掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

有志店限定商利き酒

2006-03-31 16:38:57 | 日本酒
福美人酒造に有志店限定商品の17BY(今年度醸されたお酒)を利き酒しに行って参りました。杜氏は岡田弘俊氏で、しょっぱなの商品開発から早11年位・・・・もう長い付き合いに成りました。我々も大変信頼しているおやっつぁん〈杜氏)で日本酒の事について、大変勉強させて頂いています。今年も素晴らしいお酒を醸して頂きました。利き酒したお酒は3種類①純米原酒「やすらぎ一花」に成るお酒。精米歩合60%・使用酵母:9号系・原料米:雄町②山廃純米原酒「無二無三」に成るお酒。精米歩合60%・使用酵母:10号(昨年は701号)・原料米:雄町。①②いずれも昨年は原料米が八反/雄町でしたが、今年度より全量雄町に成りました。①は720ml・300mlの2種類・②は1.8L・720mlの2種類です。③は純米大吟醸原酒「大黒蔵」に成るお酒です。精米歩合50%・使用酵母:9号系・原料米:山田錦(兵庫県A地区産)容量は720mlです。どれも大変満足いく出来栄えで熟成が楽しみです。一部量数を除いて基本的には、味がのった秋口に出荷を予定しています。印象としては酵母の違う①純米はシャープで切れのよい味わいになっていました。②の山廃は、確りした酸味とふくよかで膨らみの有る味わいです。③は上品な味わいが有り、控えめなほどよい味のりを感じました。「本当に岡田のおやっつぁんご苦労さんそして有難うって感じです。後は皆さんにご紹介して美味しく飲んで頂ければ幸いです。(ここが大事なとこ・・・・・・・・・)


第55回西条清酒品評会

2006-03-19 22:22:07 | 日本酒
第55回西条清酒品評会が3月17日金曜日に、地元東広島市西条の「グランラセーレ東広島」で行われました。この品評会は、西条酒の新酒の出来栄えを競う会で、西条酒造組合の主催で行われています。審査は国税局鑑定官11名の先生によって厳正に審査されます。今年の出品は9社14蔵と成りましたが、本年は亀齢酒造5号蔵(西垣昌弘杜氏48歳)が優賞されました。
品評会の会場には、出品酒を利き酒出来る場所が有り、ひと通り利かせて頂きました。全般的に非常にバランスがよかったように思いましたし、例年より弱冠香りもおとなしめでした。やはり香りのおとなしさは「最近の傾向が反映されているのかな」という印象でした。亀齢は他の出品酒と比べると味わいは、非常にナチュラルで引っかかりが無く、若い酒独特の荒々しさを押さえ込み奇麗な味わいのお酒でした。右の写真は、以前ブログ紹介致しました亀齢酒造=西垣昌弘杜氏です。利き酒会場に行った時に偶然お会いし「おめでとうございます」とご挨拶いたしました。西垣杜氏は以前この品評会で、杜氏として初の出品で優勝されたので、今回で(2年ぶり)2度目の優勝に成ります。来年は、西条酒造組合は広島県の組合に統合され、物理的に来年の主催は出来ないのですが名前を変え組織の存続はするそうなので、来年第56回の品評会は続きます。伝統あるこの会で益々西条酒(市販酒)のレベルアップが図られ皆さんに喜ばれものが出来る様に期待しております。出品蔵は以下の通です。(賀茂鶴3蔵・白牡丹4蔵・賀茂泉1蔵・西条鶴1蔵・亀齢1蔵・福美人1蔵・賀茂輝1蔵・桜吹雪1蔵・千代の春1蔵以上


いよいよ春です。

2006-03-18 16:30:08 | インポート
今週初めは寒の戻りで、雪がちらつきました。県北の北広島町八幡高原や庄原市高野町で90cm位の積雪だった様です。この近辺でも、もう1~2週間もすると桜も咲きそう時期なのが・・・・・・・・。私はスキーをしますが、もうほとんど今シーズンは終了という事で、板をメンテナンスに出そうとしていた所に、この雪でなんとなく微妙に反応してしまう私・・・・。多分この戻寒波が週末くらいに来ていたら、もしかして行っていたかも知れません。今も滑れるスキー場も有りますが、何分雪のコンディションが良くないので怪我でもしたら仕事が出来なくなるので、やはり私的には、今の状態だと今シーズンは終了です。という事で今シーズンの使った道具のメンテナンスやウエアーをクリーニングに出したりと後片付けをすると、倉庫に入れられまた来シーズンの出番を待ちます。  車もスキーキャリーをはずしスタットレスタイヤをはずせば私的には春が来ます。(あれだけ便利してた道具なのに、シーズンを終えた、こたつ・ストーブ・スキー板なんか倉庫の中で結構邪魔なのよね~。勝手だね・・・・・・・・・。)


