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長い間探していた西条孝之介のレコード

2023-04-02 | JAZZ
以前から西条孝之介の演奏が好きで、彼のレコードを収集していましたが、1978年に録音されたこの1枚だけは中々見つからずじまいでいました。
このレコードの音源はyoutubeでも聞けるのですが、最近になってやっとのことで良いコンディションのものを入手することができました。

「EARLY AUTUMN」 KING SKA 3018
  
 1. FOUR BROTHERS
 2. DEAR OLD STOCKHOLM(*)
 3. STAN GETZ BLUES(*)
 4. MORNING OF CARNIVAL
 5. THERE´S A SMALL HOTEL
 6. EARLY AUTUMN
 7. YESTERDAYS(*)
 8. STANDANAVIAN
 9. THE GIRL FROM IPANEMA
10. TOO MARVELOUS FOR WORDS
西条孝之助介 (sax) 前田憲男 (p) 猪俣 猛 (ds) 荒川康夫 (b) 五十嵐明要 (as) 
伏見哲夫 (tp) 中沢忠孝 (tb) 原田忠幸 (bs) 潮先郁男 (g)
録音 1978年4月4日

スタン・ゲッツを師としてその演奏方法までを研究していた西条ですが、各曲の演奏については、下記に記載したライナーノートの中で西条自身が詳細に説明しています。
それによると、大半の演奏はオーバーダビングをして一人何役もをこなしており、1曲目の「FOUR BROTHERS」では、4コーラスのアドリブを、マウスピースとリードを変えて演奏するという離れ業を演っています。



このレコードに納められている10曲はいずれもスタンゲッツの縁の曲ばかりですが、3曲(曲目の中の*印)は、スタン・ゲッツのROOST盤が基本になっています。
その中で、2曲目の「DEAR OLD STOCKHOLM」は、往年のゲッツの演奏を彷彿とさせ、曲の後半ではバリトン・サックスでワン・コーラスを吹いています。

下は、その3曲の基となった音源で、オリジナルは10インチ盤ですが、これは再収録されたLPです。

  


なお、国内盤にもSP盤からダビングされた同じ音源があります。
下はそのダビングされたものですが、針音を含むノイズは殆ど聞こえません。

  

ここに参加しているのは、前田憲男を始めとしてウエストライナーズのメンバーが中心となっていますが、前田憲男と荒川康夫以外はソロを取らず、バックの演奏に徹していて、正に西条のワン・オンリーな演奏集となっていて、彼のプレイが十分楽しめるアルバムです。

コメント (2)
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