掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

玉川 第一回呑み切り会 完結編

2011-10-30 06:30:00 | 出来事
きき酒が終わると、皆さんお待ちかねの肩の力を抜いて、料理旅館「古谷屋」さんの美味しいお料理と、玉川のお酒を楽しむ会の始まりです。

こちらでも木下社長様のご挨拶が有り、続いてフィリップ・ハーパー杜氏からの挨拶が有りました。
その後酒販店を代表し、古くからハーパー杜氏と交流が有り、彼が木下酒造さんに移った年から「玉川」のお酒をの取り扱いをなさっておられる、奈良県天理市の酒販店登さんの乾杯で、会は始まりました。
先ずは、お膳に有るお料理をパチリ・・・・
その後も続々とお料理は出て来ましたが、お席の近い酒販店さんや木下酒造さんのスタッフとお話をしていると、お料理の写真を撮るどころではなくなり、下写真のノドグロ焼き物の写真を撮るのが精いっぱいで、他の画像でご紹介できないのが残念です。
懇親会でも最初に検証してみたかったのも、やはり、きき酒でも気に成っていた自然仕込み山廃純米のお燗でした。先ずは、原酒のままで、かなり熱めの煮酒燗(笑)大きな声でお酒の種類と燗の温度態を木下酒造の方に告げると、こいつアホ違うかと思われそうだったので、最初は懇意にさせて頂いている営業のHさんにこっそり、好みの温度態でお燗をして頂きました。
ほどなくして、錫のチロリに入ったギンギンのお燗が、運ばれて参りました。旨味と幅の広いふくよかで円やかな味わいに、シャープさが加わりとても心地よいお燗に成っておりました。お近くの方にも、飲んで頂きましたがとても好評でした。
その後すぐに、同じ原酒を2/3がお酒 1/3玉川さんの仕込水を割水にし、燗を・・・・。これも正体が崩れる事もなく、骨格は確り旨味も残したまま捌けがよく成った感じで、非常に好印象でした。
原酒火入れも良いのですが、個人的には、20BYの火入れ加水16~17度位の加水バージョン商品としてが出てほしいのですが・・・・どうなる事やら。
他にも、自然仕込生もと純米甘口19BY「タイムマシーンビンテージ」の割水燗もお願い致しましたが、こちらも甘味がほのかな感じになり、優しい旨味に変わり酸味も少し表に出て、とても好印象でした。このお酒も、結構皆さん悦んで呑まれていました。勿論これもな温度態で・・・・・
皆さんと、とてもいい交流をさせて頂きながら、お酒とお料理の相性も感じさせて頂きながら、あっという間に懇親会の楽しい時は流れて行きました。
日帰りの方とは、ここでお別れ・・・・楽しいご縁も出来ました
その後、泊組はお風呂に・・・・その後、別室にて、木下社長・ハーパー杜氏始め木下酒造の方々と一緒に二次会(まだ飲むか~って感じですが・・・・)ここで、また楽しいお燗付けをしながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
木下酒造の皆様、本当に素晴らしい機会を与えて頂き有難うございました。これから第二回・第三回・・・・と、この会が盛会に続き、蔵もご益々ご繁栄頂き、我々に素晴らしいお酒をご提供頂ければと思います。

この度の呑み切り会では、皆様方に沢山の刺激を頂き、また蔵元様の思いを改めて感じました。
この経験の中で得たものを、少しでもお客様にお伝へし、これから更に皆様に悦んで頂けるよう頑張って行こうと思いました。





玉川 第一回呑み切り会Ⅲ

2011-10-29 07:30:21 | 出来事
蔵見学が終わり、きき酒・懇親会の会場になっている、久美浜駅から程近い料理旅館「古谷屋」さん移動致しました。
実は、こちらはの旅館には過去二度ほど宿泊した事が有り、とてもお料理の美味しいコストパホーマンスのよい処です。
その旅館の、久美浜湾を望むロケーションのよい大広間を仕切って、きき酒会場と懇親会会場は設けられておりました。
きき酒に出品されたお酒は33点、本来同じスペックのタンク違いのものまで入れると、膨大な種類に成り、きき酒の時間も長時間に成ると言う事も有り、今回はこのよう出品数に成ったようです。
とはいへ33点・・・・・・すでに口にしているものも半数以上ありましたが、確りととても興味深くきき酒させて頂きました。
以前も申し上げた通り、ハーパー杜氏は木下酒造に移られ、今年で5造り目のシーズンを迎えられました。そういった事でこれまで比較的多く紹介されていた無濾過生原酒から、ようやく彼の念願でもあった熟成の商品もそろそろ形を見せてくれるようになり、今回の呑み切り出品酒リストにも反映されておりましたました。

