掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

扶桑鶴 生原酒入荷

2009-04-24 16:53:33 | 日本酒
先日、島根県益田市の蔵元「扶桑鶴」の桑原酒場さんから、予てから頼んでいて特別に詰めて頂いている生原酒2種類が、入荷致しました。

本日入荷したのは、「扶桑鶴・雄町純米吟醸生原酒20BY』ですが、数日前に同じく入荷した『扶桑鶴高津川純米生原酒20BY』も併せてご紹介致します。

このどちらの商品も、加水もしくは火入れの商品として出荷されますが、今回の商品はご無理を言って「生原酒」という形で出荷して頂いております。
と言うのも、昨年酒造り(19BY)も佳境に入った3月の終盤蔵元さんにお邪魔した際、きき酒をさせて頂き上槽され間もない「雄町・純米吟醸生原酒」のとても味わい深い旨味のあるお酒と出会いました。大畑専務と話をしている中で「お気に入りでしたら、このまま生原酒でお分けしますよ・・・・」との事。二つ返事で後日、早速注文をし店頭に並べたところ、お客さんの反応もとてもよく大好評で入荷量も多くなかった事も有り、すぐに完売してしまいました。

そんな事も有り今年もお願いをしておりました所、先週「お待たせしましたが、本日より出荷出来ますから・・・」と連絡が入りいよいよ「雄町 純米吟醸原酒」が入荷致しました。データは次の通りです。
原料米:雄町(岡山県産) 精米歩合:55% 使用酵母:協会7号 アルコール度:18.4 日本酒度:+10.0 酸度:2.1 アミノ酸:1.2 
1,800ml=税込価格¥3,360

また昨年、好評の「雄町生原酒」に続き今年は「高津川生原酒」もすう入荷に成りました。
「高津川」という商品は原料米は酒造好適米の「五百万石(麹米)」と、飯米の「きぬむすめ(掛米)」 精米歩合70% 使用酵母は協会7号で醸される米の旨味が十分感じる事の出来、切れ味のあるファンの多いコストパホーマンすの良いお酒なのです。
このお酒はその人気ゆへ、その年に醸したお酒は全てその年度で売切れてしまいます。その為、当然今年新たに出荷される火入れ(20BY)のものは当然酒質が硬く、すぐには戴くには中々厳しいモノがあります。
先月蔵にお邪魔しきき酒させて頂いた際、昨年の「雄町」を戴いたた時と同様「高津川」の生原酒を頂ました。時期的に味わいは当然硬めでしたが旨味も感じる事が出来、生酒という事もあり熟成具合も火入れと比べると絞まった味わいもなく、比較的早く味わいが出やすく短期間でも楽しんで頂けるので、しばらくはこちらの商品で皆様に楽しんでいただこうと思いこちらも生原酒を特別に詰めて頂きました。今年の「高津川 純米」は麹米は「五百万石(酒造好適米)」で昨年と変わりませんが、掛米は数量的に「きぬむすめ(飯米)」がなかったとのことで、今年は「ハナエチゼン(飯米)」という品種が使われたようです。その他のデーターは次の通りです。
精米歩合:70% 使用酵母:協会7号 アルコール度:18.6 日本酒度:+4.0 酸度:3.0 アミノ酸度:2.6 
飯米「ハナエチゼン」を使用しているせいか、旨味が早い段階で出ており軽い苦・渋とキリリとした酸味と後切れのよさが全体の味わいを引き締めてくれる印象です。生の熟成も楽しみです
1,800ml=税込価格¥2,350


ラベルの方は、上の写真の様に「雄町」「高津川」双方とも通常ラベルのものに右に生シール・左に原酒シールが張った形に成っています。是非この機会にお試し下さい。



開春おりがらみ入荷

2009-04-21 18:25:19 | 日本酒
今年も島根県大田市温泉津町の蔵元「開春」の(若林酒造)より20BY(今年度醸された)の素敵なお酒が入荷致しました。
大好評に付き、昨年に引き続き仕入れました「開春竜馬・生もと純米生原酒」のおりがらみに加へ、今年は「開春西田・生もと純米原酒」のおりがらみも出荷に成りこちらも併せて入荷致しました。
昨年の「おりがらみ」は、「おり」の量が非常に少なく一升瓶を振るとかろうじて分かる程度でしたが(それでも旨味が有り十分美味しかったですが・・・)、今年は、はっきりとおりがふわ~と舞い上がるくらいは入っております。

