掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

エルディンガー・ウルヴァイス入荷

2010-06-29 19:00:03 | 日本酒
『むしむしした梅雨特有の天候が続きます。こういった日はビールが飲みたくなりますね~・・・本日はビールのご紹介です。』と・・・・・・やや強引なジャパネットの様な振りをしてしまいました。
今回ご紹介の商品は、当店で、扱っているドイツビール「エルディンガー醸造所」の限定出荷商品「ウル・ヴァイス」(下写真)です。
バイエルン州の州都ミューヘンから田園地帯や小さなな村や町を抜け、北東へ約40キロほど行くとエルディング市です。ここにエルディンガー醸造所は在ります。
通常ビールは、大麦を使って醸される事が多いのですが、エルディンガー醸造所では、原材料の半分以上に小麦を使用し、上面発酵で醸され、瓶内二次発酵をさせて造られる「ヴァイツェン」と呼ばれるタイプのビールだけを造る醸造所なのです。
今回入荷の「ウル・ヴァイス」は通常商品とは違い、インポーターさんがポスト商品として輸入された、普段では飲めない数量限定のビールです。
「ウル・ヴァイス」のウルとは=オリジナル<の・・・とか、元祖などという意味が有り。いわば元祖のヴァイスビールとでも言う事になるのでしょうか・・・。
このビールは、当店にある「へーフェ・ヴァイス」(酵母の濁りがある淡色 上写真)とタイプ的にはほぼ同じですが、この商品は昔のレシピに則った製法で造られ、色調は通常の「へーフェ・ヴァイス」よりは少し濃い目で、オレンジ色掛かっていて、味わいも通常の商品に比べより深みと厚みを感じます。さらにヴァイスビールならではの、香り豊かな小麦モルトの円やかな風味とフレーバーを感じ、ホップの苦味は強調されておらず、泡立ちのよさとクリーミーな口当たりで、飲み心地の良いビールです。
飲み口もよく旨みも十分感じられ、どなたが飲まれても気に入って頂けそうなビールです。是非この季節「エルディンガー・ウルヴァイス」をお試し下さい。
エルディンガー・ウルヴァイス500ml瓶入り 価格=650円
ちなみに定番「エルディンガー・へーフェヴァイス」500ml瓶入り 価格=630円
後日このビールを加へ、煮酒の聖地「居酒屋○○○ん」でドイツビールの会が行われました。この様子はまた次回・・・。



