掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

出雲での昼食

2010-02-25 06:00:48 | 飲食店
十旭日さんの蔵見学の途中お昼になったので、蔵元の寺田さんがご推薦のお店に連れて行って下さいました。
その後、昼食を「粉家・こん吉堂」さんというとても素敵なお店で頂きました。

お店正面にはなんと「夏子の酒」「蔵人」のコミックでもお馴染みの漫画家:尾瀬あきら先生直筆の暖簾が・・・・・・・。

お料理は中華系と明石焼きといった面白い取り合わせのお店で、お酒も十旭日(地元島根)は勿論辨天娘(鳥取)・扶桑鶴(島根)・神亀(埼玉)・独楽蔵(福岡)といったラインナップ小牧さん・私は運転手なので禁酒。小牧夫人を除く女性郡&キャプテンはちょいと十旭日を一杯 。
どれを食べてもとても美味しいお料理で、しかもお酒にとても合いそうな・・・いや絶対合う料理でお酒を飲めないのがとても残念でした。
上の春巻きのようなお料理の外側のピーのようなものを焼いたもので、とても素朴ですが癖に成る味わいで、そのまま食べてもよし、何かトッピングをしてもよく、今回はチーズを載せて食しました・・・・・絶対酒のアテですよね
煮豚のようなものの上に、セロリとツメのような黒い濃厚なタレがついていて、これまた酒に・・・・これ以上は言いますまい。

私はひたすら烏龍茶を・・・しかしこの烏龍茶もただもんではない
この容器の中には、お茶葉とお湯が一緒に入っていて香は強くは有りませんがとても上品で、しみじみと美味しいのです。
またもち米のご飯の上に豆・醤油味の豚肉・胡瓜などが載りそれを混ぜて頂くお料理も美味しく頂きましたが、それすらもお酒が飲めそうでした。 寺田さん素敵なお店を紹介して下さって有難うございました。


十旭日に行って来ました

2010-02-24 15:42:39 | 出来事
この時期は、日曜日になると、どこかの蔵にお邪魔しております・・・・・
今回はお邪魔したのは、神々が集まる場所「出雲の国」に在る十旭日(旭日酒蔵さん)です。
旭日酒蔵さんには、勿論事前お伺いする事をご連絡してお邪魔させて訳ですが、その際、旭日酒蔵の寺田絵里子嬢(社長の実娘)から「丁度その日は、仲添の仕込が有るのでお仕事出来る格好で来て下さいね・・・」とお優しいお言葉を掛けて頂きお仕事覚悟で、蔵見学させて頂きました。
※通常仕込は、初添⇒仲添⇒留添(それぞれに米・米麹・水)3回に分け三段で仕込まれます。

蔵見学の日程が決まったのが急だった事も有り、ご一緒される方はいらっしゃるかな~・・・・。と思っておりましたが、居酒屋いぶしぎんの小牧様ご夫婦とmazeキャプテンご夫婦がご参加に成りました。
mazeキャプテン奥方始め、ほとんど皆様は以前いらっしゃった事が有る方々ばかりですが、以外にもあんなに十旭日好きのキャプテンだけが今回が初めての訪問でした(そんなこと皆すっかり忘れていましたが・・・・・
我々が、蔵に着いたのは午前10時30分頃で応接室でお待ちしていると、程なくして寺田ご夫妻が蔵の方からお出でに成りました。寺田様(ご主人)は白い作業用の服に帽子・絵里子嬢は手拭を頭に被りと、普段お会いする時の雰囲気とは違い、大分勇ましい格好とオーラでした。
蔵に入ると中央左には甑が鎮座しており、奥には洗米機が左に奥には精米室が在ります。そこを抜けてゆくと仕込蔵・貯蔵蔵があります。
我々はそこを通り、蔵の二階に案内されました。そこにはお約束通り「仲添仕込」の蒸米の放冷作業の用意が・・・・(やっぱり本当に仕事有ったんだ

そこには、蒸し上げた米を布の上に広げた状態で置いて有りました。我々の作業はその広げて有る蒸米の玉(ダマ)に成っている部分を手でほぐし、再度広げてゆく作業でした。

6人の見学者は、ぎこちないながらも一生懸命玉にになっているお米を砕き広げていきました。勿論小生も・・・・・・その後、玉(ダマ)を砕き広げ満遍なく放冷された状態の蒸米を下に引いていた布で包み、我々は肩に背負って急な階段を下り一階の仕込タンクに投入しました。残念ながらその写真がありません・・・・・

