シダー・ウォルトン(Cedar Walton, 1934年1月17日 - 2013年8月19日)テキサス州ダラス生まれ
シダー・ウォルトンのピアノ演奏は、地味さ以外に欠点がないのですが、正当に実力が評価されなかったこともあり、リーダー・アルバムより他の人とのセッションの方が多く残っています。
彼のスタイルは、ビ・バップ以降のモダン・ピアノ奏法をしっかりと身につけながら、モード・ジャズをも吸収していて、強く弾いても音の美しさが崩れないところに特徴があります。
日本への初来日は1963年のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの時で、その後も来日し、渡辺貞夫、笠井紀美子、山本剛や鈴木勲らと共演しています。
そして、この10月には東京コットン・クラブでのライブも予定されていたのですが、8月に亡くなってしまいました。
そこで手持ちのアルバムを、ピック・アップしてみました。
最初はニューヨークのクラブからのもので、ライブ演奏なので、1曲の演奏時間が長いです。
ベースのロン・カーターはこのセットのためのメンバーだったようで、全体の纏まりは今一つですが、ウォルトンのピアノを聴くには関係ないです。
「MY FUNNY VALENTINE/LIVE AT SWEET BASIL」ALFA RECORDS ALCR-108

1. MY FUNNY VALENTINE
2. JUST IN TIME
3. DETOUR AHEAD
4. MEMORIES OF YOU
5. ROUND MIDNIGHT
CIDER WALTON(p) RON CARTER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1991年2月15日 AT SWEET BASIL
次からは録音年月日を前に戻し、最初はアート・ブレイキーとのセッションからの2枚です。
「MOSAIC」 BLUE NOTE BST-84090
1. MOSAIC
2. DOWN UNDER
3. CHILDREN OF THE NIGHT
4. ARABIA
5. CRISIS
FREDDIE HUBBARD(tp) CURTIS FULLER(tb) WAYNE SHORTER(ts)
CEDAR WALTON(p) JYMIE MERRITT(b) ART BLAKEY(ds) 録音 1961年10月2日
この録音は、これまでジャズ・メッセンジャーズのメンバーだったリー・モーガンと、ボビー・ティモンズがそれぞれ自己のグループを率いることになったため、新たにフレディ・ハバードとシダー・ウォルトンの2人が代わって参加し、更にトロンボーンのカーティスが加わって3管編成のジャズ・メッセンジャーズとなった最初の作品です。
そしてメンバーの一新と共に、ハード・バップやファンキー・ジャズから一歩進んで、スケール~ラインに基づくモーダルな奏法と共に、新しい方向へ向かっていったアルバムでもあります。
タイトル曲は、その名の通りモザイクのような響きを持ったシダーの作品で、イントロ部はちょっぴり東洋的な雰囲気もしています。
そういえば彼は「UGETSU(雨月)」という曲も書いています。
「BUHAINA’S DELIGHT」 BLUE NOTE BST-84104
1. BACKSTAGE SALLY
2. CONTEMPLATION
3. BU’S DELIGHT
4. REINCARNATION BLUES
5. SHAKY JAKE
6. MOON RIVER
FREDDIE HUBBARD(tp) CURTIS FULLER(tb) WAYNE SHORTER(ts)
CEDAR WALTON(p) JYMIE MERRITT(b) ART BLAKEY(ds) 録音 1961年12月18日
モザイクに続いて録音されたブハイナズ・デライトは、3管のまとまりが更に強固になり、充実した演奏となっています。
テナー・サックスのウエイン・ショーターが、このバンドのミュージカル・ディレクターを務めているため、シダー・ウォルトンの作品(5曲目のシャーキィ・ジェイク)もウエイン・ショーターの考えに基づいたアレンジになっています。
6曲目はヘンリー・マンシーニの作曲したムーン・リバーですが、これもショーターのアレンジによるものです。
このアルバムは、河出書房新社「ブルーノート」の視聴対談「RVGリマスター三番勝負」の中で、ブルーノートのアート・ブレイキーのドラムが歪んでいない数少ない録音の1枚であると紹介しています。

