掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

第13回竹鶴呑切会

2009-09-30 00:10:04 | 出来事
9月27日(日曜日)広島県竹原市湯阪温泉郷「賀茂川荘」という素敵な場所で、これまた素敵なが開催されました。
その会とは、今年で何と第13回を数える「小笹屋竹鶴呑切会」です。
ここに集結される方々は、日夜熱心に「竹鶴」のお酒の普及活動にご尽力なさっておられる飲食店さんと、我々のような酒販店です。
いつも思うことですが、この会に来られている飲食店さんや酒販店さんも確固たる信念をお持ちの上お仕事をしておられ、とても刺激に成ると同時に勉強に成ります。


会は竹鶴敏夫専務のご挨拶から始まり、開会に当たって竹鶴壽夫社長の挨拶そして石川杜氏の20BY(昨年11月~今年3月まで)酒造期の概要説明がありました。
いつもですと、今酒造機に気が付いた事や、酒造りに通じるお話など30~40分位杜氏がお話に成るのですが、今年は初めての試みで、素敵なゲスト大阪府堺市の「㈱ウッドワーク」(木桶製作)の上芝雄史社長が講演されました。
と言うのも、以前当ブログでご紹介した事が有るのですが、竹鶴さんの「もと場」を広げた際、そこから仕込み用の大きな木桶(多分4000L前後)3本が出て来て、それを組み代えメンテナンスをし仕込が出来る様にされました。(今年の仕込からその木桶を使用予定)その組み代え・メンテナンスされたのが「㈱ウッドワーク」さんです。
という事で、今年は木桶の話を上芝雄史社長にという事で、講演をされたという訳です。
単純に樽と桶の違いは桶は蓋が無い物(日本酒や醤油などの仕込桶・漬物桶など)で樽は蓋がついているもの(ウイスキーの樽 日本酒菰樽・角樽など)という話から始まり、期桶仕込で出来上がる酒はホウロウタンクと比べ、確りとした味わいで、比較的酸も出やすく円やかなお酒に成る傾向が有り木の香はほとんど酒には付き難いとの事。材質の説明などなど、とても興味深い話で楽しく聞かせて頂きました。
竹鶴酒造さんの桶について「ウッドワーク」さんの話によると、樽の材質は外側の白っぽい部分と、中心に近い赤い部分の境の良質な部分で造られており、節も一切無く年輪が詰まったとても素晴らしい材料を使用して造られた桶という事のようです。尚更21BYの造りが楽しみに成ってきました
その後いよいよメインのきき酒タイム。お酒は、新酒・貯蔵酒全ての蔵に有るお酒56種類をきき酒させて頂きました。
きき酒には「呑切評価表」なるものに、記名し評点=良い1・普通2・悪い3 熟度=若い1・丁度良い2・過熟3という評価を書き込み、さらに寸評の欄に感想を書き込むというものです。
皆さん真剣そのもの・・・・。気に成るお酒のご紹介・印象などはまた後日・・・・。



竹鶴の「生もと」を楽しむ会

2009-09-26 09:59:05 | 日本酒
今月は、なんだか「竹鶴」についての記事が多く成ってしまいそうな月です。明日は、いよいよ恐怖の「呑み切り会」もありますし・・・・・。

と、言ったところで、気を取り直して今回は竹鶴の話題です(どっかのCMのようですが・・・・【20BY時もと摺りの写真】
先日、ご紹介致しました竹鶴・生もとの事なのですが・・・・・純米大吟醸原酒・純米吟醸原酒・純米原酒(仕込2号・3号・4号)の計5種類のアイテムが来月発売に成るという情報は、すでに先日お知らせを致しました。
しかしながら、お値段のお話をして恐縮なのですが純米大吟醸原酒は1.8L=12,600円 純米吟醸原酒は1.8L=7,350円 純米原酒(仕込2号・3号)は1.8L=各5,250円 純米原酒仕込は4号720ml=2,625円5種類すべて合計すると33,075円という事で、竹鶴生もと純米酒に興味が有って『全て口にしてみた~い』と思っても、なかなか全て買って味わうのも難しく、それでは・・・と、飲食店で楽しもうとしても、飲食店といえども、全てをラインナップするのはなかなか困難です。
しかしながら、竹鶴酒造さんと取り引きの有る我々のような酒販店や飲食店は「呑み切りに会」に参加した時に味わう事が出来ます。
我々は、皆様にこういったお酒をご紹介する立だからこそ、このような機会が有るのですが・・・。とはへ私個人的には、こういった機会を愛好家の皆様方にも是非ご提供出来ないか・・・と思い立ってもっと早く思い立てってこの度、竹鶴・生もと純米を呑む会」を開催する事に致しました。
【20BY時・麹室での石川杜氏】
今回の会に際しまして、竹鶴酒造・石川達也杜氏をお迎へする事が出来る運びと成り「生もと」についての色々なお話をお伺いしながら、今回発売の「生もと純米」5アイテム全てと、お料理を楽む会にしたいと思っております。
会の詳細は下記の通りです。

