掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

山口地酒の祭典2009

2009-03-29 02:55:41 | 告知
当店も、気が付けば取扱いの山口県のお酒が4蔵・・・・・という状況に成ってしまいました
それもこれも、ある意味昨年この度ご紹介するイベントのお陰といっても過言ではありません。そのイベントとは、山口県酒造組合主催の「山口地酒の祭典 新酒発表会」です。
このイベントは、酒類関係者以外・一般の方々も気軽に参加出来る催しです。
今年の開催は次の通りです。

【開催日時】4月11日(土曜日) 18:00~

【開催場所】山口グランドホテル
        山口市小郡黄金町1-1 
        TEL083-972-7777)

【会   費】5,000円〈お食事・お土産つき)

【申込期限】4月11日(土曜日)
参加希望の方は下の蔵元にお問い合わせを4月11日までにお申込をして下さい。
当店に参加申込をされる方は4月2日までにお願いいたします。

【参加蔵元】県内20社
山頭火(金光酒造)
和可娘(新谷酒造)
雁木・錦乃誉(八百新酒造)
五橋(酒井酒造)
金柑黒松(村重酒造)
獺祭(旭日酒蔵)
金雀・清流錦川(堀江酒造)
原田・はつもみぢ(はもみぢ)
毛利公(山縣本店)
寿(中島屋酒造)
金分銅(金分銅酒造)
貴・男山(永山本家酒造)
山猿・金銀銅男山(永山酒造)
宝船(中村酒造)
長陽福娘(岩崎酒造)
長門峡(岡崎酒造)
東洋美人(澄川酒造)
八千代(八千代酒造)
青海島(小崎酒造)
だいだいの花(大津酒類醸造)

昨年「居酒屋★☆★☆★」の◇◆さんに、このイベントがある事をお聞きし、以前からお取り引きの有る「中島屋」さんにチケットをお世話頂き初めて参加させて頂きました。そこで気に成っていたお酒『金雀』(堀江酒造)の専務ともお会い出来、それがご縁で取扱いの運びに成り、さらに蔵元のブースを試飲して歩いていると「金冠黒松」(村重酒造)のブースで八号酵母仕込成るものを発見しました。とても燗上りの確りとしたお酒で、蔵人の福光さんと濃い話に成りそんな事で蔵の方向性にも共感し、お取り引きが始まりました。お陰さまで、このイベントがご縁でお付き合いさせて頂くように成ったこの2蔵のお酒もすっかり定番化し、ファンが出来定期的に注文を入れさせて頂いております。
勿論、チケットをお世話頂いた「中島屋」さんのお酒も当店では、大変人気のお酒です。他にも「雁木」(八百新酒造)のお酒も扱いが有り山口県の蔵元4蔵という事に成ります。
山口県なので少し遠いのですが中々楽しいイベントです。もし宜しければご一緒致しましょう



西條鶴の記事

2009-03-28 00:05:32 | 日本酒
今月発売の雑誌「旬遊vol.24」で地元の蔵元「西條鶴」が紹介されました。
(西條鶴の煙突 西条の蔵で唯一現役の煙突)

私も今年2月に「西条鶴」の蔵に見学に参りました。「旬遊」の本文にもある様に現杜氏の宮地さんがこちらの蔵にお出でに成ってから、今年で3造り目です。(向かって右:伊野本取締役 左:宮地杜氏)
彼が杜氏に成ってからというもの、西條鶴のお酒も徐々に変わって来ました。モンドセレクションを取った看板商品の大吟醸(アル添)「神髄」も純米に変わりましたし、過剰な濾過もなくなりお酒の色は透明に近い色調から酒本来の山吹色の輝きを放って来ました。米も結構溶かし醪も元気で切れていて、当然の事ながら粕歩合も以前と比べると少なくなっています。味わいも以前のサラリとしたものと比べ、厚みが感じられる旨味ある味わいに成ってす。
こちらの蔵は上の写真のように木の甑を使って米を蒸しています。またボイラーではなく和釜に水を梁り、その釜をバーナーで直接当てるといった形を取っています。〈こういった蒸しの利点は以前書いた「中島屋」の訪問ブログをご参照下さい。〉