日本酒ENZUI★GIRIへ・・・・Ⅱ

2010-06-22 22:07:15 | 出来事
「十旭日」さんが常駐されている「朔屋」(松江市寺町)さんを後にした我々は、「チーム京都」・寺田(旦那)さん・エリ嬢実妹様と供に、次の目的地「茜どき」(松江市伊勢宮町)に徒歩で参りました。
こちらには、島根県邑智郡邑南町「玉櫻」
(玉櫻酒造)桜尾(兄)さんがいらっしゃいました。
こちらの蔵元さんも、何度か蔵にお邪魔させて頂いており、後継者の桜尾ご兄弟とも、先月のゴールデンウイークの「飲み合宿」でも一緒になるなど、何かと仲良くさせて頂いています。もちろん今回このイベントに参加している「チーム広島」のメンバーは玉櫻酒造さんには、皆お邪魔した事がある方ばかりです。
その桜尾さんが当日常駐された「茜どき」さんは、とても明るくおしゃれな雰囲気のお店でした。
こちらのお店では、最初に島根の地ビール「ビアへるん」のスタウト(黒)ピルスナー(淡色)を少し頂き、その後勿論「玉櫻」をお燗で頂きました。
(写真向かって右=京都「あさぬ」佐藤さん・左=十旭日の寺田様)
この頃になると、皆そろそろ酔い子特有の意味不明な行動をとるお方がぼちぼち現れてまいりました。多分私も・・・(笑)ゆっくり落ち着いて飲んでいたいという感情もありましたが、イベントの性格上「はしご」しないといけないだろう・・・ということで趣旨通り次の店に流れていく事にしました。ここでチーム京都とは別ルートで「はしご」する事となり別行動と成りました。
次のお店は、松江駅に在る「斬鉄」
(松江市朝日町字伊勢宮)さんという、もんじゃ焼き屋さんに参りました。
こちらのお店には、今年も酒造期に泊り込みで蔵仕事のお手伝いにお邪魔した、太田酒造「辨天娘」の中島杜氏が常駐しておられました。いつも、ひょうひょうとされていらっしゃいますが、話をすると、とてもユニークで楽しいお方です。お店も賑わっており、じっくりはお話できませんでしたが、しっかりと玉栄の純米燗酒を頂きました。
元来日本酒は、料理を選ばずストライクゾーンが広いのが持ち味ですが、個人的には辨天娘に「もんじゃ」には微妙な感じも・・・。
(あくまでも個人的に・・・・・それと、なぜかここのお店だけ証拠写真がないのです・・・・
その後、我々は松江駅前地区のお店から少し離れ、新大橋を渡って程なくに在る「香月」(松江市東本町・下写真=香月のマスター)さんに参りました。
こちらのお店は、一見バーっていう位の素敵な雰囲気のお店ですが、実はお料理は和のお店でした。この頃になると、相当お酒も入っていましたので、皆様かなりゆるい感じになっておりましたが、まだ何とか正体はございましたお店カウンターには、山陰中央テレビでニュースキャスターをしておられる、石原美和さん
(多分そうだったと思います。間違っていたらごめんなさい)がいらっしゃいました。多分失礼な言動もあったかもしれませんがご容赦を・・・・(そが~なこた~言うとりゃ~せんわいの~。あんたもこんなもこまい男よの~・・・・・誰かが今降りて来た
こちらには、桑原酒場「扶桑鶴」(島根県益田市)の大畑専務がいらっしゃいました。こちらの蔵元様も勿論お取引はあり、当店でも人気のお酒です。頂いたのは純米吟醸雄町だったように記憶しておりますが・・・・・しかしこんなん雰囲気のお店ならな早い時間にしっとりと飲みたいお店だな・・・となんだか複雑な気分になりました。今度は是非ゆっくりと、お伺いしてみ様と思います。
そんな訳で、「はしご」は出雲のホテルに帰るべく電車の時間も迫り、ここまでが限度でございました。
今回こういった企画に参加させて頂きで、沢山の素敵なお店に出会う事が出来ました。楽しい経験をさせて頂いたスタッフの皆様有難うございました。そしてお疲れ様でございました。

この次は、番外編があるやなしや・・・・・・。とりあえずは



日本酒ENZUI★GIRIへ・・・・

2010-06-16 18:22:10 | 出来事
「こん吉堂」さんで、色んな意味で気持ちよくなった我々は、出雲市駅14:30発のJR山陰線で松江に向かいました。
松江までは、玉造温泉駅などを通過し、乗車時間は約1時間
(特急だと30分弱到着するみたいですが、料金は3倍・・・
そもそもこの物騒な名前の「日本酒ENZUI★GIRI」イベントとは、このイベント参加の飲食店より事前に500円を出して特製手拭を購入します。そしてそのイベント期間中に(6/13日曜日12:00~23:00 6/14月曜日18:00~23:00)その飲食店に行くと、一杯目のお酒が無料で飲めるというシステムです。またそのお店には、山陰の蔵元の方がそれぞれに常駐されていていて、お店をはしごしながら、気軽にいろいろなお酒を楽しみながら、蔵元様とお話をしたりと交流が出来るというものです。
参加蔵は以下の通りです。
日置桜(山根酒造)
扶桑鶴(桑原酒場)
玉櫻(玉櫻酒造)
辨天娘(太田酒造)
月山(吉田酒造)
十旭日(旭日酒造)
千代むすび(千代むすび酒造)
國暉(國暉酒造)
李白(李白酒造)
豊の秋(米田酒造)
到着するや、先ほど「こん吉堂」さんで大変お世話になった「十旭日」蔵元のエリ嬢(寺田奥様)が常駐されている「朔屋さくやさんに向かいました。こちらのお店のご主人福島さんは、奥さんとご一緒に何度か当店にも来て頂いた事も有りましたが、私自身が「朔屋」さんにお邪魔するのは、今回が初めてでした。
早速カウンターを抜け、奥の座敷に行くとコの字形のカウンターの様にセッティングされた机の内側には、エリ嬢が忙しくお燗番をしておられました。軽くご挨拶をし、ふと客席のテーブルを見ると、なんとそこには先ほど「こん吉堂」最初に頂いたお酒「天穏」の岡田杜氏と、先月、当店にもお見えになった「山陰東郷」の福羅杜氏がいらっしゃいました。
(写真手前向かって一番左から福羅杜氏・隣の首に手拭を巻いて居られるのは「居酒屋いぶしぎん」小牧様・その隣が岡田杜氏です)この2蔵はこのイベントには参加されていないはず・・・。思わず「何で居るの・・・・・・」と口をついて出て参りました。ご両名とも、すでにとてもリラックスして楽しんで居られるご様子でした。チーム広島・チーム京都も盛り上がっておりました。その後、現在ちょっとしたご事情で現在松江にいらっしゃる「何で・・・何で・・・」が口癖の、広島在住のTさんから連絡が有り、合流する事と成り、さらに盛り上がりました。そうこうしている内に、他のお客様もいらっしゃり我々も次のお店に移動する事に致しました。