「開春竜馬 生もと純米原酒おりがらみ」
当店でも定番の「開春竜馬・生もと純米原酒」の生のおりがらみバージョンです。底味の確りした酒質で心地よい酸味を感じます。青い若い味わいも感じますが「おり」の旨味も有りなか面白いバランスが取れています。昨年はしばらく置くと甘酸っぱいテイストも出て来て好評でしたが、今年も熟成が期待できそうな味わいです。
原料米:山田錦(北広島町産)精米歩合:65% 酵母:無添加 アルコール度:17.5% 酸度:1.9 アミノ酸度:1.4 日本酒度:+6.0 醪日数:25日
税込価格:1,800ml=¥2,625

「開春西田 生もと純米原酒おりがらみ」
「開春西田」は、こだわりの酒米・地元大田市温泉津町西田地区産の山田錦をヨズクハデという天日で乾燥させる独特の形をした「ハデ乾し」で収穫したものが使用されています。
熟成の後は、スムースながら膨らみと確りとした味わいが楽しめるお酒ですが、まだクリアーな感じで若さが有ります。しかし若いお酒ならではの複雑な味わいと、フレッシュさと「おり」の旨味を十分楽しめます。このお酒もこれからの熟成が楽しみなお酒です。
原料米:山田錦(温泉津西田地区産)  精米歩合:60% 酵母:無添加 アルコール度:17.5% 酸度:2.0 アミノ酸度:1.5 日本酒度:+7.0 醪日数:23日
税込価格:1,800ml=¥2,940

少量出荷の為、数に限りが御座います。購入後希望の方はお早目に・・・・。



山口地酒の祭典・新酒発表会

2009-04-13 22:25:07 | 出来事
先日、4月11日(土曜日)以前ブログで紹介致しました「山口地酒の祭典 新酒発表会2009」が18:00から山口グランドホテル開催され、昨年に続き今年も参加して参りました。
この会は種類関係者は勿論一般ユーザーの方も参加が出来るイベントです。ちなみに我が県の新酒鑑評会は種類関係者のみなので、新鮮に感じます。
最初の30分は、主催者酒造組合 原田会長の挨拶などの他・山口県新酒鑑評会の各部門の入賞蔵・入賞杜氏の表彰が有りました。
原田会長のお話の中で、山口県の日本酒出荷量は昨年対比で101.4%という事で、日本酒の出荷量が減少傾向なこの時期、全国で昨年対比100%以上をクリアーしているのは5県のみという事でした。更に吟醸酒に限って言えば119.9%と20%近い伸びを見せています。(純米酒はいかに・・・・
確かに近年山口県のお酒も全国誌に掲載される機会も増え、出荷データーだけを見ると万々歳といった所でしょうが、更に細かい分析もして頂き、長い目で見て日本酒を愛し続けて下さる方が増えるようなお酒のがもっともっと出荷されるように願っていますし、我々もそうなるべく努力して行こうと思っています。

また品評会の入賞は次の通りです。
〈吟醸酒の部〉最優秀賞
大吟醸 錦帯五橋 
入賞蔵:酒井酒造株式会
入賞杜氏:仲間史彦杜氏
〈純米酒の部〉最優等賞
長門峡 純米吟醸
入賞蔵:岡崎酒造場
入賞杜氏:山本正人杜氏

表彰式が終わると、お待ちかねの利き酒の出来る「懇親会」です。
食事等は着席式ですが、きき酒の際は会場を取り囲むように各社のブースが造られており、それぞれ試飲が出来るように成っています。
昨年は、このイベントを切っ掛けにお付き合いになった蔵元さんも数件在り、今回もとても楽しみにブースを回らせて頂きました。

また会場のブースの中には、昨年「酒販青年連合会会中国・四国・近畿ブロック勉強会」が行われた際、蔵元でありながら山口酒販青年連合会の一員として参加下さっり、また酒造りの勉強の為私の地元西条の種類総合研究所に以前いらっしゃった時、当店にもご来店頂いた事のある「㈱はつもみじ」(周南市飯島町)の原田さんも、確り自分の醸したお酒をブースに誇らしく並べておられました。蔵に新しい風を吹かせてくれる事とこれからの活躍楽しみにしています。
他にも普段お世話に成っている蔵元さんのお酒も当然試飲を・・・・上写真:「㈱中島屋酒造場」の中村社長兼杜氏様です。今年もこちらの会のチケットをお世話頂きました。なんと先月お伺いした時にまだ醪だった今年初めての試み「生もと純米大吟醸」持ってこられており、確りきかせた頂きました。

続いては「村重酒造㈱」村重酒造時期頭首・村重専務。こちらの蔵元さんには、昨年のこの会で試飲させて頂いた八号酵母を使用したお酒が気に入って、以来扱わせて頂いております。

