掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

梅津のお酒 入荷

2012-05-30 09:12:36 | 商品紹介
先日、鳥取県東伯郡北栄町の蔵元「梅津酒造(銘柄:冨玲 フレー)」ここをクリック)さんから商品が届きました。
以前のブログにて(ここをクリック)、梅津酒造さんとのお取引に成る経緯をご紹介致しましたが、いよいよ当店でも販売開始ということと成りました
この度入荷の6種類の商品をご紹介致します。

1.冨玲 生もと仕込純米
(加水・火入れ) 21-80 21BY
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:80% アルコール度:15.5% 日本酒度:+13.5 酸度:1.7 アミノ酸度:2.2 使用酵母:無添加 貯蔵方:タンク貯蔵程よい熟成の香りと、ガツッとした力強さとシャープでな酒質を感じます。渋味も感じ良いアクセントに成っています。
小売価格¥2,500
2.冨玲 生もと仕込純米
(加水・火入れ)22-60
 22BY
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:60% アルコール度:15.5% 日本酒度:+10.0 酸度:1.4 アミノ酸度:1.7 使用酵母:無添加 貯蔵方:瓶貯蔵口に含んですぐは、スーとした味わで大人しく感じるお酒ですが、盃を重ねるごとに深みを増して行く印象です。食べ合わせによっては、米の甘味を強く感じる事も有り長飲みも出来るお酒です。
小売価格¥2,940

3.梅津の生もと / 19-60 19BY
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:60% アルコール度:19.4 日本酒度:+10.0 酸度:3.0 アミノ酸度:2.1 使用酵母:協会7号  貯蔵方:瓶貯蔵切れのよいシャープな酸が口の中で広がります。熟成も進み旨味も十分感じられ、酸と旨味の調和のとれたお酒に成りつつあります。
小売価格¥3,400

4.梅津の生もと / 21-80 21BY
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:80% アルコール度:20.0 日本酒度:+17.0 酸度:2.1 アミノ酸度:2.8 使用酵母:無添加  貯蔵方:瓶貯蔵最初は米由来の旨味と、アミノ酸系の味わいなどの複雑さも感じます。程よい熟香もあり酸・渋も適度に絡み、切れもよく全体的に辛めな味わいを感じます。
小売価格¥2,700

5.梅津の生もと / 22-60 22BY
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:60% アルコール度:19.3 日本酒度:+13.0 酸度:2.3 アミノ酸度:2.2 使用酵母:無添加  貯蔵方:瓶貯蔵十分な旨味と酸のバランスもよく、比較的飲み易い部類のお酒だとは思いますが、骨格も確りしていてどんな料理ともアジャストしてくれそうな印象です。
小売価格¥3,400

6.冨玲 上撰純米酒(加水・火入れ)
原料米:山田錦(地元産) 精米歩合:60・70% アルコール度:15.5%梅津酒蔵の上撰酒昔風にゆうならば普通酒の一級酒。上撰酒はアルコール添加の本醸造タイプのお酒がほとんどですが、純米蔵の梅津酒造さんでは当然純米酒。しかもとてもグレードが高く、ゆえにとてもお買い得な、コストパホーマンスのよい商品に成っています。
勿論、活性炭濾過などは行われておらず、酒本来の山吹色の色調です。味わいもふくらみが有り、日常晩酌酒として十分満足して余りあるものが有ります。
小売価格¥1,927

自分自身も、今まで梅津酒造の一ユーザーで有りましたが、これからは皆様に、このお酒の素晴らしさを伝えて行く立場に成りました。
来月初旬には、梅津酒造さんのもう一つの売り美味しい美味しい梅酒が入荷予定です。
是非、これから梅津酒造「冨玲」を末永く宜しくお願い致します



