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ハーレム・ノクターン

2013-02-07 | JAZZ
「ハーレム・ノクターン」
これは1940年にアール・ヘイゲンの手により作曲されたバラード曲ですが、調べてみたら大勢の、しかもいろんなジャンルの人やバンドが演奏していました。
米国ではテナー・サックス奏者のジョージ・オールドの演奏でヒットしましたが、日本では何と言っても「Sam The Man」こと、サム・テイラーの十八番で、強烈にブローする演奏(チョット過激?)で有名になりました。
そしてもう一人、こちらはダニー・ボーイの演奏で名を上げたシル・オースチンも吹き込んでいて、私が所有しているアルバムでは弦のバックが入り、サム・テイラーほどの強烈なブローは無く、どちらかと言えばベン・ウエブスターのような吹き方に終始していました。

You Tubeでこの曲の奏者を検索してみたところ、R&B系のキング・カーティス、イタリアのファースト・パペッティは当然としても、デビット・サンボーンやベンチャーズも演っていました。
変わったところでは吹奏楽の演奏もありました。
このサンボーンの演奏(映像はありません)は、サックスが4ビートでありながら、リズムは6/8拍子のような感じで、カッコ良いです。
皆さんもぜひこのデビット・サンボーンの演奏にアクセスしてみてください。
なお日本では、松本英彦は当確としても、クレイジー・キャッツの安田伸がサム・テイラーばりの大ブローで演っているものもありました。

話をジャズに戻して…
ジョージ・オールドは1919年5月19日、カナダ・トロント生まれで、ニュー・ヨークに出てきてからはアーティ・ショーやベニー・グッドマン楽団に在籍した後、それまでのスイング・スタイルからモダンな奏法に変え自己のアルバムも多く作っています。
ジョージが演奏しているタイトル曲は、私が中学生のころ買ったEP盤(33回転の17cm盤)の最初に入っていました。
そしてそこはやはりジャズ・マンで、ブローもなく弦をバックに淡々と吹いています。

もう一人テキサス・テナーのイリノイ・ジャケーも紹介します。
その前に「テキサス・テナー」とは、ゴリゴリとした男性的な音色で、独特のビブラートを持った人のことを言い、他にはバディ・テイトやアーネット・コブ、それにバデイ・テイトなど、テキサス出身のテナー奏者が得意とするブロー奏法です。
このイリノイ・ジャッケーは1922年10月30日、テキサス・ヒューストン生まれで、JATPに参加してから有名になりました。
聴衆受けするブロー奏法は、行き過ぎると嫌悪を感じることもあるので程々が良いのですが、ここでのジャッケーはほとんどアドリブもなく、トランペットのロイ・エルドリッジと分け合う形でストレートに演奏しています。

上記でコメントした2人のハーレム・ノクターンの入っているアルバムを紹介します。
   
ジョージ・オールドの方はメンバー不詳ですが、イリノイ・ジャケーのアルバムは以下の様になっています。
曲名
1. Las Vegas Blues
2. Harlem Nocturne
3. Can’t We Be Friends
4. Achtung
5. Have You Met Miss Jones?
6. Lullaby Of The Leaves
Illinois Jacquet(ts) oy Eldridge(tp) Jimmy Jones(p) Herb Ellis(g) Ray Brown(b) Jo Jones(ds)
1956年10月16日 ロス・アンジェルスにて録音

なお他にも手持ちのジョージ・オールド(正式名GEORGIE AULD)のアルバムがありましたので、紹介します。
1951年と1963年の録音で、共にモダン・ジャズで、曲目はジャケットに記載されています。
   

そしてもう1枚は1959年録音のCDで、ジャケットをそのまま添付しました。


コメント
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