そして、髪を短くされイメージチェンジされた「八百新酒造㈱」小林社長。もう少し先に出荷される発泡性の純米にごりを持参されておりました。

写真を撮るのを忘れておりましたが、昨年から純米吟醸生もと・山廃を扱わせて頂いている「㈲堀江酒造場」。特に山廃のお酒は、当店でもすっかりこのファンが付き好評です。

他にも個性豊かなお酒が出て来たように思います。これからもユーザーさんに悦んで頂けるようなお酒を紹介していきたいと思います。
広島も負けられんで~



家の猫

2009-04-10 21:15:05 | ペット
我が家には「ミーちゃん」と言うちょっとメタポ気味のペットのメス猫が居ります。年齢不明酒は与えておりません「招き猫」と言うくらいで我が家は商売屋なので「猫」は縁起が良いのでしょうが、中々そんなに上手くは行かないようです。
この猫は、9年前の10月第2土・日に地元で開催される「酒まつり」の日迷い猫として家の店にに飛び込んで参りました。最初は飼うつもりは全く無かったのですが、家に居座られてしまい根気負けした形で飼う事にした。先ほど申し上げた通り、飼うつもりが無かったので「ミーちゃん」なんて適当な名前で呼んでいたら猫も「自分はミーちゃんなんだ・・」と認識をしはじめ、名前を変えるに変られなくなってしまい安易な名前が付いてしまいました。そして大した病気もせず今の所元気にしており現在に至っております。
この猫冬場の寒い時期は炬燵や自分のハウスでよく寝ておりますが、最近の様に暖かい日が続く季節に成ると下の写真のように、我が家の庭で警戒心ゼロ状態で大又広げて、日向ぼっこしております
ポカポカ陽気でこんな態勢でも・・・・・
呼ばれると返事をしたり、おいで・・・と言うと、やって来たりとあんまり猫っぽくない猫なのです。特に私の母の言う事はよくききます
そして寒い冬場意外は夕方決まった時間には、お店番を・・・・・・
確り年齢確認をしてアルコールを販売本当にそこまでやってくれると有り難いのですが・・・。
お店でミーちゃんを見つけたら声を掛けてやって下さいね。



小笹屋竹鶴20BY生酒・入荷

2009-04-07 18:53:08 | 日本酒
先日、竹鶴酒造より『小笹屋竹鶴(原酒)シリーズ』宿根(すくね)大和(だいわ)20BY生酒が入荷致しました。
(下の写真は今酒造期に蔵にお伺いした際、麹室で撮ったの石川杜氏)昨年度の酒造期には竹鶴さんの蔵に3・4回お伺いさせて頂き、上槽されたお酒を何種類かきかせていた頂きましたが、今年は現在までに1度しかお伺いしておらず、今年度の(20BY)のお酒はまだ頂いておりませんでした。
そんな訳で、早速本日頂いてみました。(上写真のきき猪口の酒は宿根)

小笹屋竹鶴 宿根雄町《純米生原酒》 
原料米:雄町(竹原宿根地区産) 精米歩合:65% アルコール度:19.1 酸度:2.3 アミノ酸度:2.2 日本酒度:+12.0
1,800ml=¥3,150 720ml=¥1,575 
最初に肌理細かい優しい旨味を感じますが、すぐにキリッと引き締まった味わいが出て来ます。その後苦味・渋味を確り感じ余韻としてしばらく口の中を支配する感じです。お燗にしても心地よい苦味・渋味は健在で、生酒燗特有のトロリとした感じも余り感じる事なくこれからの熟成が楽しみなお酒です。

小笹屋竹鶴 大和雄町《純米生原酒》
原料米:雄町(三原大和地区産) 精米歩合:65% アルコール度:18.7 酸度:1.9 アミノ酸度:1.8 日本酒度:+11.0
1,800ml=¥3,150  720ml=¥1,575
アタックは心地好い旨味も有りますが、続いて確りとした腰の強い味わいと切れのよい味わいを感じます。こちらも若い苦味・渋みが有り、心地好い酸と複雑な余韻はとても魅力的です。こちらもお燗はきりりと引き締まった味わいで燗冷ましましに成ると弱冠の落ち着きと、複雑な味わいが楽しめます。

両方とも熟成がとても楽しみで、これから味に厚み・深みが出て来る事と思いますがその時が待ちどうしくも有り楽しみでも有ります。
この度ご紹介した「小笹屋竹鶴生酒」のシリーズは、少量の入荷なのでご希望の方は早めにご連絡を頂ければ幸いです。