瑞冠(山岡酒造)

2006-03-13 22:20:10 | 日本酒
先週土曜日、三次市甲奴町(合併前は甲奴郡甲奴町)蔵元「瑞冠」〈山岡酒造〉さんに、地元東広島市西条の酒販店H君と一緒に行って来ました。日中は仕事も有るので、現地にAM8:45に到着でお邪魔致しました。今回の訪問は今年出来上がった新酒特に「袋搾りシリーズ」を重点的に利き酒するのが目的でした。しかしその前にH君が「山岡酒造さんの蔵の中を見学した事がない」という事で蔵内を社長に案内して頂きました。蔵の中では、私が以前行った時に在った麹室(こうじむろ=麹を造る専用の部屋)が新しく成っていました。以前は保温の為、壁と壁の間に米のもみがらをを入れていたクラシカルな麹室でゆえ厚い壁を余儀なくされていましたが、今回は現代的に保温出来る装備をされた為、壁が薄くなった分麹室自体の面積が天井も含め、かなり広くなっていました。中央部分から厚いビニール掛かり仕切って有り、向かって左側が引き込みと行って種麹を米に振り掛け均等に種付けなどする作業場・向かって右は種付けされた麹を小分けして温度調整を繰り返し、米に麹菌を理想の状態にはぜ込ます作業場に成ります。そういった部分も見せて頂きながら、今年のお酒の傾向などのお話も頂きました。と云う事でいよいよ利き酒と成りました。先ほど触れた通、袋搾りを重点的に利かせて頂きました。通常の酒はヤブタという機会で圧力を掛けて搾りますが、袋搾りとは醪を布の袋に入れ圧力を掛ける事無く滴り落ちるものだけを集めて造られる非常に贅沢なお酒です。酒質も雑味が少なく奇麗で上品なお酒に成ります。
印象に残ったのは山廃純米吟醸「山田錦」袋搾りでした。現時点で一番味乗りを感じたのは「いい風」純米吟醸袋搾りでしたが、個人的には決して派手な味ではないのですが、爽やかで切れ味の有るバランスの良さを感じた山廃純米吟醸・山田錦袋搾りの方が好みでした。その他の袋搾り非常に魅力的なものでこれから楽しみな酒質でした。

天寶一

2006-03-08 23:21:46 | 日本酒
本日、福山市神辺町の酒蔵『天寶一てんぽういちに行って参りました。実は以前から大変気に成る蔵元さんで、前にお話しする機会も有りましたが、昨年10月に蔵元に出向き正式にお取引をお願いした次第です。その際五代目:村上康久氏自ら蔵内を案内して頂き、酒に対する熱い思いや取り組みなどを聞かせてもらい、私の拙い意見も聞いてもらいました。その後「今年度の仕込が落ち着いた頃(3月中に)検討させもらいご連絡します」というご返事を頂きました。そして今月に入って五代目からメールが届き「今年は手応え有る酒が出来ました。よかったら利き酒に来て下さい。取引の方も前向きに考えています。」と連絡が有りました。という訳で、期待とある種緊張しながら蔵元さんに行って参りました。蔵元に到着すると程なく五代目が来られしばらく話をした後、今年度のお酒6種類を早速、利き酒させて頂きました。(利き酒すべて生酒でしたが、火当てして出荷されるものも有ります。)写真左から八反錦特別純米・山田錦袋搾り吟醸純米・雄町純米吟醸原酒・(ここからは商品に成るものは加水され出荷されます。)山田錦純米大吟醸・山田錦大吟醸・山田錦吟醸酒以上の酒を利きました。印象としては、「八反錦特別純米」は味乗り・切れとバランスがよく「雄町純米吟醸」は雄町なら
ではの幅広い味と、酸味が特徴で力強さを感じました。「山田錦袋搾り純米吟醸」は奇麗な品の良い印象で後からじっくり味が出てくる印象でした。「山田錦吟醸」はすっきり切れよい辛口で、加水して夏に出荷されると聞き納得という感じでした。「大吟醸」は搾って間もない様で、まだ味にまだまとまりは有りませんでしたが、しばらくたってから飲むと、旨味が顔を出し、これあらが楽しみなお酒でした。「純米大吟譲」も決して派手ではないのですが、食事との相性よくを考えられている味わいだなという印象でした。ということで利き酒終了後、五代目から特約店契約書を頂き、書類に目を通して記入し後日郵送すると、いよいよ取引が出来ます。素晴らしいお酒のアイテムが増え皆さんに提供出来るのは大変うれしい事ですが、それによって「今までお付き合いの蔵元さんの売り上げ石数が減らないように新規のお各様にも来て頂ける様にがんばって行こうと思います」是非、既存商品同・様新アイテムも宜しくお願い致します。