掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

フェスト・ビール入荷

2006-08-31 21:00:10 | ビール
前回のブログでご紹介した、秋季限定のドイツ「オクトーバー・フェスト(10月ビール祭り)ビール」が本日入荷いたしました。第1号はバイエルン州・ケールハイム「シュナイダー社」のもので、ヴァイス系(酵母が入っている霞の掛かったタイプ)のビールです。
元来オクトーバーフェストビールの特徴は、麦芽汁エキスが濃厚で、アルコール度数が高く日持ちがするメルツェンタイプのビールです。冷蔵設備がない昔は秋にビールを造るのが一般的でしたが、ミューヘンでは、それに加えて3月にもビールを醸造し、夏にもそのビールを飲んでいました。その3月に造っていたビール(メルツエンビール=3月ビールの意)が、まさしく「オクトーバー・フェスト」で飲まれるビールなのです。オクトーバーフェストはバイエルン王家の結婚式が由来とされていますが、一説によると、秋にこのメルツェンビールが貯蔵庫に残っていると、秋に造る新酒が貯蔵出来ないので、その場を確保する為に皆で貯蔵されているビールを飲んだのが、「オクトーバーフェスト」の始まりだという説も有ります。

今年のシュナイダーフェストビールは、昨年と比べて弱冠ガスが穏やか目ですが、それが返って旨味を持たせバランスが良くなった印象が有ります。このタイプのビールは喉越しだけではなく、特に風味と味わい深さが持ち味です。清涼感だけでなく、じっくりと味わって楽しんでもらいたいビールです。これから3種類の個性的な「オクトーバーフェストビール」が入荷しますので、後ご期待



模様変へ

2006-08-28 21:45:59 | 
今週末からいよいよ9月。当店も遅まきながら夏ギフト商品を整理し、模様変えを致しました。日本酒の方も、より燗向きの商品を発注し(「あんたの店って、真夏からお燗向きの酒ばっかりじゃん「まっそじゃけど・・・・秋の夜長を楽しんで戴けるラインナップにしました。またドイツビールも9月中旬には「オクトーバー・フェスト」(10月にドイツ・ミューヘンで行われるビール祭り)用の秋限定ビールが数種類入荷します。
当店に入荷する「オクトトーバー・フェストビール」は次の通りです。


1.シュパーテン(右写真)
2.ヴァイン・シュテファン
3.シュナイダー
4.エルディンガー

是非この機会に当店秋の酒と、この季節からの豊富な食材と共にお楽しみ下さい。





ドン・ジョヴァンニ

2006-08-26 18:00:43 | 音楽
まだ1ヶ月半先ですが、10月18日(水曜日)PM7:00から広島大学内「サタケメモリアルホール」でモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が行われます。プロデュースは、あの錦織健さん*勿論本人もオペラに出演されます。他のメンバーの方も、佐藤しのぶさんを始め、日本オペラ最高のキャストといって過言ではない方々です。〈オペラの詳しい内容・公演地・キャスト他は、ここをクリックしてそのページの「ドンジョヴァンニ」をクリックして下さい〉オペラというと、日本では何か「敷居が高い様で、中々見に行こうという気に成らない」というイメージが有ります。しかしながら個人的には一度触れてみると、ストーリ事態もそんなにも複雑ではなく、結構面白いものだという感想を持ちました。文化の違いは勿論有りますが、ヨーロッパに行ったとき感じたのは、小さな子供もごく自然に日常クラシック音楽・オペラなどに接しているという事でした。だからという訳ではないのですが、一度ご覧に成る事をお勧めします。
私もえらっそうに言って居りますが、オペラが面白そうだなと思ったのは、モーツァルトの生涯を描いた映画「アマデウス」を見てからなのです。この映画にも「ドンジョヴァンニ」の一場面が登場しますその後オーストリア・ウイーンに行く機会が有りモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」や他の歌劇を、何幕かを聞かせてくれる2時間弱のミニコンサートを見る機会が有り、生で聞いて尚一層魅力を感じました。モーツァルトですと、私もDVDで「魔笛」などを鑑賞したりしていたので、地元西条でこれほど本格的なオペラが見られる事も、めったに無いので是非言ってみようと、先日チケットを購入しました。今から楽しみです。