一寸、今回の主役の話から外れてしましました。
この後シダー・ウォルトンは、1964年5月の録音時までアート・ブレイキーと行動を共にしますが、脱退後は様々なミュージシャンと演奏を行っています。
サム・ジョーンズ、ビリー・ヒギンスとのトリオで来日した時には、新宿のピット・インで渡辺貞夫とのセッションも行っています。
「SADAO WATANABE AT “PIT INN”」 SONY SRCS 9328

1. BODY AND SOUL
2. SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
3. BLUES FOR AMOS
4. OLEO
5. BLUE MONK
渡辺貞夫(as) CEDAR WALTON(p) SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1974年12月24日
このレコーディングは、笠井紀美子の帰国コンサートに、シダー・ウォルトン・トリオが同行してきた時に、笠井とシダーのジョイント・コンサートだけで終わるのは惜しいということで、当時ソニーの専属だった渡辺貞夫との共演が企画され、ライブ・レコーディングに至ったのだそうです。
ジャズ評論家の岩浪洋三さんのリポートによると、クリスマス・イブに行われた当夜の様子は、シダー自身、日本最高のジャズマンとの共演で熱く燃えていたそうです。
ライブでありながら良いコンデションで録音されており、彼の美しいタッチでスイングしているところが捉えられています。
「ART FARMER QUINTET AT BOOMORS」 EAST WIND EW-8042
1. BARBADS
2. I REMEMBER CLIFFORD
3. ’ROUND ABOUT MIDNIGHT
4. WILL YOU STILL BE MINE
ART FARMER(flh) CLIFFORD JORDAN(ts) EDAR WALTON(p)
SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds) 録音 1976年5月15日
日本人のプロデュースによるこのアルバムは、アート・ファーマーがリーダーとなっているため、シダーの出番は少ないですが、ベース、ドラムスとは以前からのコンビであるため、息の合ったところを見せています。
ライブということもあって、こちらも1曲の演奏時間が長く、且つ白熱した演奏になっているので、シダーのソロもいつになく熱いです。
シダー・ウォルトンのピアノ演奏は、地味さ以外に欠点がないのですが、正当に実力が評価されなかったこともあり、リーダー・アルバムより他の人とのセッションの方が多く残っています。
彼のスタイルは、ビ・バップ以降のモダン・ピアノ奏法をしっかりと身につけながら、モード・ジャズをも吸収していて、強く弾いても音の美しさが崩れないところに特徴があります。
日本への初来日は1963年のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの時で、その後も来日し、渡辺貞夫、笠井紀美子、山本剛や鈴木勲らと共演しています。
そして、この10月には東京コットン・クラブでのライブも予定されていたのですが、8月に亡くなってしまいました。
そこで手持ちのアルバムを、ピック・アップしてみました。
最初はニューヨークのクラブからのもので、ライブ演奏なので、1曲の演奏時間が長いです。
ベースのロン・カーターはこのセットのためのメンバーだったようで、全体の纏まりは今一つですが、ウォルトンのピアノを聴くには関係ないです。
「MY FUNNY VALENTINE/LIVE AT SWEET BASIL」ALFA RECORDS ALCR-108


1. MY FUNNY VALENTINE
2. JUST IN TIME
3. DETOUR AHEAD
4. MEMORIES OF YOU
5. ROUND MIDNIGHT
CIDER WALTON(p) RON CARTER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1991年2月15日 AT SWEET BASIL
次からは録音年月日を前に戻し、最初はアート・ブレイキーとのセッションからの2枚です。
「MOSAIC」 BLUE NOTE BST-84090



