掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

ラジオ:間違えだらけの酒常識

2010-04-22 14:35:53 | 告知
ご存知の方も多いかと思いますが、現在地元広島の中国放送(RCC)ラジオで放送されている「道盛 浩のバリシャキNOWという番組中で、毎週水曜日午後2:20~2:30の10分間酒ゴジラの「間違えだらけの酒常識」と称し、公私とも大変お世話に成っている竹鶴酒造の石川杜氏が、パーソナリティーの道盛 浩さんと藤田弘之さんとの掛け合いで、日本酒に関しての誠しやかに言われているナンセンスな常識や固定観念を拭い去り、難しく堅苦しく考えずもっと気軽に日本酒に親しんでもらいたい・・・という様な趣旨から、様々な事例を挙げながら楽しくユーモアーも交えながら放送されています。
実は、私の地元で週に一度発刊されるローカル新聞の中で、同じ「間違えだらけの酒常識」という題名で、石川杜氏がコラムを書いておられ、それを一冊の小冊子にまとめられ(当店でも販売中)とても面白いものに仕上がっていますが、多分、この小冊子に近い内容で、より解り易い会話形式で行われるのだと思います。
現在、すでに3回の放送が行われました。第1回の放送は4月7日で、石川杜氏自身の紹介や杜氏とは何ぞや・・・・などなどのご挨拶的なお話でした。先日の第2回は、広島のお酒の特徴や、日本酒の表現の中に甘・辛と表現されるが、実際のところは・・・・などなど。第3回の放送では、雪国のように寒い所が酒造りに適している酒処なのかなどの内容でした。
これから徐々に本題に入り、一般の方が信じ込んでた酒の常識が、いかに根拠の無いものであったか・・・あるいは間違っていたとか、え~日本酒ってこんな料理とも相性がいいの~という事も、徐々にお話に成るのだろうと思います。
また、この放送をうっかり聞き逃した方、またはRCCの放送が受信できない県外の方・心配ご無用。番組HP「バリシャキNOWのサイトの中で、この放送を聞く(ダウンロードも可能)事が出来ます。
これからの放送も、個人的にもとても楽しみにしています。どうか皆さんもお時間が許す限りお聞き頂ければ、きっと面白い日本酒の話が聞ける事と思います。



新入荷 レアモノ辨天娘

2010-04-14 16:07:28 | 日本酒
続いての新入荷商品は、鳥取の太田酒造醸「辨天娘」です。
先月、こちらの蔵で仕込み作業のお手伝いにお伺いした事や、季節商品のご案内も先のブログでご紹介したところですが、今回はその作業にお伺いした時に、ご紹介を頂いていた商品の入荷のお知らせです。

辨天娘 純米吟醸 玉栄 五年古酒(16BY)
先月、太田酒造造さんにお伺いした際、夕食時に出して頂いたお酒の中に純米吟醸六年古酒(15BY)山田錦 が有りました。その時の印象はほんのりと熟成独特な香が有り、円やかで柔らかな旨味とキレのよい酸味、後半は古酒でありながら辨天娘独特の心地好い渋苦味ほんのりと感じました。
その時に伺った話では「このお酒は、極々僅かの量しか無く16BYの玉栄のものであれば、近日中に少量出荷可能」とのお話をお伺いました。そこで蔵元様に商品化に成ったらすぐに送って頂ける様にお願いをしておりましたところ、本日入荷致しました。
この度届いた五年古酒の商品の中に、本商品の300mlのサンプルが入っており、早速試飲させて頂きました。色はほんのりと黄金色で、それほど強烈ではないものの熟成香も弱冠感じます。山田錦と比べると、味の膨らみ方は大人しめでスムースな印象ですが、円やかな甘味も感じます。お燗にしてすぐは、キレのよいシャープさも感じますが、弱冠温度が下がると旨味が広がりとても心地好い味わいです。こちらもこれぞ辨天娘と思わせる、心地好い独特のほのかな苦味があり、いいアクセントに成っています。
瓶の肩ラベルには、五年古酒のシールが燦然と輝いています。データーは次の通りです。
原料米:五百万石 精米歩合:55% 日本酒度:+3.0 アルコール度:15~16 使用酵母:701号
税込価格:1800ml=4300円 720ml=2150円
少量出荷の商品で、数に限りが有りますのでご入用の方はお早目にご連絡下さい。



新入荷商品 十旭日編

2010-04-09 17:45:18 | 日本酒
前のブログの中で、今後の入荷予定の日本酒をちらりと紹介しておりましたが、その中のお酒が何点か入荷したのでご紹介しておきます。

先ずは、おなじみ出雲の蔵元旭日酒蔵の「十旭日」です。
十旭日 純米五百万石 7号酵母仕込(クラシックラベル)18BY
こちらの商品は、この酒造期にお邪魔した時何種類かの貯蔵酒をきき酒させて頂いた時、とても興味を持ちビン詰して頂いた商品に成ります。
地元産の五百万石を蔵元の手で、丁寧に自家精米して醸されたお酒です。貯蔵は火入れ後、蔵内温度で原酒のままタンク貯蔵し
(サーマルタンクなど冷却装置が有るものではない)その後アルコール度数が15度台に成るよう加水し、出荷されます。という事で、やはり当然の事ながら瓶取り貯蔵の熟成も早く、色も濃い黄金で、すでに程よい熟成香と円やかな味わいが感じられます。反面まだまだ切れの良い活き活きとした酸と、多くの複雑な味わいが混在しており、とてもいい状態です。
出荷に当たり蔵っ子の寺田栄里子嬢より、ラベルや瓶等どういった形で出荷するか相談を受けましたので、お酒の正直な熟成の濃い黄金色を強調したくて、少し悪乗りをし白瓶(透明瓶)で、しかも昔使っていたクラシックなラベルがあれば・・・というリクエストを致しました。
そんな訳で、こんな感じの商品が出来上がりました。偶然ながら、ラベルもお酒の色と同じ黄金色雲の中から後光が射すような、なんとも神々しい観音様でもお出ましに成りそうな、感じで想像していたより違和感なくまとまった感じに成りましたが・・・皆様如何な具合でしょうか