リスト最初は純米大吟醸辺りで、酒質的に味わいは確りしながらも比較的奇麗なものから、だんだん個性的なものへ・・・・・といった順序に成っていました。
今回のきき酒で、一番確かめて見たかったのは自然派山廃(酵母無添加)純米の火入れ熟成の状態でした。そういったお酒は、やはりリストの最後の方に、固まっておりました(笑)。
その中でお目当ての20BY山廃純米はタンク違いの商品が4点(仕込10・仕込16・仕込30・仕込34)が出品されておりました。
その中でも仕込34号(上写真)のお酒は、色彩も濃い山吹色で(実際はこの写真よりも少し濃い)深み旨味共に良好で熟度も程よく、酸のアクセントもきいており、現時点では他の3種類の中では、一番バランスの良い状態でした。アルコール度数もそこそこ高いのですが、際立ってアルコールのボリューム感を感じることなく、円やかな印象でした。
また仕込10号は、酸キレ共によいのですが、まだ多少若さが、顔を出していてもう少し置きたい気も致しました。正式には来春この4種類をブレンドし、出荷に成るようですが・・・・・ムフフ・・・な形での出荷も有るの様なので、入荷次第またご紹介致します。
他にも21BYだけ造られた山廃純米吟醸の「人喰い岩」という商品や、20BY山廃純米大吟醸「玉龍」好印象でした。
この後、古谷屋様の美味しいお料理を食べながら、これらのお酒を楽しむ事に成る訳ですが、それは次回に・・・・。



玉川 第一回呑み切り会Ⅱ

2011-10-28 06:30:03 | 出来事
木下社長のご案内で精米所を見学した後、蔵に戻り今度は、ハーパー杜氏のご案内で蔵見学をさせて頂きました。私にには、すでにもうお馴染みの風景に成っておりますが・・・(笑)。
先ず、蔵に入るとすぐ洗い場が有り、ここは米を洗米したり、浸漬(米に水を吸わせる)など他、道具を洗ったりするのに、使われる場所です。水色の四角い容器の下に有るのが、お米を洗米する機会「洗米機」です。
洗い場を抜けると放冷機・甑が在り、その隣にはモト場が在ります。木下酒造さんでは、もうすでに仕込が始まっています。まだ本仕込みには入っていないものの、モト場には3本の酒母(もと)が育成されている最中でした。生モト系のもとは、仕込蔵でモト立が行われます。
それを通り過ぎると、お酒を搾る場所が在ります。まだ醪搾機の出番はもう少し後でしょうか・・・・・。
その奥に仕込蔵が在ります。土壁に厚さがよく分かるショットを撮ってみました。30cmちょっと在るでしょうか。お世辞にも広いとは言えないスペースながら、今年の製造計画は今年も増石で600石位の様で、もう仕込蔵はパンク寸前。嬉しい悲鳴でしょうか・・・・
その後我々は、二階の麹室へ。
ハーパー杜氏がこの蔵に来た時は、現在放冷機が置かれている場所に小さな麹室が在りました。現在の麹室は3年前に造られ、21BYの造りから使用が開始された、ハーパー杜氏の意見を十分取り入れられた念願のスペースなのです。
てな事で、巻き気味(笑)での蔵の説明が終了し、今度は場所を変えきき酒・懇親会と言う事に成ります。



玉川 第一回呑み切り会

2011-10-27 12:49:10 | 出来事
日頃から、大変お世話に成っている京都府京丹後市久美浜の蔵元:木下酒造(銘柄:玉川)さんで、酒販店対象の呑み切り会が10月23日(日曜日)開催され、車を運転し参加して参りました。
私の住んでいる東広島市西条から、こちらの蔵まで車だと約4時間位の所に位置し、今回で5回目の訪問に成ります。
玉川酒造さんとのお取引は、まだ日が浅く2年ですが、先ほど申し上げた通り5回蔵にも行かせて頂いたり、当店主催の玉川のお酒の会も2度開催させて頂いたり、社長始めフィリップ・ハーパー杜氏や営業の方も、何度か当店にもお出で頂いており、短い期間に何故か濃厚(笑)なお付き合いをさせて頂いております。