-記-

日時:平成21年11月1日(日曜日)午後12時~3時頃

場所:割烹ホテル「一ぷく」 http://www.hotel-ippuku.com
住所:東広島市西条朝日町11-31
電話:082-424-3955 FAX:082-422-2573

(JR西条駅より徒歩10分・当店から徒歩3分・石川杜氏ご実家より徒歩1分)

定員:20名(定員になり次第、募集は終了致します)

参加費:10,000円
(今回発売の「竹鶴」生もと全種「一ぷく」さんの会席料理

受付締切日:10月25日(日曜日)
(※準備の都合上、締切日を過ぎてのキャンセルはご遠慮下さいますようご協力をお願い申し上げます)

参加申し込みは、ブログコメント・電話・メール・Faxで承ります。
お申し込みを頂いた方には、3日以内にこちらの方からご連絡を致します。 もし、予約頂いたにも拘らず3日経っても当店の方から連絡がなかった場合は、何かのトラブルの場合が考えられますので、お手数ですがもう一度ご連絡下さる様お願い致します(尚、電話予約の場合はその限りにあらず)
是非この機会に「割烹ホテル・一ぷく」さんのお料理と「竹鶴・生もと」のお酒を、石川杜氏を囲み皆様と伴に楽しみたいと思っております。ご参加お待ちしております。



日本酒イベント「秋の宴」

2009-09-24 15:28:10 | 出来事
先日、当ブログでも紹介致しました日本酒イベント・純米燗「秋の宴」(今年で広島開催第二回になる)が先日9月21日(月曜日)リーガロイヤルホテル広島・4Fロイヤルホールで午後5時から開催され、夫婦で参加して参りました。
この日のイベントに駆け付けた蔵元は25蔵。北は宮城県「萩の鶴」(萩野酒造)から南は福岡県「旭菊」(旭菊酒造)と興味深い素敵な蔵元さんがいっぱいでした。
会場は、パーティー用丸にテーブル席全席指定という格好で、その周りを蔵元のブースが囲むレアウトです。
イベント参加者は、シルバーウイーク真っ只中という事も有り昨年よりも少なめの150名それでも賑やかに開催されました。
我々の丸テーブルには何と、当ブログでお馴染み居酒屋いぶしぎんのマスター・当ブログでリンクさせて頂いているくりいちごさん&彼氏・南区宇品の酒販店「酒商山田」の畑野さんという顔見知りの方ばかりのテーブルとなりました。
お酒以外にもテーブルには各自お弁当が用意されていて、それ以外にもバイキング料理と各蔵のブースに地元のお酒に合う珍味が並んでおりました。
そんな訳で、早速上原先生の「酒は純米燗ならなおよし」という名言が書かれた酒盃を持ち、いざ蔵元ブースへ出陣
先ずは、我々のテーブルから一番近くに在ったブース、正面向かって左・参加蔵元の中で最北端(東と言うべきか)蔵宮城県の「萩の鶴」からスタートし、時計回りにだんだん南(西)に位置する蔵元へ行くコースでお酒を頂きました。萩の鶴は切れの有るシャープな味わいのものが印象的でした。成政は、しっかりとした味わいの中に優しい口当たりも感じるお酒でした。【萩の鶴⇒神亀⇒蓬莱⇒丹沢山(隆)⇒成政⇒英(るみ子の酒)】
この辺りのブースは、お取り引きの有る兵庫県の蔵元の竹泉(田冶米)・奥播磨(下村酒造)がいらっしゃいました。竹泉さんは今年から使用酵母をを7号に変えられ、切れ味がよくなった阿波山田錦を使って醸された純米吟醸ひやおろしや、コウノトリ山田錦の優しいお燗も印象的でした。奥播磨さんも、結構酸やアミノ酸が高くなる酵母XX酵母を使って醸された、生もとも興味深い味わいでした。【天遊淋⇒京の春⇒秋鹿⇒竹泉⇒奥播磨⇒諏訪泉】
冨玲(梅津)の純米は力強い味わいと酸が心地好い味わいでした。【冨玲(梅津)⇒國暉】
当ブログでもお馴染み、お取り引きの有る島根県出雲市の蔵元十旭日(旭日酒蔵)今回も素敵なお酒を頂きました。今回お持ちに成っていた美味しいお酒「改良雄町・純米吟醸原酒19BY」が残り僅かとの事。すぐに注文しようと思っております。
それはそうと、寺田ご夫妻の前にいらっしゃるダンディーな紳士は・・・・・【十旭日⇒賀茂鶴⇒彌仙(一代)】
こちらもお馴染み地元竹原市の龍勢さん。先日「十五蔵」の会に続き、またまた今回のイベントでお会い致しました。ちょっとした掘り出し物も有り、それについてはまたご紹介いたします。
同じく、竹原市の竹鶴酒専務さん。数日後27日の日曜日に「呑み切り会」が有りますのでその時にゆっくりと・・・・・。
こちらも、お馴染み福山市神辺の「天寶一」村上社長。生もと「伝家の美禄18BY」のお酒は味わいが深まり、そろそろ飲み頃なって参りました。
こちらもお馴染み呉市安浦の「白鴻」さん・ご兄弟でご参加です(向かって右=社長(兄)・向かって左=杜氏(弟)。中生新千本使用の純米酒15BYが非情に好印象でした。近日入荷予定です。
今回四国で一蔵だけの参加は、香川県の悦凱陣さん。柔らかな優しいお燗でした。
これまた、九州地区では唯一の参加蔵「旭菊」さん。旨味の溢れる味わいの純米酒です。昨年居酒屋いぶしぎんでお話させて以来、久しぶりにお会い出来ました。食事とお酒との関係の話をしましたが、時間が無かったので、もう少しゆっくりお話したかったです。【悦凱陣⇒旭菊】

