏面5曲目のタイトル曲へと続きます。
タイトル曲は、イタリア民謡を思わせるトランペットからテーマが奏でられ、続くギター・ソロはここでもウェスが・・・
6曲目ではラバのダーティ・トーンとハイ・ノートによる演奏から、最後はカーラ・ブレイのオリジナルへと続きますが、これも単なる素材として取り上げているだけのようです。
最後の7曲目、良い内容なのに、惜しむらくはフェイド・アウトしていて、最後に欲求不満が残ったところでしょうか。
ジャズ演奏でのフェイド・アウトは、尻切れトンボの様でイケマセン。

この後、ECMへの作品へと続き徐々に演奏はこなれて行くのですが、このアルバムが正しくエンリコ・ラバの原点のような気がします。

コメント (1)
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