昨年「大地の風」という純米酒を飲んだ時、以前のものと味わい深さ、色調全く変わっていて「西條鶴楽しみに成って来たな・・・」と思わずほくそえんでしまったのを印象深く覚えています。
また、現在では新たに「蔵楽」という商品をリリースされ年々完成度を増してこられ、今年も新しい取り組みをされておられ個人的に非情に興味を持っています。(今は秘密・・・)

宮地杜氏も入社以来蔵の方針などもあって、中々自分の考える酒というものをフルに表現出来なかったようですが、伊野本取締役のご理解もあり、今では徐々に「宮地カラー」が前に出て来たように思います。先日蔵見学に伺った時にも確信を致しました。(出麹 八反錦だったと思います)昨日も2人だけで飲む機会があり杜氏の確りとした決意を感じ心強く思いました。蔵人のH君などは、最近当店に来ては色々なお酒を買って帰っては個人的に勉強をしているみたいで、西條鶴の蔵元も変わったな~と実感もしています。
地元の蔵元でこういったお酒を醸してくれる所が増えるのは大歓迎です。これからの西条鶴から目が離せませんね・・・・



新入荷ワイン

2009-03-27 18:28:49 | ワイン
本日、気に成る何点かのワインが入荷致しましたのでご報告を致します。
先ずは、春を感じるワインから・・・。春といえば桜桜といえばロゼワイン(ちょいとコジツケっぽいか・・)という事で、奇麗なピンク色のロゼワインをご紹介いたします。

2008 Montepulciano d'Abruzzo Cerasuolo
〈モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・チェラズオーロ〉
葡萄品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 生産者:ファルネーゼ 等級:D.O.C
ルカ・マロー二最新版(ワインガイド)で価格に対する価値のロゼ部門で2006・2007年2年連続で1位を獲得しました。
チェラズオーロとはモンテプルチアーノダブルッツォで造られるロゼワインだけに使われる特別な名前です。さくらんぼをCerasaと言い、ワインの色がさくらんぼを思わせる事に由来するようです。破砕・徐梗された果汁は、3℃程の低温で4時間スキンコンタクトさせます。鮮やかなチェリーレッド・苺を思わせる果実の豊かな香がありフレッシュでバランスもよく心地好い後口です。また本商品は1年に一度春のこの時期だけのリリースです。これからのお花見の時などには、ぴったりのワインではないでしょうか・・・是非お供に。
750ml=価格¥1,365

2006 La Badiane Les Bouissons
(ラ・バディアン・レ・ビュイッソン)
今、人気急騰南仏プロヴァンス「ジョン・リュック・ポワンソ」の造るワインの入荷です。2006年・南仏はいいビンテージです。勿論、本商品「バディアン」も素晴らしい出来栄えに成っています。猪のユニークでセンスのあるエチケットも目を引きます。
ポワソン自身が神経を使う葡萄の選別から来る奇麗な果実感・甘味を帯びたスパイシーで果実味が口いっぱいに広がり、細かく緻密なタンニンで滑らか、溌刺とした中に全体的には丸みを帯びた印象です。このワインは価格以上のポテンシャルを十分備えていると思います。
葡萄品種はムールヴェードル60% シラー40%で木製開放タンクにてアルコール発酵させます。醸しはムールヴェードル4~5週間 シラー3週間 2種をブレンドし5~7年樽に移し樽内マロラクティック発酵・15ヶ月熟成の後出荷されます。
750ml=価格¥2,650

2007 Coteaux du Tricastin GT-V Viognier
(コート・デュ・トリカスタン・ビオニエ)
ワイナート誌2006ビンテージ・ビオニエ(葡萄品種)の部門第一位に輝いた白ワインの登場です。ローヌ南部の周辺地域で産出され、ビオディナミ(無農薬・有機栽培の葡萄で造られた)ワインです。白桃やイチジク、ハーブなどの香が華やかで上品な味わいが包み込みます。シロップのような濃密な味わいはいつまでも口の中に漂い余韻を満たしてくれます。
葡萄品種はヴィオニエ100%他にもシラー・グルナッシュの畑を所有しています。飲み応えのある白ワインですので、是非お試し下さい。
750ml=価格¥2,850



