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ジミー・ヒースの最初のリーダーアルバム

2023-04-26 | JAZZ
サックス奏者、作曲家、アレンジャーで知られるジミー・ヒースの最初のリーダー・アルバムです。

「THE THUMPER」 RIVERSIDE 1160
  
1. FOR MINORS ONLY
2. WHO NEEDS IT ?
3. DON´T YOU KNOW I CARE(*)
4. TWO TEES
5. THE THUMPER
6. NEWKEEP
7. FOR ALL WE KNOW
8. I CAN MAKE YOU LOVE ME(*)
9. NICE PEOPLE
NAT ADDERLEY (cpr) CURTIS FULLER (tb) JIMMY HEATH (ts)
WYNTON KELLY (p) PAUL CHAMBERS (b) ALBERT HEATH (ds)
(*)JIMMY HEATH AND RHYTHM SECTION
録音 1959年11月27, 30日、12月7日  

1926年10月生まれのジミー・ヒースは、40年代半ばから活動していましたが、当時のジャズマンによくある麻薬禍のため一線を退いていた時期があり、その間にも多くの曲を輩出し、作編曲家として活動していました。
本格的な演奏活動の再開は59年であり、その年に初めてのリーダー・アルバムとなったのが本作品です。
全9曲の内、ジミー・ヒースの作った曲は5曲で、先に掲載したチェット・ベイカーとアート・ペッパーの「PLAYBOYS」でも大半の曲を提供していましたが、そのアルバムにも入っていた「FOR MINORS ONLY」は、アレンジャーとしても実力を発揮しています。
これはステレオ盤ですが、右チャンネル側にサックス、ベース、ドラムスが、また左チャンネル側にコルネット、トロンボーン、ピアノという位置関係となっていますが完全なセパレートでは無く、バランス良く配置されていることからステレオの特徴が活かされています。

6人編成の演奏はアレンジも聞き所の一つですが、いずれの曲もハード・バップ色が濃く出ています。
3人(管)の順番に受け渡されるソロの主役はリーダーですが、ナット・アダレイの開放的でストレートなプレイも印象的です。
また、ウイントン・ケリーのプレイは、彼のリーダー・アルバムである「KELLY BLUE」のタッチにどことなく似ている部分が多くあります。

なお、(*)印の2曲はジミー・ヒースとピアノ・トリオのカルテットでの演奏で、ロリンズとコルトレーンを足して2で割った様な音色とフレーズで快演しており、これに一聴して分かるフレーズを持ったウイントン・ケリーのピアノが絡むという魅力的な演奏となっていて、この編成の曲がもっと多くあればと思った次第です。

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