ひやおろし

2006-08-25 22:10:43 | 日本酒
お盆以降、長くブログの更新をしていませんでしたが、本日から本格始動・・・と言う事でしょうか。さて、そんな事で8月も残すところ一週間。来月からいよいよ9月。早い酒蔵メーカーでは、そろそろ「ひやおろし」の出荷案内や出荷が始まりました。昨日も、藤井酒造「龍勢・備前雄町中取り純米原酒 冷やおろし」「龍勢・八反錦中取り純米原酒 冷やおろし」を発注致しました。明日には店頭に並びます。地元西条の酒蔵メーカーの冷やおろしも、賀茂泉酒造「特別純米(造賀地区産・山田錦)ひやおろし」(9月4日発売)の案内や賀茂鶴酒造「冷やおろし楽月吟醸(芸・備北産八反35号) 冷やおろし」などと案内が来ています。また福山市神辺の天寶一からも「辛口純米大吟醸 秋上がり冷や詰め」も発売の案内が届いています。元来「冷やおろしは」春先に火入れを行った後、タンクで貯蔵・熟成されその後火入れせず瓶詰めされ、タンク内のお酒と外気温が同じ位に成った秋ころに出荷されていました。夏を越して程よく熟成された酒は荒々しさが消え、丸みの有る味わいに成ります。その状態を「秋上がり」とも言われます。〈蔵元によってばらつきが有り、すべてのお酒が夏を越しただけで、丸み有る味わいにならない(1年以上かかるお酒も有ります)ものも多々有りますが〉また冷やおろしと言うネーミングから「冷酒で飲むんでしょといわれる方が多いのですが、先程書いた様に貯蔵・熟成され秋上がりしたお酒は、お燗にするとより美味しく戴けます。食材も豊富に成り、朝晩涼しく成って来る時季大変よく合ってくれます。
しかし近年、まだ暑さの残るこの時季「冷やおろし」が出回るように成って来ました。これって「冷やおろし」この傾向はどんどん加速されている様な気がしています。もう一ヶ月(9月末位)に出荷されるのが本来だと思いますが・・・・。味乗りし、美味しければ細かい事言わなくてもいいのでしょうが。いずれにせよこれから日本酒が美味しい季節に成って来ます。是非程よい熟成の「冷やおろし」をお燗で楽しんでみて下さい。


焼き鳥

2006-08-08 13:00:06 | 出来事
毎月購入している月刊誌「dancyu(ダンチュウ)に、焼き鳥の真打ちという特集が有り、そこに愉快痛快目指せヒーロー本気で「焼き鳥ごっこ」という記事で、東京銀座で「バードランド」 という焼き鳥屋さんをして居られる和田さんが、何と8ページにもわたり載っていました。和田さんの店は焼き鳥屋さんの中ではカリスマ的お店で、雑誌は勿論、テレビなどにも時々出演されています。実はこのお店、以前は阿佐谷(新宿から行くと吉祥寺の手前)に有り(すでに有名店でした)、何とこのお店で、大学最終学年時に石川達也氏(竹原の○鶴杜氏)が店員をしていたそうです(最終学年時すべて単位を取得していたので)。この頃の石川氏は、下宿先のアパートには一升瓶が丸ごと入る業務用の冷蔵庫が有り、全国の色んなお酒を飲みあさっていた時期でしたが、和田氏の店で「神亀」という日本酒と運命の出会いをしたのです。今までひっ構えて日本酒を飲んでいた石川氏がこの酒を飲んだ時、妙に肩の力が抜け「構えて飲まず、ゆっくり酒を楽しみなさい」と言われている様に感じたと聞いています。それもきっかけに成り、酒造りにより興味を覚え石川氏が、神亀に魅せられ入社したというエピソードも有ります。


私が和田氏(上の写真左の眼鏡を掛けた方)と始めてお会いしたのは、その石川氏が杜氏を務める竹原の○鶴酒造の数年前の「呑み切り会」でした。数名のスタッフと一緒に参加しておられました。お話する時間も有り、素材に対するこだわり、手間隙掛ける下処理や料理法、スタッフの教育、妥協を許さず自分に厳しい方という印象を受けました。竹鶴の酒米契約栽培農家視察の後、当店にも足を伸ばして数種類のお酒を買って頂きました。
記事は家庭で作る焼き鳥という内容で、串うち・タレの作り方・火加減・道具他と丁寧に書かれています。いたずら好きのおいらは、「家庭で焼き鳥」やちまいそうです。この雑誌読んでみたら、ほんと作りとう成りまっせ~。