掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

冬季限定のドイツビール

2012-12-21 18:42:21 | 商品紹介
早いもので今年も残すと後10日余り・・・。
これからどんどん忙しなくなってまいりますが、皆様どうかお怪我の無いよう、お健やかに新年がお迎えになられる様にお祈りしております。
そんな12月も押し迫ったこの寒い時節に冬季限定の3種類のドイツビールのご紹介です。

暑い時期に比較的好まれるビールとは違い、爽快感や青っぽい苦味というよりは、凝縮したモルトの味わいが確りと感じられる、深みのある味わいのビールになっています。アルコール度数も通常のものと比べ若干高めです
Weltnburger Kloster Winter Traum
(ヴェルテンブルガー・ウインター・トラウム)下面発酵のメルツェンタイプ(大麦が主原料)いつもながらドイツでは象徴的な、旧市街の城壁で囲まれて中世の街並みに雪が降り積もったサンタクロースでも出て来そうなメルヘンチックな可愛いラベルです。ご覧の通りビールは少し濃いめの色調。
色合いから容易に想像が付く通り、味わいは濃く深い確りした味わい。しかしながらボックタイプのビールとは違い濃厚で、甘味を残すような濃密さとは違い、モルトの香味と心地よい苦味が確りと感じられるメルツェンタイプのビールです。アルコール度は5.0%・クビグビ飲むというより、黒パンやハムをなどを食べながら、じっくりと楽しみたいビールです。

Erdinger Shneeweiβ
(エルディンガー・シュネー・ヴァイセ)上面醗酵のヴァイスタイプ(小麦が主原料)静かな夜の冬の森。深々と降り積もった雪が幻想的で美しい風景を醸し出している感じのラベルです。ビールはヴェルテンブルガーと同じく赤みがかった濃いめの色調。
アルコール度は5.6%でちょっぴり高め・小麦を使用し酵母の入った白濁したしたヴァイスビールの、酸味と切れ味のある味わいと、麦芽比率の高い深みのある味わいがプラスされ、メルツェンのウインタービールとはまた違った味わいを感じさせてくれています。

Schneider Weisse
(シュナイダー・ホッフェンヴァイス)
上面醗酵のボックタイプヴァイツェンビール(小麦が主原料)こちらは先の2つのと比べ、ご覧の通りあまり季節感が無いラベルです(笑)。
しかしながら、中身は結構ストロング系です。酵母の入ったヴァイスビール特徴的な味わいにと、麦芽比率の高い濃い麦汁から醸された深みのあるビールに仕上がっています。
若干赤褐色な色調で、アルコール度数は8.2%と、この中では一番アルコール度の高いビールになります。ハイアルコールのビールによく見られる甘いニュワンスを持っていて、モルトの深い風味を感じます。
クリスマスにも持って来いの冬季限定のウインタービールを是非お試しください。



玉川 山廃純米無濾過生原酒 24BY 

2012-12-18 22:22:01 | 商品紹介
先日のブログクリックにて、京都府京丹後の蔵元「木下酒蔵(銘柄:玉川)」さんの新酒「福袋」(純米吟醸無濾過生原酒)をご紹介致しましたが、この度は同蔵元の看板商品「山廃純米無濾過生原酒」が、いよいよ発売開始に成りましたので、ご紹介致します。

このお酒は、毎年「北錦」という酒米を精米歩合60%・山廃仕込で醸されています。木下酒蔵さんでは、このスペック(酒米・精米歩合・仕込方法)と同じもので、仕込違いのお酒を数本造られます。
『そういった造り方だったら、味はほとんど一緒でしょ・・・・』な~んて思われる方もおられるでしょうが、お酒は工業製品ではなく、自然相手の人間の手によって造りだされるものです。
ですから気候・米の状態・蒸米の仕上がり方・麹の状態などなど・・・・それぞれの工程のちょっとした違いで、味わいも多少変わって来ます。

この度ご紹介するお酒は、これから後に続々と出て来る「山廃純米無濾過生原酒シリーズ」の今年第一号のお酒です。
このお酒の傾向として、一度飲んだ事のある方はご存知だと思いますが、ジューシーな濃厚な旨味をガツーンと感じ、キレの良い酸が味わいを引き締めてくれる。といった、とても飲みごたえのあるお酒ですが、今年度の新酒(24BY)は、いかに・・・・・ 

玉川・山廃純米無濾過生原酒 24BY 仕込8号原料米:北錦 精米歩合:60% アルコール度:18.7% 日本酒度:+3.5 酸度:2.7 アミノ酸度:2.3 使用酵母:無添加
小売価格1800ml =¥2,600  720ml=¥1,300

今年最初の山廃生のお酒は、色目は、薄い緑がかった青ざえ色で、小さなガスの泡が見えます。味わいは溢れる様なジューシーな濃厚なイメージというより、アタックの旨味は確りと感じるものの、キレのある爽やかなイメージです。味わいは若いながら甘い旨味の出味は有り、酸は確りと感じるものの、突起した感じではなく心地よい印象で、若干マスカットのようなニュワンスも感じますが、香りは大人しめです。
後味に苦・渋は感じますが強くありません。
一方、熱めの燗酒にすると、逆に甘さは隠れ辛み・シャープさがが増す印象です。味の膨らみは、これからでしょうがとてもバランスの良さも感じました。
数量限定です。ご興味のある方はお早めにご連絡下さるようお願い致します。



龍勢 深みの純米

2012-12-09 21:42:37 | 商品紹介
ここ数日は、全国的にも冷え込みが厳しく今までと、明らかに空気が違い本格的冬の襲来ですぶるぶるっ・・・・・。
夕方から夜にかけて当店には、寒そうにコートの襟を立てたお客様が、晩酌のお燗酒を求めて多くの方がいらっしゃいます。