2時間という短い時間でしたが、沢山の蔵元さんと有意義な時間が過ご、せとても素敵な時間でした。
とても満喫させて頂きましたが、欲を言うと地元での広報活動が上手くいっていなく、集客に関してもまだまだ改良の余地が有ると思います。
せっかくの「燗酒」をメインにしたイベントなのですから、これからも継続して頂きたいと思っていますが、その為には我々も含めて、もっと考えて行かないといけないな・・・・・と思いました。

その後当然二次会もあり、三川町に・・・・・。



竹鶴 生もと出荷情報

2009-09-17 13:33:29 | 日本酒
秋も日に日に深まり、朝方は少し肌寒さも感じる時季に成りました。
日本酒の蔵元さんも、そろそろ21年度(21BY)の仕込みの準備などをされ始められたとこ所も出て参りました。地元の蔵元さんにおかれても、来月10日11日の「酒まつり」を終えると、いよいよ仕込みも始まります。
しかしながら「酒まつり」の話をする前に、個人的に非情に盛り沢山のスケジュールに成り、今月・来月初めも日本酒関係のイベントが目白押しです。
シルバーウイーク中の21日にはブログでもご紹介した、リーがロイヤルホテルでの「純米燗酒の宴」があり、その一週間後9月27日には竹原市・賀茂川荘にて、竹鶴酒造の「呑み切り会」その次の日曜日10月4日は島根県浜田市で「島根県酒のイベント」
そしてその次の週末土曜日曜は、いよいよ地元の大イベント「酒まつり」という流れに成ります(大丈夫かな~・・・・・
そんな中、先ほどのお酒関係スケジュールでもとりあげた、「竹鶴酒造」より遂にあの「石川杜氏こだわり入魂の酒」・年に一度の限定出荷~が付いて・~が付いて・~が付く」純米酒(19BY)のお酒の出荷案内が本日届きました。
入荷日というか発売日は、10月7日予定当店では毎年、異常なまでの盛り上がりと、お問い合わせが有る人気のお酒です。
故に、「どうしてもいる~・・・・・」と仰るダメな熱心な竹鶴ファンの方には、ご無理をいって、入手の確率の高い早期に予約をお勧めしております。
今年は昨年までの「生もと 純米吟醸原酒」1.8L=7,350円・0.72L=3,675円 「生もと 純米原酒」1.8L=5,250円・0.72L=2,625円に加えて、新アイテム「生もと 純米大吟醸」1.8L=12,600円・0.72L=5,250円がリリースされました。
※昨年も申しました通り、蔵元さんにはとりあえず全アイテム注文はしますが、数量に関してはこちらがリクエストした数が頂ける保障が有りません。したがって、もし少量入荷だった場合いはトラブル回避のため早く予約の連絡を頂いた順番という事にさせて頂きます。

