掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

西条秘密倶楽部③

2008-11-20 22:15:05 | 出来事
皆様楽しげな・・・・と言いつつ私が一番楽しんでいたりしていた「西条秘密倶楽部」の集いも、日が落ちテラスから居間に移って、第二部が始まりました。
最初のハイペースがたたり、会中盤から小休憩に入られていた、SUISUI様も元気に復帰
そんな二部に突入する前に、実は遂に禁断のお酒を出してしまっていたのです。それは「小笹屋・竹鶴(宿根)19BY」&「たっぷり澱が出現している・・・・竹鶴・合鴨農法米16BY」勿論煮酒で・・・沢山のお料理を食べ、非常に複雑になっている口の中に、確りとした酸味が心地好く、そんな複雑な状態でも厚み旨味を感じる事が出来、お腹も膨れ加減なのに何か口にしてしまう・・・・状態。その他にもリクエストにより、開春(島根)純米・木桶仕込・生もと「イ宛おん」16BY誰がこんなダメな酒をリクエストしたのやら・・・・主催者はリクエストに応じてただ、ハイハイとお持ちするのみ。この、なんともいえない複雑具合と熟成具合がたまらなく良いのです。しかし16BYも実は、これが当店最後の1本。「じゃ~次は、17BYが出るのね・・・」と思ったあなた、甘い
この商品は、全て売れてしまってから次を仕込む為、この次に出荷になるのは、一気に今年造られる20BYになるのです・・・残念。 そんな事も解っていて最後の1本を皆で楽しもうとリクエストした、恐るべしメンバー。お酒も進み、気合が入った「酔い子」に皆変貌だんだん笑った顔が戻らなくなっている一同。私は、バタバタしていて写真も余り撮れていませんでしたので、詳しい写真と経過時間を書いた素敵ななブログが在りますので、興味在る方は、ココをクリックして見て下さい。お昼12:00から始まった会も、終了時間は夜の10:00過ぎ。皆様のおかげで、楽しい会話の中で全な煮酒が飲めた事「西条秘密倶楽部」の本意とするところ・何よりの悦びでございます。
また年が明けたら「西条秘密倶楽部」を開きますので、不幸に成りたい方は、ご参加下さい。



西条秘密倶楽部②

2008-11-19 17:45:00 | 出来事
大変美味しい、チョウザメ鍋に舌鼓を打ち、また皆さんが持ち寄られたお料理をつまみながらお酒も素晴らしいペースで皆様の胃袋のなかへ・・・・・。
今回の会では、「お酒はご用意致します」と言っていたにも係わらず、実験酒をご持参された方もいらっしゃり有難い限りでした・・・・(萬勝純米吟醸・花垣純米にごり・雨後の月大吟醸)そちらのお酒も頂きながら(なぜか嫌がらせのようなものも・・・)。乾杯は、瑞冠純米生もと(ゆめせんぼん)袋吊りで「ルネッサ~ンス」甘酸っぱ~い、いい感じの熟成が有りとてもよいお酒になっておりました。当然直ぐに煮酒の刑に・・・
その後、ご用意したお燗酒は、先日お伺いした(前回ブログでご紹介した)蔵元・太田酒造場「辨天娘」青ラベルと純米玉栄の2本と、同じく先日お伺いした(前回のブログでご紹介した)奥播磨の「山廃」・「生もと」をお出し致しました。

次にお出ししたのは、もう今は造られていないアイテムのお酒「亀齢・無濾過純米 八九」(仕込む段階で、蒸し米をの代わりに、全て麹を使い仕込んだお酒)上品な甘味とピオーネやマスカットを思わせるような香り、これまた素晴らしく良くなっておりました。
この辺でちょっと皆様の酔い子ぶりを・・・・・・。
いつも、ご自分のお店でのイベントでは、お料理の準備や燗酒の番でゆっくりと席について飲んで頂けない、小牧教官も本日はゆっくり飲んで頂けてよかったです。(あらあら・・・小牧さん和らぎ水を飲んでおられますね~)