そんな今日この頃、前回のブログでご紹介した通り新酒の便りも届き始めましたが、やはりこんな寒い時期には、当店新入荷お燗上がりのお酒をご紹介したいと思います。
そのお酒は、当地のお隣・竹原市の藤井酒造(銘柄:宝寿/龍勢)から、今月3日から発売に成ったばかりのお酒です。
龍勢 山廃雄町 深みの純米 21BY原料米:雄町(高島地区産)全量使用 精米歩合:65% アルコール度:16.5% 日本酒度:+6.0 酸度:2.3 使用酵母:無添加
税込価格 ¥2,940
このお酒は、瓶取り貯蔵ではなくタンク貯蔵で約3年間熟成されたお酒です。色調は、ちょいと濃いめのゴールド色いい感じです
蔵元さんサイドのお話では、3,000円以下の雄町の商品が欲しいという要望が有り、この度商品化されたとの事です。

味わいは程よい熟成期間を経て、角の取れた落ち着いた円やかで深みのある旨味を感じます。酸のキレは結構シャープで、膨らみのある旨味を上手くまとめてくれ、フィニッシュに軽い苦味も残します。
ただお燗にする事によって、苦味はほぼ感じなくなってきます。 

私事ですが、今晩の我が家の夕飯はおでんです。やっぱり今日の様な雪のちらつく寒い日には、これがいいかな・・・・
中身は、玉子・大根・コンニャク・ごぼう天・じゃこ天・フグ団子・厚揚げ・がんもどき・ちくわ・ウインナー・・・・。
こんなのをちょいとつまみながら、ちびちびと・・・・

そんな時には、今日ご紹介のお酒はぴったりです。是非お試しください。





玉川 福袋入荷

2012-12-05 22:52:09 | 商品紹介
師走を迎え、色々な蔵元で新酒の便りが聞こえる様な季節に成りました。
先日、京都府京丹後市の蔵元:木下酒蔵(銘柄:玉川)より、毎年恒例の「福袋」という縁起のよい名前の新酒が出荷に成りました。
純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒原料米:五百万石 アルコール度:17.5 精米歩合:60% 
日本酒度:+3.0 酸度:2.2 アミノ酸度:1.1 使用酵母:14号

福袋は、玉川らしい米の旨味を引き出した、ほのかな甘みとジューシーではじけるようなフレッシュな味わいがのアタックから、徐々に引き締まったシャープ辛みを感じ、青っぽい軽い苦味と渋みの余韻が残るお酒です。
今回は、それに加えて酸味も際立っており、余韻の渋味も明確でいつもよりさらに骨格を感じるお酒に成っています。色調は新酒らしい、薄い黄金色から少し緑掛かった青ざえ色です。
現在も楽しめますが、もう少し渋みが落ち着くともっと美味しく頂けるのではないかと思います。
この酒質であれば、もう少し長期放置した後はムフフ・・・・になりそうな
小売価格 1,800ml:¥2,800  
720ml:1,500  


また、これもこの時期恒例の同社の純米吟醸無濾過生原酒「手つけず」(720mlのみ)も発売されました。
この「手つけず」シリーズは、醪が発酵する際のシュワっとした微炭酸ガスもそのまま瓶に閉じ込めるための、こだわりの瓶詰です。
こちらも、五百万石で醸された直詰純米吟醸生原酒です。
搾る際に圧力を掛けず、自然と溢れ出る上質のお酒を濾過・加水・火入れなど全くせずそのまま瓶詰めしています。活き活きとした弾ける様なフレッシュな味わいが特徴です。
このお酒は300本限定生産です。
小売価格 720ml:¥1,800



十旭日 加水生もと新発売

2012-12-03 22:45:49 | 商品紹介
早いものでもう師走・・・。朝晩もめっきり冷え込み、冬到来を感じるようになりました。
そんな今月、島根県出雲市の旭日酒造 銘柄:『十旭日
じゅうじあさひ』より、この時期にお勧めのお燗に向くお酒が新発売に成りましたのでご紹介致します。

《十旭日 生もと純米(加水) 23BY》ラベルも薄いグレーと両脇が黒で引き締まったカッコイイ感じ原料米:島根県産 改良雄町 精米歩合:70% アルコール度:14.8% 酸度:1.9 アミノ酸度:1.6 日本酒度:+11.0 使用酵母:無添加
これまで、原酒でしか出荷していなかった十旭日の生酛ですが、今回出荷の23BY(平成23年度醸造酒)の生もと純米より加水バージョンが新発売に成りました。勿論原酒も継続で出荷されております。

先にご紹介したデーターを見て、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、加水後のアルコール度数は14.8%(原酒段階では19.3%)
一見14度台だと、少しライトな感じのお酒かな・・・と思われる方も多いかと思います。ところがギッチョンチョン・・・
(表現古このお酒にはきっちりと造られた生もとによく見られる、緩衝力(かんしょうりょく)が有り、20度近い原酒でも際立ったアルコールの強さを感じず、加水しても割負けしないお酒に仕上がっています。
確りとした骨格の有る酒質に裏打ちされたベースに、米の優しい旨味も十分感じられとてもいいバランスのお酒に成っている印象です。

勿論、燗酒には持って来いでグーンと旨味が伸びて来る印象です。
価格も原酒が¥3,500に対して加水バージョンは¥2,850多少リーズナブルな価格設定になっています。

たぶん人気沸騰になるかも・・・・食中にもってこいのこのお酒を、是非一度お試し下さい。