宝亀20BY入荷

2009-03-23 11:45:01 | 日本酒
毎年、沢山の方々にご指示を頂いている日本酒「宝亀ほうき20BYが入荷致しました。
この商品は、地元西条の蔵元「亀齢酒造」さんで完全オーダー商品として造って頂いている商品で、年を追うごとにファンが増へ今では有り難い事に取り引きのない遠方のお客様や飲食店様からも注文が入るように成りました。
しかしながら、数量に限りがある為10月位に欠品に成ってしまいます。という事で、皆様には沢山のお問い合わせを頂きながら大変ご迷惑を掛けておりましたが、やっとこの度発売の運びに成りこの場を借りて皆様にご報告をさせて頂きます。

「宝亀」特別純米無濾過生原酒
原料米:千本錦 精米歩合:60% アルコール度:17~18 日本酒度:+5.0 酸度:1.7 使用酵母:自家培養 仕込総米は1,000kgです。
720ml=¥1,890 300ml=¥557


現段階の酒質は、まだ硬く味わいが開いていない状態で、少し立体感に欠け渋・苦を感じますが、口に含んだ時の旨味も多少感じる事が出来ます。また昨年のものと比べ芯が確りしている印象で、渋・苦も嫌味がなく逆にそれがこれからの熟成をとても期待させてくれる楽しみなお酒です。
例年から行くと、5月位から徐々に旨味も乗ってき始め、膨らみや厚みも出て来ます。熟成と伴に旨味を増す今年の「宝亀」も是非宜しくお願い致します。



中島屋酒造・蔵見学2

2009-03-18 14:00:15 | 出来事
皆で甑を拝見した後、麹室を拝見し続いて残り僅かになった醪を3本見せて頂きました。
速醸純米9号系・生もと純米7号系(カネナカになるもの)・それと今年は何と精米歩合45%の生もと純米大吟醸も仕込んでおられました。それも使用酵母は6号系・・・・
醪を汲んだものを少し頂きましたが「カネナカ」まだはかなり渋りましたが、純米大吟の方はわりと旨味が出ていて結構飲める感じです。どんな酒に成るのやら非情に楽しみなお酒です。

(上写真:生もと純米カネナカの醪)(下写真:生もと純米大吟醸の醪)


結構古い設備も大事に合理的に使っておられる蔵元ではありますが、新兵器も発見しました。お酒しぼる「連続自動圧搾機」通称ヤブタ(左写真)という機械なのですが、それ自体は多くの蔵元さんが使っておられます。変わっているのは、濾過版(下写真)の「布」部分が「プラスチック」の様な硬い素材で出来ていて、布よりもとても手入れがしやすそうで粕も剥がせやすいようです。少人数で蔵を切り盛りされている中島屋さんではとても便利をされているようでした。
その後サプライズが・・・・・何と、大勢でお邪魔したにも拘らず思いもよらず奥様の手料理が品々に出てまいりました。中島屋さんの奥様自家製の米麹味噌出作られた焼きおにぎり・ごぼうの天婦羅・こんにゃくの酢味噌和え・こんにゃくの炊いたもの(こんにゃくはご近所で造られているもの)・小鰯の麹漬け(下写真)
小鰯の天婦羅
酒粕入り味噌汁
有り難い事に、蔵見学の日に合わせて造って頂いたというお漬物どれを食べてもとても美味しく大好評奥様をひっぱりだこでレシピを皆聞きまくり状態・・・結局お腹一杯食べてしまいました。特に小鰯の麹漬け辺りはお酒にぴったり・・・
運転手の小牧様と私は当然お茶を飲みながら・・・皆様は当然お酒(20BY純米しぼりたて生酒)がお進みに成りお顔もいい色・口も滑らかに・・・・。
この日はとっても天気がよく、蔵の洗い場前のスペースにて屋外でお食事し、とっても気持ちよくお食事が出来ました。

「中島屋」中村社長様・奥様にはお忙しいにも拘らず大勢でお邪魔し、その上沢山の美味しいお料理までご馳走に成り本当有難う御座いました。

今年も大変興味深いお酒も加わり、楽しみです。