掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

鳥取出張 山根酒造編Ⅱ

2013-04-23 18:06:02 | 出来事
前回のブログにて、山根酒造さんの仕込蔵の様子をご紹介致しましたが、今回もその続きです・・・・

山根社長のご案内で、蔵二階に在る麹室を拝見致しました。麹室は、二つの部屋に分かれています。上写真は蒸米を引き込み麹菌を振り種付けをし・床揉み・切返しなどを行うのにこの部屋は使われます。
上写真:もう一つの部屋は奥に在り、ここでは盛り・仲仕事・仕舞仕事・積替えなどの麹の育成が行われます。
これら麹室の二つの部屋は、作業の意味合い上、温度や乾燥状態が違うため、こうして仕切られています。
山根酒造さんでは、麹は上写真奥に積んである「箱」という道具で造られますが、一部高精白のものは「蓋」という1/3くらいの大きさの道具を使われます。

次にお邪魔したのは、もと場(酒母室)です。こちらもすべてお掃除が済み、かたずけれれております。
山根酒造様では、速醸の他に生もと造りもされており、もと場を別けておられます。すぐ上の写真が「生もと造り」用のもと場です。もと摺り用の半切りが並んでいて、いかにも生もとのもと場・・・・という感じです。
ここは、以前は物置で使用していた場所の様ですが、今は素敵なもと場としてよみがえっています。竹鶴さんのもと場も以前は物置でしたが・・・・・。
山根社長曰く、きもとのもと場は蔵に着いている菌なども考慮して、あえて土壁をむき出しに造られたそうです。

ちょっと話はと変わりますがますが、日本酒にお詳しい方はご存知かもしれませんが、こちらの蔵には、現在奈良県宇陀市の久保本家酒造(銘柄:睡龍)さんにいらっしゃる加藤杜氏が以前杜氏を務められておりました。
その当時、加藤杜氏が考案されたもと摺り用の櫂棒がいまも使用されているようで、見せて頂きました。下写真
その後再度蔵の一階におり、貯蔵タンクを見せて頂きました。たぶん酒造期は、ここのスペースにも仕込桶が並んでいると思われます。今は、火当てされたお酒が貯蔵されておりました。

次に見学させて頂いたのは、生酒などを貯蔵している冷蔵設備のある部屋にご案内頂きました。例えばこんなものも・・・・・・【仕込26号 無添加生もと純米 強力 精米歩合70%】その後は、分析室に移動しきき酒もさせて頂きました。つづく・・・・・・。



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