きき酒が終わり、いよいよ懇親会です。
懇親会と聞くと多くの方は、会が終わった後の歓談の時間と考える方が多いと思います。
勿論、きき酒の時より肩の力も抜け、いろんな地域からお見えになった同業者の方や飲食店さんと、親しくお話などをする事も当然御座います。
しかしながらこの懇親会では、先ほどきき酒したお酒を色々な温度態で試しながら、竹鶴酒造さんと・会場の賀茂川荘の料理長さんの相談で決められた素晴らしいお料理を食べ、味わいがどう変わるか・・・どういった印象を持つか・・・など考えながら味わう・・・・といった一面も有ります。
予てから石川杜氏は、自分の理想のお酒はご飯の様な酒・・・・と公言されており、お酒は料理と共に頂いて初めて完結をするという理念を持っておられます。私も、そのように考えています。
今の時代お酒だけで飲んでも、香りもよく、柔らかく優しい口当たりの軽やかな、一見美味しく思えるお酒は幾らでも存在します。しかしある意味そういうお酒は、それだけで完結しています。飲んでいても余り料理などがイメージできませんし、料理と一緒に頂いても融合を感じ難い印象です。
しかしながら、竹鶴の様に確りと米を溶かしそれをきっちりアルコール醗酵させて造られたお酒は、それだけを飲んだ時は、ややもすると、とっつきにくいイメージも有りますが、食事と合わせた時に何ともいえぬ旨味を感じ、互いの個性を引出し融合も感じられます。
もしも何も食べずにお酒だけを頂くと、何故か腹が減ってきたりします。正に、料理と共に完結するといった具合です。
そんな訳で懇親会では、確りと飲んで食べさせて頂きました。お料理は次の通りです。【酒肴】ざる豆腐(エゴマ油・藻塩) 生シラス酒盗和え 松茸菊菜和え天いくら
【香吸】秋香り土瓶蒸し(名残鱧・松茸)
【造里】紅葉鯛重ね造り 車海老 とろ角造り あしらい一献
【八寸】かます木の芽焼き 絹皮小芋・新銀杏・木の葉生姜
【凌ぎ】穴子にぎり寿司
【鉢肴】寄り海老・蛸養老揚げ菊花みぞれあん
【替り鉢】竹原峠下牛牛鍋・養老とろろ
【強肴】戻り鰹炙り(モッツァレラチーズ・ベビーリーフ・みぞれポン酢)
【汁・御食事】しじみ汁味噌仕立て・松茸むかごご飯
【香の物】胡瓜浅漬け・奈良漬・しば漬け・梅干し・茄子の漬物
【甘味】竹鶴入りアイス無花果甲州産こうやって様々なお料理とお酒を合わしていると、相変わらず人間の味の感じ方はいい加減だと実感致します。
食べるものにより、お酒は甘く感じたり、辛く感じたり、苦く感じたり、渋く感じたりします。
ですから酒の単体の味わいだけに過敏に一喜一憂し、甘い・辛い・渋い・苦いといっても、お料理にと共に食べる事により、それは見事に打ち砕かれてしまいます。
逆に、料理と一緒に味わった時に、酒単体だけでは感じなかった味わいが急に開きだすといった場合もあります。
たとえとしては的確とは言えないかも知れませんが、分かり易く言うと、酸や渋味の際立つ赤ワインをチーズと共に頂いた時に、あんなに酸や渋を感じた赤ワインが、ほのかな甘味と心地よい酸や渋味と深みに変わってくるといった経験をされた方も多々いらっしゃる事と思います。
ですから、もっとお酒自体の骨格や奥底にある深い味わい複雑さや力強さこそが、とても重要だと言う事を実感致します。
そんな、事も感じながら懇親会もあっという間に時間が過ぎてしまいました。その後は・・・・・
懇親会と聞くと多くの方は、会が終わった後の歓談の時間と考える方が多いと思います。
勿論、きき酒の時より肩の力も抜け、いろんな地域からお見えになった同業者の方や飲食店さんと、親しくお話などをする事も当然御座います。
しかしながらこの懇親会では、先ほどきき酒したお酒を色々な温度態で試しながら、竹鶴酒造さんと・会場の賀茂川荘の料理長さんの相談で決められた素晴らしいお料理を食べ、味わいがどう変わるか・・・どういった印象を持つか・・・など考えながら味わう・・・・といった一面も有ります。
予てから石川杜氏は、自分の理想のお酒はご飯の様な酒・・・・と公言されており、お酒は料理と共に頂いて初めて完結をするという理念を持っておられます。私も、そのように考えています。
今の時代お酒だけで飲んでも、香りもよく、柔らかく優しい口当たりの軽やかな、一見美味しく思えるお酒は幾らでも存在します。しかしある意味そういうお酒は、それだけで完結しています。飲んでいても余り料理などがイメージできませんし、料理と一緒に頂いても融合を感じ難い印象です。
しかしながら、竹鶴の様に確りと米を溶かしそれをきっちりアルコール醗酵させて造られたお酒は、それだけを飲んだ時は、ややもすると、とっつきにくいイメージも有りますが、食事と合わせた時に何ともいえぬ旨味を感じ、互いの個性を引出し融合も感じられます。
もしも何も食べずにお酒だけを頂くと、何故か腹が減ってきたりします。正に、料理と共に完結するといった具合です。
そんな訳で懇親会では、確りと飲んで食べさせて頂きました。お料理は次の通りです。【酒肴】ざる豆腐(エゴマ油・藻塩) 生シラス酒盗和え 松茸菊菜和え天いくら
【香吸】秋香り土瓶蒸し(名残鱧・松茸)
【造里】紅葉鯛重ね造り 車海老 とろ角造り あしらい一献
【八寸】かます木の芽焼き 絹皮小芋・新銀杏・木の葉生姜
【凌ぎ】穴子にぎり寿司
【鉢肴】寄り海老・蛸養老揚げ菊花みぞれあん
【替り鉢】竹原峠下牛牛鍋・養老とろろ
【強肴】戻り鰹炙り(モッツァレラチーズ・ベビーリーフ・みぞれポン酢)
【汁・御食事】しじみ汁味噌仕立て・松茸むかごご飯
【香の物】胡瓜浅漬け・奈良漬・しば漬け・梅干し・茄子の漬物
【甘味】竹鶴入りアイス無花果甲州産こうやって様々なお料理とお酒を合わしていると、相変わらず人間の味の感じ方はいい加減だと実感致します。
食べるものにより、お酒は甘く感じたり、辛く感じたり、苦く感じたり、渋く感じたりします。
ですから酒の単体の味わいだけに過敏に一喜一憂し、甘い・辛い・渋い・苦いといっても、お料理にと共に食べる事により、それは見事に打ち砕かれてしまいます。
逆に、料理と一緒に味わった時に、酒単体だけでは感じなかった味わいが急に開きだすといった場合もあります。
たとえとしては的確とは言えないかも知れませんが、分かり易く言うと、酸や渋味の際立つ赤ワインをチーズと共に頂いた時に、あんなに酸や渋を感じた赤ワインが、ほのかな甘味と心地よい酸や渋味と深みに変わってくるといった経験をされた方も多々いらっしゃる事と思います。
ですから、もっとお酒自体の骨格や奥底にある深い味わい複雑さや力強さこそが、とても重要だと言う事を実感致します。
そんな、事も感じながら懇親会もあっという間に時間が過ぎてしまいました。その後は・・・・・
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