1. MOSAIC
2. DOWN UNDER
3. CHILDREN OF THE NIGHT
4. ARABIA
5. CRISIS
FREDDIE HUBBARD(tp) CURTIS FULLER(tb) WAYNE SHORTER(ts)
CEDAR WALTON(p) JYMIE MERRITT(b) ART BLAKEY(ds) 録音 1961年10月2日
この録音は、これまでジャズ・メッセンジャーズのメンバーだったリー・モーガンと、ボビー・ティモンズがそれぞれ自己のグループを率いることになったため、新たにフレディ・ハバードとシダー・ウォルトンの2人が代わって参加し、更にトロンボーンのカーティスが加わって3管編成のジャズ・メッセンジャーズとなった最初の作品です。
そしてメンバーの一新と共に、ハード・バップやファンキー・ジャズから一歩進んで、スケール~ラインに基づくモーダルな奏法と共に、新しい方向へ向かっていったアルバムでもあります。
タイトル曲は、その名の通りモザイクのような響きを持ったシダーの作品で、イントロ部はちょっぴり東洋的な雰囲気もしています。
そういえば彼は「UGETSU(雨月)」という曲も書いています。
「BUHAINA’S DELIGHT」 BLUE NOTE BST-84104



1. BACKSTAGE SALLY
2. CONTEMPLATION
3. BU’S DELIGHT
4. REINCARNATION BLUES
5. SHAKY JAKE
6. MOON RIVER
FREDDIE HUBBARD(tp) CURTIS FULLER(tb) WAYNE SHORTER(ts)
CEDAR WALTON(p) JYMIE MERRITT(b) ART BLAKEY(ds) 録音 1961年12月18日
モザイクに続いて録音されたブハイナズ・デライトは、3管のまとまりが更に強固になり、充実した演奏となっています。
テナー・サックスのウエイン・ショーターが、このバンドのミュージカル・ディレクターを務めているため、シダー・ウォルトンの作品(5曲目のシャーキィ・ジェイク)もウエイン・ショーターの考えに基づいたアレンジになっています。
6曲目はヘンリー・マンシーニの作曲したムーン・リバーですが、これもショーターのアレンジによるものです。
このアルバムは、河出書房新社「ブルーノート」の視聴対談「RVGリマスター三番勝負」の中で、ブルーノートのアート・ブレイキーのドラムが歪んでいない数少ない録音の1枚であると紹介しています。


一寸、今回の主役の話から外れてしましました。
この後シダー・ウォルトンは、1964年5月の録音時までアート・ブレイキーと行動を共にしますが、脱退後は様々なミュージシャンと演奏を行っています。
サム・ジョーンズ、ビリー・ヒギンスとのトリオで来日した時には、新宿のピット・インで渡辺貞夫とのセッションも行っています。
「SADAO WATANABE AT “PIT INN”」 SONY SRCS 9328


1. BODY AND SOUL
2. SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
3. BLUES FOR AMOS
4. OLEO
5. BLUE MONK
渡辺貞夫(as) CEDAR WALTON(p) SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1974年12月24日
このレコーディングは、笠井紀美子の帰国コンサートに、シダー・ウォルトン・トリオが同行してきた時に、笠井とシダーのジョイント・コンサートだけで終わるのは惜しいということで、当時ソニーの専属だった渡辺貞夫との共演が企画され、ライブ・レコーディングに至ったのだそうです。
ジャズ評論家の岩浪洋三さんのリポートによると、クリスマス・イブに行われた当夜の様子は、シダー自身、日本最高のジャズマンとの共演で熱く燃えていたそうです。
ライブでありながら良いコンデションで録音されており、彼の美しいタッチでスイングしているところが捉えられています。
「ART FARMER QUINTET AT BOOMORS」 EAST WIND EW-8042



1. BARBADS
2. I REMEMBER CLIFFORD
3. ’ROUND ABOUT MIDNIGHT
4. WILL YOU STILL BE MINE
ART FARMER(flh) CLIFFORD JORDAN(ts) EDAR WALTON(p)
SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds) 録音 1976年5月15日
日本人のプロデュースによるこのアルバムは、アート・ファーマーがリーダーとなっているため、シダーの出番は少ないですが、ベース、ドラムスとは以前からのコンビであるため、息の合ったところを見せています。
ライブということもあって、こちらも1曲の演奏時間が長く、且つ白熱した演奏になっているので、シダーのソロもいつになく熱いです。