掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

無題

2011-01-28 16:35:56 | インポート
先週の土曜日は、いろんな(特に日本酒好き)お客様がお出でに成り忙しい一日でした。
当然の事ながら、飲み終えた空の一升瓶が数十本帰ってまいりました。
その返却された瓶の中に、奇妙な瓶を発見いたしました。その瓶は、横○方面からかご夫婦でいらっしゃった山登りのお好きな)お客様の持ってこられたものでした。
(ご本人にご許可得ての写真掲載です)
最初は、山陰東郷 福羅 山廃純米の空瓶が返って来た・・・と思って居りましたところ、角度の違う所から見ると何やら黒っぽいラベルが見える・・・・なんだろうと手に取ってみると、何と玉川 山廃純米のラベルが裏面に張ってあり、リバーシブル状態の様になっていました。しかもよく見ると、玉川のラベルの右上には「開春」のラベルに使われている、ご主人様のトレードマークともいうべき、三日月マークが貼られています。
意味解らん・・・・・と思いながら、ご主人様に「面白いラベルですね~」と言うと、ご主人曰く「玉川のラベルが剥げ易かったので裏に張っちゃいました」と・・・・。益々意味わからんお答え・・・
更に瓶をひっくり返して見ると、底にも玉川の成分表などのデーターの入った裏ラベルが張ってありました。ここまで来ると、やれやれ何がしたかったのだろう~と頭を抱えるばかり・・・・・

個人攻撃をしないのが私のブログのポリシーでしたが、このラベルを見てしまうと・・・・・ついついこんな記事に成ってしまいました。
と言いながらブログ掲載については、ご主人様の了解を得ておりますので、お許し頂けることと思いますが・・・・

しかしある意味、飲む以外にもこうして楽しんで頂けるのも喜ばしい限り。
この創作瓶を目の前に、燗酒を飲んでおられるご主人様のお姿を想像すと、とても微笑ましい様な気も致しますが・・・・(複雑&微妙~)。しかし、何のこっちゃ~と言う気持ちは、いがめません。 
以前お酒の会等でも、手の込んだ素敵な作品をお持ち頂いていたので、またどこかで爆笑を誘う作品にお目に掛かる事を、、ある意味楽しみにしております。



純米吟醸 酒粕入荷

2011-01-26 14:37:36 | 食品
先日、地元西条の某蔵元様より純米吟醸(酒造好適米=精米歩合50%)の酒粕が入荷しました。蔵元名・酒米については、ブログでは公表できません。お知りに成りたい方は店頭でお尋ね下さい。

荷姿は、一俵入り米袋に20Kg入り
(米袋内は丈夫な厚手のビ二ールに粕が入れられています)で、
それを1Kgの量り売りという形で、販売しております。

通常の粕は、ご覧の様に四角い板状に成っていますが
今回ご紹介の酒粕は、こちらの蔵元でも米をあまり溶かさない奇麗な味わいのタイプの商品の純米吟醸酒を造る時に出来る酒粕で、まだ麹等米の粒が残っていて、板粕の様に米がある程度溶けペースト状に成っているようなものと違い、ご覧の通り板状に成っていません。
今回入荷の酒粕は、香りもよく十分な旨味も有り溶けやすいので、甘酒・粕汁・天ぷらなどには向いていますが、板状に成っていないので焼いて砂糖などを付けて食べるのには向いていません。毎年多くの方にご支持を頂いている人気商品です。(お肉や魚の粕漬けなどのもです
純米吟醸酒粕(1kg入 \650)

入荷数量は限定で1Kg入りが×100個です。
中には一人で、10個以上お買い上げに成るお方もいらっしゃるので、購入希望の方は、早めにご連絡頂けれ幸いです。



龍勢 活濁酒

2011-01-24 21:42:58 | 日本酒
先日、隣町竹原市の「宝寿・龍勢」でおなじみの藤井酒造さんから、冬季限定の濁り酒が入荷しました。
龍勢 活濁酒 純米活性にごり生原酒 22BY 原料米:八反錦 精米歩合:60% アルコール度:17~18 日本酒度:+6.0 酸度:2.0 使用酵母:協会6号
今年の活濁酒も炭酸ガスを湛えた元気一杯の爆発物です。例年の物と比べ膨らみや柔らかさというより、シャープでキリリとしたドライな印象です。とわ言え、おりの甘味・旨味も感じる事が出来ますし、後味には例年より確りとした爽やかな若い渋・苦味を感じます。

発酵段階で発生する炭酸ガスを閉じ込めた、スパークリング日本酒ともいえるお酒です。とても爽やかな飲み口の生き生きした味わいのお酒です。この季節ならでわの「活性にごり」是非お試し下い。



開春 ィ宛(おん)生酒 入荷

2011-01-20 21:15:50 | 日本酒
先日、島根県太田市温泉津の蔵元=若林酒造の『開春』さんから商品が届きました。
毎年酒造期に出荷予定表を送って頂いておりますが、数種類の生酒出荷前のタイミングで、事前に予約しておけばうすにごりを詰めて戴けます。
今回はその「うすにごり」「通常」
(滓を取り除いたもの)2タイプがが入荷しました。