その作業が終わり、今回の短い蔵仕事は終了です。お手伝いをしたのやら、手間を取らせてしまったのか・・・・・

おっと・・・そう言えば有りました有りましたあのモトが・・・・・・。ご覧の通り1月25日にモト仕込され、この日で27日目。そろそろモトも出来上がり、本仕込で使用される寸前です。
原料米は改良雄町で精米歩合は70%です。酵母の欄は空白これの意味する事は・・・・無○加

温み取り(弱い酵母を死滅させ、強い酵母をより鍛える為に数時間温度を掛けてやる作業)終わり泡も、もこもこ元気そうなモトです。ここまで来ればもう大丈夫・・・・・でしょう

これから出来上がるどのお酒も、きっと素晴らしいお酒に成る事でしょう。
十旭日の新酒は、来月始めに『改良雄町・純米吟醸生原酒(仕込7号)』『五百万石・純米生原酒(仕込5号)』が入荷予定です。お楽しみに・・・・。他にも怪しい熟成酒も入荷予定でが、その商品はまた後日ブログにてご紹介致します。


竹泉21BY入荷

2010-02-19 15:29:50 | 日本酒
先日、兵庫県朝来市の蔵元「竹泉」(田冶米合名会社)から、新酒が入荷致しました。

こちらの蔵元さんは「より食中酒を意識する・・・」との意向から、近年「使用酵母」を以前のものから、7号系の酵母中心の酒造りにされました。
今回入荷の2種類の新酒も、協会7号酵母で仕込まらたキレのある生々お酒に成っています。
 
「竹泉 五百万石 特別純米生原酒 21BY」
原料米:五百万石(但馬産) 精米歩合:60% アルコール度:17~18 酸度:1.5 日本酒度:+8.0
現段階では若さも有り、まだ乗り味は充分ではありませんが、予想していたより旨味は付いている印象です。中盤からフィニッシュにかけては、キリッと切れ上がり鋭角的部分もあり、軽い渋味と苦味を感じます。
価格:1,800ml=2,730円 

「竹泉 醇辛純米 槽口直詰生原酒 21BY」
原料米:山田錦・五百万石(但馬産) 精米歩合:60% アルコール度:17~18 酸度:1.9 日本酒度:+9.0
酒が搾られ、垂れ口に出てくる前の段階を濾過・調整を一切行わず直に詰めたものです。
生命力の有る生々とした酒質ですが、まだ味わいが溢れるといった状態ではく、むしろ引き締まった印象です。味わいで力強さとキレはとても感じます。もう少し時間を置き落ち着いてくれば、とても楽しみなお酒に成りそうです。
価格:1,800ml=2,940円

他にも、今年度の新酒(21BY)が沢山入荷しております。

お近くにお立ち寄りの際は是非覘いてみて下さい。お待ち申し上げております。


玉川・純米無濾過生原酒入荷

2010-02-17 23:58:52 | 出来事
先日、京都市京丹後市の蔵元木下酒造(銘柄:玉川)より「コウノトリラベル無濾過純米生原酒」21BYが入荷致しました。
現在当店には、このコウノトリラベル生モト純米は、加水火当バージョン商品は有るのですが、いよいよ今年度醸造(21BY)の生モト純米無濾過生原酒の登場です