予約受付の方は、呑み切り会の時にしっかりと味わい、熟度やお酒の状態などお答えが出来るので(個人的見解ですが)9月28日(月曜日)(竹鶴呑み切りの翌日から)とさせて頂きます。ちなみに、各アイテムのデーターを掲載しておきます。

生もと 純米大吟醸原酒(1.8L・0.72伴に販売)
原料米:山田錦 酵母:無添加 精米歩合:40% アルコール度:19.1 日本酒度:+2.0 酸度:2.7 アミノ酸度:2.4(昨年竹鶴の呑み切り会で撮った純米大吟醸の写真)
生もと 純米吟醸原酒(1.8L伴に販売)
原料米:山田錦 酵母:無添加 精米歩合:50% アルコール度:19.5 日本酒度:+10.0 酸度3.0 アミノ酸度:2.8
生もと 純米原酒 仕込2号(1.8Lのみの販売)
原料米:雄町 酵母:無添加 精米歩合:70% アルコール度:19.3 日本酒度:+13.5 酸度:3.7 アミノ酸度:3.1

生もと 純米原酒 仕込3号(1.8Lのみの販売)
原料米:雄町 酵母:無添加 精米歩合:70% アルコール度:19.3 日本酒度:+14.0 酸度:3.6 アミノ酸:3.1

生もと 純米原酒 仕込4号(0.72Lのみの販売)
原料米:雄町 酵母:無添加 精米歩合:70% アルコール度:19.1 日本酒度:+12.0 酸度:3.4 アミノ酸:3.1

生もと 純米原酒「小笹屋シリーズ」のラインナップは以上です。
また速醸純米原酒「小笹屋シリーズ」の大和雄町・宿根雄町20BYも「生もと純米原酒」出荷日と同日に発売されます。

更に嬉しい事には、ファン待望の生もと純米割り水バージョン「清酒竹鶴シリーズ」が11月に発売が決定致しました(小笹屋・原酒シリーズより清酒竹鶴・割り水シリーズは、お求め易いお値段になる事と思います)
価格・データーはまた分かり次第報告いたします。



小笹屋・竹鶴大和雄町16BY

2009-09-11 18:55:40 | 日本酒
今の時期、日本酒はどこを向いても「ひやおろし」・・・・・。
そんな間隙を縫って竹鶴酒造より、ある意味真に飲み頃・熟成を迎えた酒・なんと「小笹屋竹鶴・大和雄町」720ml(三原市大和町産 雄町米使用 純米原酒)16BY(平成16年度醸造酒・約4年半熟成)がいきなり入荷致しました。
実は、1800ml「小笹屋竹鶴」大和雄町宿根雄町(竹原市宿根産 雄町米使用)19BY火入れ商品は、すでに売り切れており720mlの方も、宿根雄町がすでに完売。大和雄町が弱冠残っているだけと聞いていたので、残っていれば今の内に仕入れておこう・・・と思って発注しようとしたところ、何の前触れもなくいきなり「大和雄町」720ml16BYが出荷可能との事・・・・
竹鶴ファンの多い当店としては、非情に朗報でございました。
以前(昨年)もいきなり「小笹屋竹鶴純米吟醸15BY」が少量出荷された事も有り、当店のコアな竹鶴ファンの方々には、歓迎すべきサプライズで御座います。

「小笹屋竹鶴 大和雄町(火入れ)16BY」
原料米:雄町(大和町産) 精米歩合:65% 酸度:1.8 アミノ酸度:1.9 日本酒度:+8.0 アルコール度:18.0 使用酵母:701号
720ml瓶入=税込価格 ¥1,575

今更、このお酒についての説明は意味が有るかどうか・・・・と思われますが、力強い確りとした角の取れた味わいと、凝縮した旨味の固まり爆弾のような、圧倒的な旨とそれを上手く受け止め際立たせる酸味。「燗酒で頂くと、ああ・・なんて幸せな味・・・」としみじみ感じてしまうこのお酒。
我々のような貧乏な酒販店にとっては、こういったお酒を寝かせたくとも大量には、なかなか難しく今の次期、蔵元さんからこういった年度の確り熟成され旨味の乗った状態で、お酒を出荷して頂くのは我々からすると、とても有りがたい事です。
しかし竹鶴ファンの皆さん気に成っておられることでしょうが、残念な事に、一升瓶はなく、720ml瓶入りみのの販売に成ります。
今ならまだまだ数量にも余裕が有りますから、秋の味覚沢山の食材が出て来るこれからの季節・是非そんなお料理と小笹屋竹鶴大和雄町のお燗とでお楽しみ下さい。