掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

有木酒造

2006-04-21 23:20:27 | 日本酒
本日、安芸高田市吉田町(毛利元就候のお膝元・居城の郡山城が会社の屋上から見える「有木酒造」に行って参りました。実は、一ヶ月前広島市の居酒屋「いぶしぎん」のオーナー小牧さんに、お店で使っている、きじ肉を仕入れている、県北・豊平町の松尾きじ園に「きじを食べに行きましょう」と誘われ喜んで参加しました。そのメンバー(20名位)の中に「有木酒造場」福永社長がいらっしゃいました。近々足を運んでみたい酒蔵さんだったので、「是非、今度蔵の方に行かせて下さい」とお話させて頂きました処、後日、お手紙を頂きその後、連絡を取り本日の蔵元訪問の運びに成った次第です。社長の福永氏もまだお若く(33~34歳?)杜氏の岡田氏もやはり若く向上心・探究心に溢れたコンビとお見受けを致しました。  










先ず、蔵に入って初めに見せられたのは地下の貯蔵庫でした。聞くところによると、ここは以前漬物小屋として使用していた場所らしく、真夏でも18℃位にしかならない天然のセラーといった貯蔵庫でした。そこには熟成後の出荷を待つお酒が静かに眠りについていました。
利き酒させて頂いた酒有喜
(さけありき)「純米原酒生(Acl 16~17℃)トラディション」は爽やかな酸と綺麗でさばけのよい酒質で、非常にバランスのよさを感じストライクゾーンの広い食中酒としての魅力を感じました。また「純米原酒生ノスタルジー」はAcl15~16℃の原酒で甘みを残したタイプのお酒です。しかしながら甘さに不思議なくらい、くどさ・ひつこさが無く爽やかに、すっきりと飲める甘口純米原酒でした。また加水(Alc14~15)の霧中「純米うす濁り活性」は割り水のものにもかかわらず元気のよい炭酸ガスと大粒の澱・切れ味の有る非常に興味深い酒質でしたものでした。最後は「純米活性濁り」その名も「ブリ・アミーノ」(広島弁でブリ=ものすごく)(アミーノ=アミノ酸)〈すげ~アミノ酸と訳すのでしょうか〉という酒です。これまた個性豊かで、アルコールは12~13℃の低アルコールですが通常のアミノ酸度の実に3~4倍。低アルコールなのにある意味濃潤な味わいと、切れの良さ後味のよさが不思議な心地よさを与えてくれました。
またびっくりしたのは、生産石数が少ないとは云え、ヤブタ(アコーデオンの様な形のスタンダードな搾り機)を使わず、すべて酒袋に醪を入れ小型の「フネ」(昔のフネとは少々違いますが向かって左の写真)と呼ばれるもので搾り、その為粕歩合は非常に高く余り搾りきっていない為、雑味の少ない贅沢な酒に成っています。この様に少量手造りの蔵元ですが非常に興味深いお酒を造っている蔵元さんでした。是非皆さんにも飲んで頂けるよう当店でも販売したいと思っております。

勝山

2006-04-19 16:15:22 | 出来事
前回のブログにて「醍醐の桜」をご紹介しましたが、その後「勝山町」同日に行った際、日本酒の酒造元(株)辻本店に行ってきました。この蔵元さんは「御前酒」と言う銘柄で知られています。日本名門酒会にも入っておられ以前から銘柄だけは知っておりましたが、せっかく近くに来たもので立ち寄りました。正面の暖簾を潜るとすぐ右側に直売の販売場が有りました。そこに「炭屋彌兵衛」(すみややへい)純米吟醸〈無濾過〉というお酒が有りました。この酒は加盟小売店しか扱いが無い商品で、蔵元で直売をしていないと聞いていたので、取扱いの酒販店を聞いて行ってみようと思っていたのですが、売っていたので向学の為一本買って帰りました。他にも炭屋彌兵衛シリーズで純米が有りましたが、販売場でテースティングすると私の口には軽すぎる印象だったので、それより味乗りと深みが有った印象の、純米吟醸の方を買って帰りました。(純米もお燗にすると引き締まって切れが出そうな感じもしましたが・・・?)これからじっくり飲んでみたいと思います。また上の暖簾が掛かっている蔵の写真の道路を挟んで向かい側に「西蔵」(リンク張ってますクリックしてください)と言う辻本店直営のレストランが有ります。元、酒蔵だった建物を改造していい雰囲気のレストランになっていました。そこで昼食を取りましたが、(お昼のコース料理)なかなか美味しかったです。特に、吟醸粕を使用した「ぎん鱈」の西京付けが有り、味が凝縮していて日本酒を飲まずにはいられないと言ったお味でした。他にも先付け・デザートなども有りボリュームも有りました。店内の改装もとてもセンスが良く、もと酒蔵だけあって一階部分はとても天井が高く、立派な梁が存在感を持っていて、二階部分にもフロアーが有る様で結構広いお店でした。人気も有るらしく我々が行った時は予約で一杯状態で危うく門前払いになる寸前でした。もしお立ち寄りの際は予約をお勧めします。レストラン「西蔵」詳しくは文字をクリックしてホームページをご覧下さい。


