あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤 (第72回)

2015-09-27 | 私の愛聴盤
第72回は高瀬アキの「ソング・フォー・ホープ」です。
大阪生まれで東京育ちの高瀬アキ、
71年にプロ入りし、国内、米国で活動した後、1987年よりベルリン在住し、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと共にヨーロッパを中心にジャズ、即興音楽シーンで活躍しています。

そして愛聴盤の1枚は、81年のベルリン・ジャズ・フェスティバルで初日の幕開けで登場した機会を捉えて収録されたものです。
「AKI TAKASE TRIO SONG FOR HOPE」 enja 4012
  
1. MONOLOGUE
2. SONG FOR HOPE
3. MINERVA’S OWL
4. MOUNTAIN FOREST
高瀬アキ(P) 井野信義(b) 森山威男(ds)
録音 1981年11月5日 

全4曲、1曲目の「モノローグ」は、タイトル通りのピアノ・ソロで、多くの引き出しが次々に現れてきます。
2、3曲目のピアノ・トリオは、柔と硬が入り交じった展開へ、
最後の13分を超える長尺の「マウンテン・フォレスト」は、ドラムスのブラシ・サポートを受けてベースのソロから入り、ドラムスのソロへと続いた後、曲の後半でピアノ・トリオとなりますが、ここでは一転、山下洋輔の演奏か?と思わせるような聴衆もビックリの激しい連打を交えた3人のインター・プレイが展開されて、フィニッシュとなっています。
レコード両面を通して聴くと、演奏は勿論のこと、構成も見事なことが納得できる1枚です。

余談ですが、このベルリン・ジャズ・フェスティバル、
古くは65年の白木秀雄クインテット、71年の日野皓正クインテットもレコード記録として残されています。


このライブ盤に関連し、もう1枚掲載したのは高瀬と池田のデュオ・アルバム、
ベルリン・ジャズ祭の興奮冷めやらぬ間、帰国して直ぐに録音されたものですが、上記のライブ盤とは趣を異にしています。
こちらは大半が良く知られたスタンダードであり、恐らくブロデューサーである沢井原児氏の意向が込められているものと思われます。
最後の1曲はフォーレの「夢の後に」をモチーフに、続けて彼女のオリジナルによるソロ演奏です。
「ESPRIT」 Union Jazz KUL-5019
  
1. MILESTONES
2. MANHA DE CARNAVAL
3. I’M ALL SMILES
4. MR.P.C.
5. ’ROUND ABOUT MIDNIGHT
6. OLEO
7. APRES UN REVE ~ VALENCIA
高瀬アキ(p) 池田芳夫(b)
録音 1981年11月26~27日 杉並テイチク・スタジオ
いずれの曲も、高瀬の解釈によりストレートに弾いていて、2人の息が良く合った心地良い演奏集です。


そして、ここに掲載したの下記の2作品
「SO LONG ERIC」、「TWO FOR TWO」はいずれもCDですが、共に好きなアルバムです。
    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする