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ヘレン・メリルの1967年の来日録音盤

2023-04-16 | JAZZ
西条孝之介に関連するアルバムの中で、ヘレン・メリルのバックを努めている1枚です。

「YOU´D BE SO NICE TO COME HOME TO」 JVC 6384
  
 1. YOU´D BE SO NICE TO COME HOME TO
 2. AUTUMN IN NEW YORK
 3. NO OTHER LOVE(ショパンの別れの曲)
 4. TWO SLEEPY PEOPLE
 5. SOMEONE TO WATCH OVER ME
 6. AUTUMN IN ROME
 7. SEPTEMBER SONG
 8. ´ROUND MIDNIGHT
 9. SEPTEMBER IN THE RAIN
10. AUTUMN LEAVES
11. THE DAYS OF WINE AND ROSES
12. GOODBYE
HELLEN MERRILL (vo) 猪俣 猛 &ウエスト・ライナーズ他
録音 1967年8月31日、9月7日

ヘレン・メリルはこれまでに幾度も来日し、その度に多くの録音を残していますが、これは猪俣 猛とウエストライナーズ+数人で構成された11人編成のバンドがバックを努めています。
彼女のアルバムには大きい編成のものはあまり無いため、貴重な1枚だと思います。
そして録音時期に関連しているかとも思われ、秋にちなんだ多くのスタンダードを歌っていて、これも魅力があります。
編曲は前田憲男、山屋 清、八木正生の3人がそれぞれ4曲づつを担当していて、30代後半のヘレン・メリルの若々しい歌声と共に、アレンジの妙も楽しむことが出来ます。

ヘレン・メリルの十八番である「YOU´D BE SO NICE TO COME HOME TO」は、前田憲男のアレンジによるもので、彼女のこの曲のいずれのレコーディングよりもアップ・テンポで演奏されていますが、伸びのある歌を猪俣 猛の切れのあるドラミングがプッシュしていて、中間部での沢田駿吾のギター・ソロが旨く絡んでいます。
続く「AUTUMN IN NEW YORK」は一転してスロー・バラードとなりますが、山屋 清のアレンジは、ソフィスケイテッドされた歌に、野々村直造のトロンボーンが絡む絶妙なプレイが旨くマッチングしています。
八木正生が担当した「SEPTEMBER SONG」も、ゆったりしたテンポで演奏されますが、オーケストラのアンサンブルと共に、松本浩のヴィブラフォンが効果的に使われており、ヘレンの歌がうまく溶け込み絶品の1曲に仕上がっています。
テナー・サックスは、西条孝之介と三森一郎の2人が参加していて、西条はアップテンポで演奏される「SEPTEMBER SONG」の中間部で一聴してそれと分かるソロを取っています。

ヘレン・メリルの歌はいずれも素晴らしいですが、「AUTUMN LEAVES」が前田のアレンジと共に、特に印象に残ります。

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