日本酒ENZUI★GIRIその前に・・・

2010-06-15 17:20:49 | 出来事
先日の日曜日(6/13)島根県(出雲&松江)に行って参りました
なな何故に・・・・それは、出雲の気に成る飲食店に行くのと、松江で行われる『日本酒・ENZUIGIRI』という物騒な名前のイベントに参加する為でございます

今年、3月酒造期も佳境に差し掛かったある日、当店で取扱いをさせて頂いている島根県出雲市の『十旭日』
(旭日酒蔵)さんに蔵見学にお伺いさせて頂きました。
蔵も一通り見学させて頂きや、蒸し米の放冷作業や仕込みのお手伝いなどさせて頂いた後、蔵元の寺田様とご一緒に昼食をとる事になり、蔵から程近い場所の「こん吉堂」というお店に連れて行って頂ました。ここが何あろう・・・その気になるお店なのであります。このお店は、以前ブログでご紹介致しましたが
(ここをクリックして頂くとその時の記事に飛びますとてもお酒と合わせたくなる、素敵なお料理でしかも店主の心温まる心使いにとても感心させられたお店でした。その時は、日帰り・しかも運転手という事も有り、残念ながら後ろ髪を引かれる思いで呑まずに我慢を致しましたが、同席していた同じく運転手だった「居酒屋・いぶしぎん」のマスター小牧さんと「これはいつか泊まりでゆっくりお酒を呑みながら食事しないね~・・・・・」という話に成り、その場で同席した皆様と日にちを絞込みリベンジを誓いました。
てな事で今回の島根ツアーは、真昼間の12:00から「こん吉堂」さんからスタートって事に成りました。
今回のツアー参加者は、飲食店チームは「いぶしぎん」小牧様・「相さん家」相原様・一般の方チームはヨッシー様・ウッシー様・勅使河原キャプテン様・それに加え、何と遠方からお世話に成っている京都の飲食店より大変ダメになった匠 魚の匠・あさきぬ」
(烏丸御池)の佐藤様・「酒と魚・ごとし」(高倉通二条下ル)の玉井さんご夫婦が参戦され私とを入れて9名+チーム十旭日=(寺田様・寺田奥様のご実弟・実妹・蔵人の方)という事に成りました。寺田奥様(エリ嬢)は、すでに松江「ENZUIGIRI」イベントの方にお出かけに成っており「こん吉堂」の方には残念ながら不参加でご座いました。
お店は、ほとんど貸しきり状態お通しのシジミを食べながら先ずは、十旭日から・・・と、思いきや出雲は出雲でも「天穏てんおん」・・・
(誰がリクエストをしたのか・・・・ ヒント:酔ったらこんな口調になる方=「いよいよは~そが~なこまい事は言いなんなや~」と仰る・・・・・あ~これ以上は言いますまい・・・・)の生もと・生酒から頂きました。
その後、前回のブログでもご紹介した名物の明石焼きを頂き。その後も次々お料理は出て参りました。
中でもユニークだったのはシュウマイでした。周りをピーで巻いたのではなく、具材をもち米で包んで白菜の座布団が敷かれ蒸し上げてあり、しかも嬉しいビッグサイズ
パカッと割ってみるとこんな感じ・・・もち米はパラリと仕上げられていて、お米が立った感じでかみ締めるとモッチリで食感もよくとても美味しく頂きました。
ま~燗酒に合わないはずは無いですよね~(笑)。
その後「いずみ橋」「辨天娘」なども呑みながら、いよいよ真打「十旭日」登場です。山田錦 純米吟醸原酒3年熟や同じく12BY他にも改良雄町 純米吟醸原酒18BY。やはり時間が経ったものはしみじみと旨いですね~・・・・食事もどんどん進みます。
お料理は続々と・・・・パオピンと呼ばれる生春巻き風ですが外の生地は香ばしく焼いてあり、焼き豚や胡瓜をテンメンジャンの入ったソースで味付けられていて、これまた旨いのです。
他にも、ターピンと呼ばれる青葱やひき肉の入った饅頭も、香ばしくとても美味しくまたまた一杯・・・・・・ 
他にも韮をお肉と炒めた物を、炙ったビーに自分で巻いて食べるお料理(名前を忘れてしまいましたが・・・)シンプルなのにとても美味しくついつい手が出てしまいました・・・・
相変らず素敵なお店だと再認識を致しました。
今回お料理もお酒もとても美味しく大満足で頂きましたが、その他にも、この度お出し頂いた和らぎ水(お酒の合間に飲むお水)にも驚かされました。
通常だと、常温もしくは冷えたお水が出てくることが多いのですが、何と少~し温めて有り(ぬるま湯程度)冷たい水などより、はるかに心地好く喉を自然にスルリと通って行きました。特に燗酒には合うような気がします。
お料理や燗付けもそうですが、こういった和らぎ水の一手間の心配りがとても心に響きました。また是非行って見たいお店です。
そんないい発見も有りながら、我々は「日本酒・ENZUI★GIRI」イベントを目指し次の目的地・松江へ電車で向かうのでした。



