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フィンランドのサックス奏者の新譜

2023-04-30 | JAZZ
フィンランドのジャズサックス奏者の一人であるイーロ・コイヴィストイネンの新譜は、今年初めに発売されて居ましたが、他のアルバムと抱き合わせでオーダーしていたことから最近手元に届きました。
これは、1946年1月13日生まれのコイヴィストイネンの75歳の録音です。

「DIVERSITY」 SVART 336
  
1. DIVERSITY
2. HOKUM
3. STAMMER
4. PLAYED TWICE
5. HEAR HEAR
6. BODY LANGUAGE
7. KELO
8. CASA DE FERRO
EERO KOIVISTOINEN (ts) ALEXI TUOMARILA (p) 
JORI HUHTALA (b) JUSSI LEHTONEN (ds)
録音 2021年8月2~3日

1曲目の「DIVERSITY」に針を落とすと、ドラムスの短いソロに続いてサックスが登場してきますが、この流れはコルトレーンの至上の愛の「パート3:追求」のイントロを思わせる構成となっており、ドラムスもピアノもそれに追従してきます。
また、2曲目の「HOKUM」も「パート2:決意」の如く、ベース・ソロと続くサックスとのデュオで始まり、その雰囲気が継続しています。
3曲目の「STAMMER」は、ミディアム・テンポの軽快な曲で、ピアノとベースにもソロ・スペースが与えられています。
8曲の内、唯一モンクの「PLAYED TWICE」は、サックスとピアノのデュオで演奏され、テーマは2人のユニゾンでスタートし、ピアノ・ソロにおいてもモンク的フレーズの連続で、まるでモンクとコルトレーンが演奏しているかのようです。
続く「HEAR HEAR」も、モンクの作品のようなゴツゴツしたメロディの曲ですが、アドリブに入ると軽快な演奏に変わり、ドラムスのソロを経てテーマに戻っています。
「BODY LANGUAGE」は、美しいメロディを持った6/8拍子の曲で、コイヴィストイネンのサックス・ソロがたっぷりと味わえる1曲となっています。

以前のコイヴィストイネンの演奏には、前衛的なサウンドやロックがらみの時代もありましたが、このアルバムは今までの作品と違ってワンホーンでシンプルな編成であり、コルトレーン・ライクなところはさておき、演奏も安定感があって、王道的なプレイが楽しめました。

なお、過去に発売された手持ちの2枚を並べて見ましたが、今回のアルバムを含めそれぞれがレーベル・カラーを変えるという粋なアイデアとなっています。

 

下は、フィンランドのミュージシャンを65ページに渡って掲載している雑誌で、過去にこのブログで取り上げているエドワード・ベサラや、ユハニ・アールトーネンも大きく取り上げられています。
開いたページには、イーロ・コイヴィストイネンが掲載されています。

 


なお、フィンランドといえば、現地をホームグラウンドとして活躍している後藤理子さんを、ず~~と応援しています。

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