データーはこんな感じです。
原料米:五百万石(島根県産) 精米歩合:68% 使用酵母:7号系 酸度:1.5 日本酒度:+4.0 アルコール度数:15度以上16度未満 

税込価格:¥2,600
次回は、鳥取の太田酒造醸「辨天娘」の○○なお酒をご紹介致します。



小笹屋竹鶴21BY入荷

2010-04-07 11:20:40 | 日本酒
先日、いつも大変お世話に成っている広島県竹原市の蔵元「竹鶴酒造」さんより、今年度(21BY)醸された小笹屋シリーズ(原酒シリーズ)「大和雄町」「宿根雄町」が入荷致しました。大和雄町は、三原市大和町の契約栽培農家で収穫された雄町米で醸され、宿根雄町は、竹原市宿根地区の契約栽培農家で収穫された雄町で醸されます。
米の収量は、大和産の方が多く宿根産の方が少なく、その為「小笹屋竹鶴 宿根雄町」の方が早く売切れてしまいます。秋には火入商品が出荷されますが、この時期に極少量生酒も出荷されます。
仕込みの際、双方使用酵母・精米歩合など同じですが、毎年見事に個性も異なります。
下のデーターは、今年の蔵見学の際試飲させて頂いた、大和雄町に成るお酒のそれぞれの仕込タンク別の数値です。読み方としては、こんな具合です。
21BY=平成21年度醸造 1/7=仕込日が1月7日 仕込3号=仕込順タンク番号 大和雄町65%=使用米・精米歩合 701号=使用酵母 18.8=アルコール度数 +11.0=日本酒度 2.6=酸度 1.6=アミノ酸度 19.2=粕歩合 2,282ℓ=生成数量










根雄町になるお酒のそれぞれの仕込タンク別の数値です。








てな訳で、大和・宿根それぞれの仕込のデーターは、こういった感じです。勿論このお酒達が、本商品に成っているのですがブレンドの比率などは不明です。
大和雄町の印象は、若さは感じるもののすでに旨味や膨らみを感じ、渋・苦も強く感じることも無く、現段階でも充分楽しめる味わいです。
原料米:大和町産雄町 精米歩合:65% アルコール度数:19.0 日本酒度+9.0 酸度2.2 アミノ酸度:1.8 使用酵母:701号

一方、宿根雄町はしっかりとした骨格の在る味わいと、酸・渋も有り複雑な味わいながらまとまりも感じ、バランスの好い味わいです。
今年のお酒も、とても素敵なお酒に成っています。
原料米:宿根産雄町 精米歩合:65% アルコール度数:19.4 日本酒度:+12.0 酸度:2.4 アミノ酸度:2.0 使用酵母:701号

価格は、いずれも1800ml=3150円 720ml=1575円 です。



いぶしぎん祝10周年

2010-04-01 22:15:13 | 出来事
先月、いつもお世話に成っている広島市三川町の居酒屋「いぶしぎん」さんの開業10周年のイベントが3月21日・22日の両日に亘りお店にて行われました。
いきなり私事で申し訳ないのですが、小生が結婚した年と同じ2000年(平成12年)の開業だったのか・・・・と今更のようにご縁を感じビックリした次第でした。ちなみに竹原のT鶴のダメダメ八反熟成酒も確か12BY
話が、かなり脱線してしまいましたが、今回の十周年イベントは常連の皆様が沢山駆けつけておられましたが、余りにも参加希望者が多く2日に分けての開催と成り、私は初日の21日に参加致しました。
燗酒の伝道師オーナーの小牧さんらしく、当日準備されたお酒はどれもお燗が冴えるお酒ばかり
小笹屋竹鶴 生モト純米大吟醸原酒19BY
中島屋「カネナカ」 生モト純米大吟醸20BY
開春 生モト純米原酒西田20BY
十旭日 純米五百万石18BY
龍勢 山廃純米吟醸19BY
賀茂泉「愛山泉楽間曠」純米吟醸原酒16BY
東郷 生モト純米原酒20BY
それに、加えて小牧さんお気に入りの「ケストリッツァー・シュヴァルツ」ドイツ樽生ビールといった素敵な黒ビールも・・・・
お料理は、いぶしぎんさんの美味しいお料理と、参加者の皆様がお祝いの意味も込めた一品持ち寄りの豪華版
お寿司や焼き魚も・・・
鴨肉の燻製ブルーベリーとともに・・・・
残念ながら口に出来なかったパイ紹介のお料理はほんの一部。勿論他にも色々・・・。

お祝いの会は、終始にこやかに・・・・。
お燗は皆さん大絶賛本当に皆さん楽しそう・・・。
しかし相変らずこのお店のオーナーは、最終的には女子が好きなようで
会も終盤を迎えた頃、本当のオーナー奥方の登場皆さんにご挨拶。いつも素敵な料理と旨い酒で至福の時間を過ごさせて頂いたり、楽しい企画をして頂いたりと、変態大変お世話に成り、自身とても刺激を受ける、皆様にとっても私にとってもとっても愛すべきお店です。これからも、酒文化・料理文化の発信地としてご活躍を祈るばかりです。
これからも素敵な奥様とお二人で、お元気で一年でも永くお店をお続け頂き、わがままな我々酔い子の無理なお願いを聞いて頂ければと思います。本当におめでとう御座いました。