そもそも、このコウノトリラベルとは何ぞやということですが・・・・・・、木下酒造さんからほど近い豊岡市という所に、「コウノトリの郷」という施設が在ります。その地区はコウノトリの餌場と成っていて、農薬等にとても敏感なコウノトリは、そういったものが使用してある場所では生きて行く事が出来ません。そういった場所の水田で無農薬で栽培されたお米「五百万石」を全量使用し醸されたという事なのです。そういった貴重のお米を使用し、蔵付酵母・生モト造りで醸されたのが本商品なのです。
お付き合いの在るの蔵元でも、合鴨農法米などの減農薬・無農薬で栽培されたお米で醸されている、お酒が有りますが、そちらの杜氏さんにお伺いすると、そのお米で仕込むと他のものと比べ、発酵時の勢いが良いと言っておられました。
本商品もこのようなお米を使ってかもされており、そのせいなのか・・・よくアルコールがついており、発酵も活発だったのだろうな・・・と想像します。
原料米:五百万石(無農薬) 精米歩合:77% アルコール度:20~21 酸度:2.4 アミノ酸:2.1 日本酒度:+11.0 使用酵母:無添加(蔵付)
程よい米の甘味と酸がとても心地好いアタックを醸し出し、凝縮した味わいと力強さのを感じます。余韻に嫌味のない弱冠の若い苦味と渋味を残し、それが返って全体を締めてくれる印象です。
こってり系のお食事にも、アジャストしてくれるだけの奥行きと酸も有り、とても熟成が楽しみなパワフルなお酒です。
また、このお酒を1本買って頂くと、先ほど触れた豊岡市のコウノトリ野生復帰を応援する募金としてく寄付される事に成っています。
良い郷・良いお水・・・・・自然の恵み。私達もその恩恵に与って美味しいお酒が飲めています。その為の募金なのでどうぞご理解をお願い致します。

是非、このフィリップ・ハーパー杜氏入魂の生モト無濾過純米生原酒をお試し下さい。
価格:1800ml=3,200円 720ml=1,600円


竹鶴に行って来ました(Ⅵ)

2010-02-16 13:19:03 | 出来事
「遊山」の美味しい鴨南蛮蕎麦の昼食を済ませてた後、午後1時30分から再度蔵見学をさせて頂きました。
今回最初の見学場所は、有り難い事に蔵の中では一番暖かい「麹室」からのスタートです

お昼休憩明けの石川杜氏と共に「麹室」に・・・・・・。「麹室」は本日二回目ですが、午前中お邪魔した時は引きはんだ蒸米に麹菌を降る作業を見させて頂きましたが、今回は「仲仕事(なかしごと)」という麹蓋に盛られていた麹米を撹拌する作業です。

麹の仕事は、大きく分けて次のような作業に成ります。
引き込み」(蒸米を麹室に運び込む)⇒「床もみ」(種麹を引き込んだ蒸米に付着させる)⇒「切返し」(種麹が付着した蒸米を混ぜ合わす)⇒「盛り」(床もみの終わった蒸し米を麹蓋盛る)⇒「仲仕事」(麹蓋の麹米を撹拌する)⇒「仕舞仕事」(麹蓋を再度撹拌し広げる)⇒「出麹」(出来上がった麹を麹室から出します。その後放冷・除湿し熱と水分を取り除き仕込みに使用します)

麹蓋に盛られた麹米を手で撹拌した後、麹蓋をゆするように振り麹米を山の形に整えてゆきます。これは撹拌して麹の温度調整や麹菌の「破精込はぜこみ」が均等にする為に行われます。
残念ながら、杜氏が麹蓋を振る写真が撮れませんでした・・・

麹蓋の上に山の形に整えられた麹米を今度は、下写真のように真ん中に穴を開け、麹を造る時に出る熱を逃がせてやるようにします。蓋麹もゆすって山の形るのも、真ん中の穴を開ける時もあまり麹を押さえつけずサッと作られるのも、通気性を良くし熱がこもらない様にするとの事です。
隣には「仕舞仕事」が終わって布が掛けられている「麹」くんがおりました。
蓋を開けて中を見せて頂くと、麹米は仲仕事のような山の形ではなく蓋に広げられ、下写真のように熱を逃がす3本の溝を入れられます。
その後4人は午前中にもお伺いした「モト室」に戻り、2番摺りのモト摺り体験をさせて頂きました。
ご一緒させて頂いたR○○ラジオのI上様もすりすり
そんな訳で気がつけば、午前7:30にお邪魔し昼食を挟んで結局午後4:00くらいまで・・・・
お忙しい中、竹鶴社長ご夫妻始め丁寧にご説明をして頂いた石川杜氏・蔵人の皆様本当にお世話に成り有難うございました。
竹鶴酒造さんの今年度の酒造りも佳境に成りましたが、事故なく素晴らしいお酒が醸せますよう心よりお祈りしております。