その隣で、鍋キャプテンがなにやら笑顔で鍋を掻き混ぜています。心配そうにそれを見守る教官と、後ろにカメラを構える、挙動不審なしぶ~いお方が・・・・・。

そのしぶ~いお方は、軽やかなステップで椅子を跨いで指定席へ・・・・。
まだまだ、ディープナ宴はつづくのです・・・。



今年最後の西条秘密倶楽部

2008-11-17 18:35:01 | 出来事
先日の日曜日、東広島市西条某所にて、今年最後の「西条秘密倶楽部」の会が行われました。来月に成ると、皆様忘年会などの予定も数多く入り、お仕事の方も年の瀬という事も有り、忙しく成るのではという事で、その前に一足お先の忘年会といった意味合いも有りました。
参加者は、広島煮酒界の重鎮三川町の「居酒屋いぶしぎん」小牧教官ご夫妻・鼻毛が焼けるほど煮酒をこよなく愛すSUISUI様ご夫婦・煮酒にしか向かないダメな酒を買い求め、それを隠して奥様に見つけられては、へこむ・・・と言う、羨ましいプレーをライフワークにしておられるmaze様ご夫婦・大変お酒に造詣が深く、冷たいモノから熱いモノまで、とてもストライクゾーンの広く、本日はしぶしぶ煮酒を飲みに来て頂いた酒しぶき様・煮酒に向きの長期貯蔵の利くダメなお酒を収集され、下手な酒屋より凄いブツを隠し持つ素敵な女性みどりちゃん・またSUISUI様に本日の煮酒地獄に不幸にも「西条秘密倶楽部」に連行された、初参戦の方3名(女性2名・男性1名)とダメな酒専門商を営む夫婦の計13名で、行われました。

会費は3,500円+一品持ち寄りです。また小牧教官の有りがたいご提案で湯来町で養殖されている「チョウザメ鍋」といった、大変な貴重な食材を使っての会に成りました。(勿論小牧様に仕入れてきて頂きました)教官がチョウザメを取り出すと、皆様興味津々覗き込む・・・・

上の写真は頭・中骨・ひれの部分

こちらは身の部分です。鮮やかな教官の手さばき。

昆布&鰹出しに野菜とチョウザメくん(先に骨の部分)そして身の部分も投入うまそ~でしょ・・・。その後、土手鍋風に鍋の淵にみそを塗って味噌仕立てにも・・・・これも大変美味しゅうございました。
身はコロリとして淡白で、とても旨く皮の部分にはゼラチン質がプルルンと、たまらんポン酢でも良し、味噌仕立てでも良し、お燗が進むヤバイ味です。「西条秘密倶楽部」の報告はこの後もつづく・・・。




酒は純米燗ならなおよし

2008-11-15 01:05:40 | 日本酒
朝晩はめっきり寒くなってまいりました。街の中も年の暮やクリスマスを思わすディスプレイなど、所々で目にする機会が出てまいりました。忘年会だなどと言う声も、あちらこちらで耳にします。
寒さは、これからが本番と成って来ると、普段「日本酒」お燗を飲んでいないお方も、この時期にはそれも恋しくなる時期です。(いつもお話している通り、私は季節に関係なく純米燗酒は飲んでおりますが・・・・どうせ飲むなら今年辺りこんなお酒は如何でしょう

「酒は純米・燗ならなおよしと言う言葉もある様に、皆さんには極力燗酒を飲んで頂きたいのです。そんな事で今日ご紹介致しますのは、日々の晩酌の味方比較的リーズナブルな純米酒です。これからご紹介致しますお酒は、全て1,800ml瓶入り税込価格です

先ずは、地元西条のお酒「亀齢 辛口純米八拾」19BY(写真はココをクリックです。価格は1,785円・普通酒上撰(旧一級酒)と余り変わらないという有難い価格です。安いからといって、なめてはいけません。米の旨味も確り感じ、精米歩合80%(中生新千本)とい低精白は思えない、奇麗な味わいも持ち合わせるお酒で、お燗にするとふんわりと旨味も膨らむお酒です。