醍醐の桜

2006-04-17 18:10:12 | 観光
4月16日(日曜日)岡山県真庭市落合町・山の上の一本桜「醍醐の桜」を見にいって参りました。この桜は鎌倉時代末期「元弘の乱」により隠岐に流される途中後醍醐天皇が、この地に立ち寄られ際この桜の見事さを賞されたという言い伝えが有り、この名前付いたそうです。
桜の樹齢は約千年、大きさは根元の一番大きい所が9.2メートル・高さは18メートルと超巨大です。花の状態はほぼ満開。花が開いて間もない様で花びらがまだ、めいっぱい広がっておらず(正確には9分~9.5分咲き)それがまた上品さを醸し出しており、非常に綺麗でした。お天気も先日の雨と打って変わり、午前9:00頃からは青空も広がり桜のピンクと空の青がとても見事でした。午前8:00に山の中腹までは着いていたのですが、すでに渋滞しておりびっくりでした。いつもは静かな山里ですが桜の季節はごった返します。ここの桜は今まで何度か見に行きましたが、店の定休日の時しか見に行けない私にとって桜満開・天気良好ということは中々無い事でしたので大変いいものを見せてもらった気がしています。醍醐の桜を堪能した後、車で15分位の所に「岩井畝のおお桜」が有ると聞きそこにも足を伸ばしました。この桜も樹齢8百年経っており、優美で巨大な桜でしたがまだ2~3分咲きで次の日曜日でも大丈夫そうです。この近辺の桜は勝山町や久世町トンネル桜(道路をトンネルのように桜がかぶさっている)が見事でした。今がまさに見頃という感じでした。こちらより桜の時期が少し遅いので、花見をゆっくりと出来なかった方は是非お勧めです。
「久世のトンネル桜」右写真
米子自動車道・久世インターから行けば車で10分位です。駐車場は河原に造られていて、仮設トイレも完備されています。河の周辺に大量の桜が植えて有り見応え十分今年は昨日がピークで今週から散り始め、今週末はもう無理かもしれません。来週桜が見たい方は久世から30分位の所に新庄という所が有りこの町は有名な「がいせん桜」が有り、ここならまだ大丈夫だと思います。(昨日はまだ咲いててなかったみたいなので。我々は行ってませんが)


「勝山町安養寺付近の桜」右写真
勝山町・町並み保存地区付近の安養寺付近の桜です。花は開ききってすごいボリュームでした。勝山駅から徒歩10分位です。先程の「久世のトンネル桜」からは車で10~15分位です。これも今現在がピークで週末は厳しいでしょう。

咲いた咲いた・・・

2006-04-13 18:13:20 | 
咲いた咲いたチューリップの花が・・・・・。我が家のチューリップが咲き始めました。昨年10月の終わりか11月の初めに球根を植えたと思います。冬を越し春になり5ヶ月位掛けて、やっと咲いてくれました。しかしながら、いったん咲いてしまうと10日余りで枯れてしまうのが、残念です。










向かって左上のチューリップは、ユリ咲きの「アラジン」品種で赤の花びらに黄色の模様が生えて可愛らしい花です。上中央は紫とピンクの中間色の「リリーローザ」という品種で花びらの色がとても奇麗です。向かって左下のチューリップは少し変わっていて、茎の丈が短くその割りに花は大きく頭でっかちの種類です。花の色もオレンジに薄い緑の模様が入っていて、葉っぱもくしゃくしゃっと成っています。品種の名前は「オレンッジプリンセス」といいますが、ずんぐりむっくり体系で、あまりスタイル的によろしくないので名前負けでは・・・・・・という感じです。 でも可愛さも有り見ていて飽きません。









未だ咲いていない向かって右上のチューリップも有ります。花が咲くと赤と白のコントラストが奇麗な花びらに成る「ウインターローザ」という品種です。時間差で咲いてくれると楽しめる時間が長くなるので好い面も有ります。まだ何種類か有りますが、1日でも長く咲いていてほしいものです。



花見

2006-04-10 15:45:55 | 出来事
前回のブログ書きに込んだ通、取引先のワンショットバー「バカナリヤ・バー」の主催の毎年恒例のお花見会が昨日有り、夫婦で参加いたしました。場所は中央公園の一角(毎年10月に「酒まつり」が行われる際に、全国の蔵元さんの酒が試飲出来る「酒広場」の会場に成る場所)で行われました。相変わらず「バカナリヤ・バー」さんの濃いキャラクターの常連さん20名と、ご一緒に大変盛り上がってしまいました。基本的には参加費は、男性:3,000円女性:2,500円ですが皆なぜか、催促してないのに色んなアルコールを持って来られます。私も手ぶらでは行けないので、日本酒とドイツビールを数本持って行きました。主催者はショットバーのマスターだけ有って、作り置きのカクテル(マティーニ・ペルノのカクテル・パンチ・ジントニック他・・・・)など有り流石といったところでした。2年前の花見は少し肌寒く「体の内からあっためないと」と誰かが言い始めペルノをばかすか飲んだ処、1時間位でほとんど全員が、へべれけ状態になった苦い経験が有り、今回はマティーニもゆっくりと味わって頂きました。食事もマスターが品々にご用意して頂きましたが、その中でもパエリヤが人気でした。(左の写真)中身は鶏の手羽・パプリカ・栗・きのこ・ビーンズ・・・・と、とても美味しく頂きました。(鍋で作ってあるのがしぶい)いつもながら今回も完璧に花より団子状態で楽しい時は過ぎていったとさ・・・・・・・(なんじゃそりゃ~)

また昨日、花見の前に、酒屋仲間安芸区船越のMARUさんご夫婦が来店されました。その後、賀茂鶴本社前に在る美酒鍋の店に行かれた帰りに、我々の花見の盛り上がりをしっかり見られていました・・・・・・。