第3回玉川酒の会

2012-05-29 14:50:59 | 出来事
5月27日(日曜日)正午 京都府京丹後市の蔵元:銘柄「玉川」(木下酒造)さんの酒の会を、当店すぐ側のお取引先の飲食店「なごみ海鮮・華てまり」行いました。
参加人数は37名+木下酒造のフィリップ・ハーパー杜氏がご参加下さり、総勢38名の会に成りました。その中にはなぜか、近所にお住いのT鶴の石○杜氏もご参加されました。
ハーパー杜氏は木下酒造に赴任され5年目で、今年秋の仕込で6回目の造りに成ります。
最初の年に造ったお酒の総数は300石(54,000リットル)。それからどんどん石数も増え、現在では初年度の倍以上の650石(117,000リットル)を醸すまでになりました。
就任されてしばらくは、「無濾過生原酒」の出荷量の割合も多かったのですが、ここに来て火入れ熟成のお酒もぼちぼち出荷される様になりました。当店のスタイルからすると、願ったりかなったりというところです
そんな訳で、皆様にこういったお酒もこれから出荷に成りますよ・・・・と言う事も込めて、今回の「玉川の会」では火入れ熟成のお酒を中心に、参考品(通常出荷されないお酒または、今後発売予定の商品など)を含め27種類をセレクトさせて頂きました。
お酒の会は、まず27種類のきき酒を一通りして頂き、その後「華てまり」さんのお料理を楽しみながら、お酒をお好みの温度態で飲んで頂くというシステムに致しました。
温度態に指定がない時には、燗酒担当スタッフの煮酒が運ばれて行きます
皆様は、楽しくご歓談中(右列3番目がハーパー杜氏)
色々なところで、酒談議が聞こえてきます。
我々主催者は、楽しんで頂けるかな・・・・と心配しておりましたが、皆さん楽しそうで良かったです・・・・
主催者と言う事も有り、お燗の用意などをしていた為、お料理画像や詳しいご紹介が出来ませんでした。しかしながら今回ご参加頂いた、然るお方のブログ「純米酒に魅せられて」(ここをクリック)に詳細が載っておりますので、是非ご覧ください。

木下酒蔵さんのお酒も熟成酒が出荷され始め、この辺りからまた違うステージに向かうのかどうなのか・・・いずれにせよ、これからが正念場だとも思います。
しかし続々と面白いお酒が控えておりますし、今回の「酒の会」の皆様の反応を見ていると、皆様の期待を裏切る事は決して無く、悦んで頂けると確信しています。これからも、木下酒造「玉川」を宜しくお願い致します。

最後に成りましたが、ご参加下さった皆様・ご遠方お出で頂いたハーパー杜氏、本当に有難うございました。
来年も企画したいと思っておりますので宜しくお願い致します。



美和櫻 純米八反錦火入れ原酒入荷

2012-05-24 20:49:44 | 商品紹介
先日、広島県三次市(旧・双三郡三和町)に在る蔵元:美和櫻酒造より、予てからお願いをしていたスペシャルなお酒が入荷致しました。
そのお酒とは、定番商品の「純米 八反錦」です。なぜがスペシャルかと申しますと、このお酒は通常加水され出荷されますが、本商品は特別に数ケース肩貼りに書いて有るように、原酒(火入れ)のまま瓶詰めして頂いています。
【美和櫻 純米八反錦 火入れ原酒】
原料米:八反錦(地元産) 精米歩合:70% アルコール度:18.1% 日本酒度:+8.0 酸度:2.5 アミノ酸度:2.1 使用酵母:非公開(どうしてもと仰る方にはこっそりと・・・・笑)
税込価格 1800ml ¥2,520

現段階では若干若さも有り、シャープで味わいも硬めな印象も有りますが、八反錦らしい米の出味感じられます。また骨格も確りとしたお酒に仕上がっており、シャープな中にも力感の有るお酒に成っています。

勿論お燗は、いうに及ばずです。
高い温度では、少々スリムに成った印象も有りますがそれは一時的で、一度65度以上に上げた後55度に下がった辺りから旨味が広がる印象が有ります。
是非燗酒でもお試し下さい。



New愛山泉楽間曠 発売開始

2012-05-23 21:29:01 | 商品紹介
数年前、当店から徒歩数分の蔵元:賀茂泉酒造で「呑み切り会」が行われた際、適度な熟度も有り、今後も熟成と共にまだまだ真価を発揮しそうな、とても興味深いお酒を見つけました。
そのお酒は蔵元さんとして商品化されておらず、お願いをしたところ思いかけず手印商品として詰めて下さるという運びに成り商品化出来る事に成りました。
その商品の名前に
「愛山泉楽間曠」と名付けました。これは漢文で「山泉(さんせん)を愛し、間曠を楽しむ」と読みます。意味は山泉・・・すなわち「自然」を愛でながら、間曠・・・「緩やかで穏やかな時」の流れを楽しむといった意味です。
このような緩やかでまったりとした至福の時を過ごすような気持ちで、このお酒をじっくり楽しんでほしいという意味から、こういった名前を付けた訳です。(ただ、ラベル横に読み方をちゃんと書いて有るのに、まともに読んで頂けないのよね・・・・・
このお酒は16BY(平成16年度醸造酒)で、現在720mlの在庫は有るものの、1800mlは欠品中です