開春「ィ宛おん」 生もと純米生原酒22BY 
木桶仕込み 1800ml
原料米:山田錦 精米歩合:90% 酸度:2.6 アミノ酸度:3.6 アルコール度:17.6 日本酒度:+13.0 使用酵母:無添加 
価格\2,700
「開春」 ファンの方は、おなじみ・・・の個性派の「ィ宛おん
データーからもお分かりの通り精米は90%の低精白、しかも木桶仕込み。さらに現代主流に成っている簡素化されたもと造り(乳酸・酵母添加を行う)速醸ではなく、もと摺りなど手の掛かる作業を行い、酵母を添加することなく昔ながらの蔵付きの酵母を取り込む、といった時間が掛かる生もと製法を用い、日本酒造りが確立された頃の製法を再現したかのような造りです。
精米歩合90%という事からか、旨味成分も多く奇麗な味わいというより、多くの味が混然一体となった複雑な味わいと、シャープな酸が、さらに力強さを増しています。
本商品は、まだまだ若さは感じるものの、特徴的な複雑なニュワンスも感じる事が出来、さらにシャープで切れのある酸が味わいを絞めてくれます。
お燗にすると、穀物系の香りのニュワンスと若干深みが現れ、立体的な味わいも現れます。


開春「ィ宛おん」生もと純米生原酒22BY 
木桶仕込み おりがらみ 1800ml
データー価格は同上です。
おりがらみは読んで字の如く、「ィ宛」の生原酒に軽く醪のおりが絡んでいる状態のお酒です。
おり由来の旨味と柔らかな甘味がほんのりと感じられ、その味わいに酸味が上手く溶け込み、後に渋・苦・複雑な旨味が混在となってゆっくり押し寄せてきます。色調は、(下写真の様に)黄色掛かったいい色をしておりまする・・・。お燗にすると、米糠の様なニュワンスと厚みも加わり心地よい味わいに成りました。
なにも口に入っていない時は、双方若さゆえの硬さや酸が目立つ印象も有りますが、食事と合わせると意外と現段階でもアジャストしてくれます。本日我が家の夕食べた鯵フライにも、なかなかの相性の良さを見せてくれました

どちらの商品とも熟成によって、個性がよりはっきりとし独特な旨味を醸し出してくれます。放置にも適していますので、是非転がしようにもいかがでしょうか・・・・・。実は私も数本・・・あ~これ以上は言いますまい。
「ィ宛おん生酒・おりがらみ生酒に関しては、予約分しか詰めない為に、今回の入荷が最初で最後です。無くなり次第終売に成りますので、ご注意下さい。



ビール部集会in呉Ⅲ

2011-01-19 16:37:04 | ビール
工場見学が終わった我々は、レストランに場所を移しビール部集会となりました。思いっきり飲み会ですが・・・・・(笑)
先ずは部長(写真中央のスキンヘッドの方)のユニークなご挨拶の後、早速美味しいピルスナータイプビールで乾杯です。
メインのお料理は、しゃぶしゃぶ&すき焼き我々はしゃぶしゃぶを食べました。(お肉は牛肉or豚肉、私は豚肉を選択)ビールも乾杯のピルスナーを飲み干すと、2杯目はドイツ・ケルンで造られるスタイルのケルシュビールを頂きました。優しくソフトな口当たりで、スムースな明るい淡色系のビールです。こちらのケルシュは、少しオリジナリティーを持たせて造られています。通常ケルシュは酵母は濾過されていますが、こちらのビールは濾過をしていない為ヴァイスビールの様に酵母が絡み軽く濁った状態のビールに成っています。他にもちょっとした秘密が・・・・・これ以上は言いますまい。

続いて、ケルンの隣町デュッセルドルフで造られるスタイルのアルトビールを頂きました。(下写真)
ローストしたニュワンスと苦味・複雑な味わいが楽しめる赤褐色のビールです。少し時間が経って温度が上がった方が味に深みが出て旨味を増す印象です。
続いて、ヴァーレーワインを頂きました。このビールは通常より沢山のモルトを使い、麦芽比率の高い麦汁を造りその結果十分な糖度の麦汁が出来ます。その高い糖ゆえ酵母がハイアルコールに変えて行きます。ただでさえ麦芽比率が高くハイアルコールに成る麦汁に、ハイアルコール用の酵母を使用する事によって、さらに発酵を促しアルコール度9%のビールに成って行くそうです。そうして出来たビールは赤褐色の色調で、深い味わいとハイアルコールビールによく見られる甘味を残した上品ながら骨太の素晴らしいビールです。これも10度~15度位の温度帯の方が味の幅やエレガントさを楽しめました。

続いて、主に南ドイツバイエルン州周辺で造られる小麦モルトを主原料とし酵母を濾過していないヴァイツェンビールを頂きました(下写真)。明るく黄色身を帯びた淡色ビールで、軽快で適度な酸味と小気味よい旨味が有り、フレッシュなビールでした。
最後に、何とまだ商品として出荷していないサプライズビール
吟醸ビールを頂きました(下写真)。
このビールは、日本酒に使われる広島吟醸酵母(13号)を使用して造られたビールです。琥珀色でエレガントでスムースで上品な味わいに仕上がっています。日本酒では広島吟醸酵母を使用した場合芳香がかなり華やかですが、このビールはフルーティーな香りは感じますがそれほど強くありません。またアルコールは7%あるものの滑らかな口当たりは万人受けしそうなバランスの良いビールに仕上がっていました。
そんな訳で十分「呉麦酒」を堪能する事が出来ました。
お忙しい中、丁寧にご説明頂いた醸造部責任者の佐々木様始めスタッフの皆様大変お世話に成り有難うございました。
そしてビール部の皆様お声を掛けて頂き有難うございました。そしてお疲れ様でした。