次にご紹介するのは、広島県福山市神辺の蔵元で同じく2,000円を切った価格1,995円でご紹介出来るお酒「天寶一 純米お燗酒」19BYです。山田錦(精米歩合:70%)を全量使用し醸された、こちらもコストパホーマンすの高い1本です。旨味の中に適度な酸味と切れ味のよさ、軽快な後味が楽しめます。
続いては山口県岩国市の村重酒造さんの「日下無双ひのしたむそう純米酒」(16BY)(写真はココをクリックです。こちらも1,995円という価格帯で気軽に楽しめる1本です。このお酒の特徴は、なんと言っても耳慣れない酵母8号酵母を使って仕込まれたところでしょうか。8号は一昔前の吟醸(淡麗辛口)ブームが起こったっころ、多酸でがっちりとしたお酒に成る事で敬遠され、いつしか配賦停止に成った敬意があり、近年こちらの蔵元で「お肉にもアジャストするお酒を・・・」などなどの狙いもあって、この酵母でお酒を造る事を決意されたようです。とても確りした味わいと酸味は、すき焼などの鍋料理にもよく合います。

その他にも島根県益田市の「扶桑鶴ふそうつる高津川純米」(19BY)(写真はココをクリックは、地元の飯米などにも使われる「きぬむすめ」酒造好適米「五百万石」で醸された、切れの有るシャープな酒質と、爽やかな酸味と旨味のバランスが良いお酒です。価格は2,150円です。寄鍋などに合わせたいですね~。

次にご紹介するのは、兵庫県朝来市の「竹泉ちくせん純米」16BY(写真はココをクリック通称マル燗です。こちらは、地元兵庫県産の山田錦(精米歩合70%)を全量使用し協会7号酵母て醸されております。引き締まった味わいと、山田錦らしい旨味の広がりがあり、落ち着きのある味わいは飲み飽きしないお酒です。お値段は、これも嬉しい価格2,100円です。

次に控えしは、今年の9月の滋賀県大津で行われた「純米・燗酒劇場」で見つけた滋賀県の「美冨久 熟成山廃純米」16BY(写真はココをクリック)値段は2,200円です。「吟吹雪」という酒造好適米(精米歩合70%)を全量使用した、蔵内常温熟成の濃い色調のお酒です。常温の時は色調から来る印象よりも、スムースで大人しい印象ですが、お燗にすると重厚な味わいと、優しい米の旨味・甘味と爽やかな酸味が広がり、口の中を満たしてくれます。

最後にご紹介するのは、やはり“大魔神のお酒”広島県竹原市の「清酒・竹鶴 純米」17BYです。竹鶴酒造で一番リーズナブルな2,100円の純米酒です。八反錦を使ったとても切れのある質のいい酸味と、奥底の味が確りした、深みのあるお酒です。まさに燗にしてこそ、完結するようなお酒です。何気なくこのお酒を飲んだ後、違うお酒を飲むと「ムム・・・・もう一度さっきの竹鶴下さい・・・」な~んて事もあったりなかったり・・・・と、それくらい知らず知らずの内に竹鶴菌に浸食されるのです。やはりこの酒は「元祖びしょ鍋」で・・・・・。どれも、個性溢れる低価格帯の純米酒、いわばお買い得の1本といったところでしょうか・・・。今晩の晩酌辺り如何ですか

  


「奥播磨」下村酒造さん③

2008-11-14 11:10:20 | 出来事
下村酒造さんの二階に、蒸し米を広げ放令する為の道具が出番を待っておりました。それにしても立派な梁。専務さんも、午後から他のご用事も有り、約1時間の蔵見学は終了です。
それから、お酒を購入させて頂きました(くどいようですが小売値段で購入・・・)

購入したお酒は次の通りです。向かって右から順番に奥播磨 生もと純米「誠保」720ml 19BY
原料米:夢錦 精米歩合:55% 日本酒度:+4.0 酸度:2.3 アルコール度:17.3
熟成 純米吟醸「しもむら」720ml 15BY
原料米:夢錦 精米歩合:55% 日本酒度:+5.0 酸度:2.7 アルコール度:17.3
奥播磨 山廃純米ひやおろし 720ml 17BY
原料米:山田錦 精米歩合:58% 日本酒度:+6.5 酸度:1.9 アルコール度:17.3 
そして、最後は下村専務とのツーショット写真。お約束の日本酒目隠しバージョンでございます。