そこで次の後継酒を探すべく、賀茂泉酒造さんの熟成酒を数種類きき酒させて頂いたところ、角の取れた円やかな味わいながら、酸も確りと主張している興味深い熟成酒が目に留まりました。
蔵の諸事情も有り、色々紆余曲折はありましたが・・・・・なんとか出荷出来る運びに成りました。そこで、お酒のスペックなどを聞いていると、なんと9BY(平成9年度醸造酒)である事が発覚うひょ~円やかないい熟成はしているとは思いましたが、過熟でもなく強烈な熟成香が有る訳でもなく、まさか9BYとは思いませんでした。色調は濃い山吹色・原酒にも拘らずアルコールもあまり立った感じはなく優しい味わいと切れのよい酸がとてもバランスの良いお酒です。
常温でも楽しめますが、燗酒にする事で旨味はさらに広がりを見せます。
前回の愛山泉楽間曠16BYは、ブレンドをしていないタンク貯蔵タイプのものでしたが、今回出荷の愛山泉楽間曠9BYは2種類のお酒のブレンドタンク貯蔵のお酒に成ります。
また9BYと言う事も有りデーターは、不明の部分も有り解るデーターだけお伝えする事の致します。
原料米:全量国産米(中生新千本・八反・他) 精米歩合60% アルコール度:18.0度 日本酒度+3.0 酸度1.6 使用酵母(協会9号系/せとうち21)

税込価格 1800ml ¥3,500是非14年熟成の9BY「愛山泉楽間曠」純米吟醸原酒をお試し下さい。



開春 生もと&山廃おりがらみ酒入荷

2012-05-16 16:04:58 | 商品紹介
先日、島根県太田市温泉津の蔵元「若林酒造(銘柄:開春)」さんより、二種類のうすにごり生酒が届きました。
開春山口 生もと純米 おりがらみ 23BY原料米:広島県産 山田錦 精米歩合:65% アルコール度:17.5% 日本酒度:+4.0 酸度:2.3 アミノ酸度:1.0 使用酵母:無添加 
税込価格¥2,730おり由来の淡い甘味とキレの良い酸が爽やかで心地よい味わいです。これから熟成を待ちふくよかな旨味を待つもよし、軽快な若い味わいを楽しむもよし、多彩な飲み方が出来るお酒です。

開春 山廃純米 おりがらみ 23BY原料米:島根県産 神の舞 アルコール度:17.5% 精米歩合:60% 日本酒度:+9.0 酸度:2.3 アミノ酸度:1.1 使用酵母:協会7号
税込価格¥2,625アタックは、ほのかな甘みとシャープな酸が押し寄せてきて、中盤以降は若い渋みがじわじわ出て来ます。旨味の幅は、渋味が落ち着くころから出て来そうな感じです。 

開春ファンの方々には、山廃と聞いて「え~この蔵元さんって生もとは知っているけど、山廃造ってったっけ・・・」と仰るお方も多いかもしれっません。それもそのはず、この山廃は23BYに初めて醸されたお酒なのです。
今年4月に蔵見学にお伺いした時には、まだ醪だったお酒でその後気に成っていたお酒でした。
前回のブログにも書いたのですが、以前山廃を造っている蔵が生もとを造り始めた・・・と言うのは、ちらほら聞く話ですが、生もとを造っていた蔵元が山廃を造り始める・・・という話は余り聞いた事が有りません。そこで「何で今年、山廃を仕込まれたんですか」と山口杜氏にお聞きしたところ杜氏曰く「皆さんに、よく山廃と生もとはどう違うんですかと質問される事がよく合って、生もとについては現在造っているのでちゃんと説明できるのですが、山廃は造った事が無く通り一片のお答しかできないので、今年は造ってみました・・・・」との事。何とくそ真面目な蔵元さんなんでしょう・・・・・という形で、造られた山廃なので今後出荷されるかどうかは不明です。

うすにごりは数本の入荷ですから、早めにお問い合わせください。うすにごりではない通常の山廃生酒も合わせて出荷ですが、現在はまだ入荷しておりません。