龍勢11BY入荷

2010-06-10 15:25:58 | 日本酒
今年4月に、広島県内の蔵元有志で構成されたグループの「日本酒目利き会」が広島ANAホテルで行われました。
この企画は、年に二回春と秋行われます。今回は21BY新酒を中心としたラインナップで、正に今年度のお酒の目利きといった催しでした。
今回の「目利き会」も、例年の如く、隣町竹原市の藤井酒造さんも参加されており、沢山のお酒を試飲させて頂きました。その際出品リストのお酒以外に、参考出品という形で何やらラベルのないお酒が有り、そちらも試飲させて頂きました。
実は、そのお酒こそ今回ご紹介する「オールド龍勢 純米11BY」でした。勿論、その時はそのような名前も付いていなく、「11BYの古酒です・・・・」とい形で紹介されていました。
【下写真は720mlの商品です】第一印象は、まだ若い・・・・という感じでした。色調は濃い山吹色(下写真より実物はもっと濃く感じます)で、当然10年の歳月が流れているので古酒のニュワンすは勿論有り、滓もかなり出てきていて円やかな角の取れた味わいも部分的には感じる事が出来ます。しかしながらブラインドできき酒すると11BYとは思えないほど、まだまだシャープでキリッと引き締まった味わいや苦味がはっきりと感じます。
苦味も、若い青に苦さとは少し違う印象で、その苦味とシャープな切れ味と円やかな部分などは、何かモルトウイスキーのニュワンスも感じ面白い味わいのお酒です。
開栓後は、口当たりが幾分円やかに成りますが、苦味はまだまだ主張します。
このお酒が、少し歳より若く感じるのは、蔵内常温貯蔵ではありますが、瓶貯蔵ということと最初の三年は冷蔵庫で貯蔵されていた事によるからだと思われます。勿論これからまだまだ楽しいお酒に変化してくれる事と思いますし、過剰に気にしなくても、気軽に自宅等でも充分熟成が可能ですから、これから育ててみるのも面白いと思います。当然、このバランスで楽しむのも面白いと思います。
蔵元さんの話ですと、数量的には僅か・・・・ということではないとの事ですが、無くなり次第終売とさせて頂きますとの事でした。【写真は1,800mlの商品です】
原料米:こいおまち 精米歩合:60% 酸度:2.2 アミノ酸度:1.3(当時)現在は不明 日本酒度:+12 アルコール度:17度以上18度未満 使用酵母:601号

価格:720ml=2,400円 1,800ml=4,800円
値段的には、大吟醸クラスのお値段ですが、10年の貯蔵期間を考えると納得の価格なのかもしれません。あえて言うまでもないですが、価格帯は大吟醸ですが、残念ながらフルーティーとか優しい柔らかな味わいで香豊かな・・・・な~んて事は一切ございません(笑)。