木下酒造さんは、現在のフィリップ・ハーパー杜氏を迎え今期(23BY)で5造り目に成ります。杜氏が当初から、思い描いていた熟成酒もそろそろ、提案出来る時期に成ったこのタイミングで、今回の記念すべき第一回の「呑み切り会」が開催されました。
参加者は、やはり関西エリアの方がが一番多いように思いましたが、他にも東海・関東・中国と多くの地域から、30数名の皆様がお越しに成っておられました。
この日はちょうど、参加者集合駅と成っていた兵庫県豊岡近辺でイベントが有り、道が混んでいて木下酒造さんが参加者を迎えに行かれた車が、渋滞に巻き込まれるというハプニングも有り、30分位遅れで皆様が蔵に到着なさいました。【皆さんを蔵玄関でお迎えするハーパー杜氏と蔵のスタッフ
先ずは、木下社長より開催のご挨拶が有り会は始まりました。
その後参加者は二班に分かれ、一班は蔵見学に・・・・・。一班は蔵から少し離れた精米所の見学に行きました。
我々の班は、先ずは精米所へ・・・・・。
ここは以前、農協の精米所兼倉庫で、ここを近年購入されとの事です。土壁の為、温度変化が急激でなく理想的な建物です。
こちらの精米機で精米され、酒米も一部こちらで貯蔵されています。
お邪魔した時は、日本晴のお米(だったと思いますが・・・・)を精米されておりました。


その後、蔵に返り蔵見学をさせて頂いた訳ですが、その話はまた次回に・・・・。



竹鶴 樽酒の会Ⅲ

2011-10-19 07:30:46 | 出来事
会は、某ラジオ放送局のIプロデューサー様の乾杯で始まりました。
乾杯は「小笹屋 竹鶴純米原酒」やはり木枡で・・・・・・・・・・
皆様、初めての経験で興味津々・・・・・
それもそのはず、石川杜氏自身「こんな会に出席した事は無いし、おそらくこんな会自体が探しても無いでしょう・・・」」と仰るほど変な会(にこやかな石川杜氏
しかし杜氏も仰っておられましたが、今でこそ生もとも、木桶仕込も特殊な事の様に思われがちですが、江戸末期の酒造りは生もと造りは当たり前、しかも当然その時代は木桶で仕込をしており、輸送は木樽に詰めて・・・・ということで、今回企画した会の様な事は、世が世で有ればごくごく普通の事で、その頃と違っていたのは高精白の酒米で仕込まれたと言う事くらいの様です。

今回のお酒の感想ですが、石川杜氏のプロデュース通り、木樽でのお酒の貯蔵時間が最適で、結果的に木香は強すぎず邪魔に成らない、程よい状態でした。
味わいの印象としては、お酒自体はまだ少し若さ由来の硬さを残した状態は、木樽で保存しても本質的には変わらないものの、どのお酒も総じて感じたのは、本来の味わいより肌理細かく、目が詰まった味わいの様な印象でした。


枡酒で乾杯の後は、当然煮え湯地獄へ・・・・当然、煮え湯地獄の水先案内人は、いつものS殿今回は、広島の飲食店「菜豆さいず」でお燗付けを担当されている、〇〇ちゃんも参戦。
他にも、樽のお酒のお世話を手伝って頂いたのは、竹鶴蔵人の頭:若山さんと同じく蔵人:村上さんがお手伝いして下さいました。
皆さん賑やかに盛り上がっておりました。
皆さん酒談議に花が咲いています。
いやいや、こちらも濃いそうなお話が・・・・、ちょっと聞き耳を立て見ましょうか。(おっと、これは某FMラジオ放送の番組だった・・・やばいやばい
こちらもお酒談議に花が咲いています。
お料理も、沢山出てきたのですが、忙しくしていた為写真を撮る事が出来ませんでした。
お料理の画像をご覧に成りたいお方は、こちらをクリックし「食いしんぼうと呑みすけのくらし」さんのブログに飛んでください。(勝手に使用しごめんなさい)
こんな感じで皆様のお陰で大盛況の内、会は終了致しました。

今回の会は多くの皆様に助けられ、開催する事が出来とても感謝をしております。反省する点も多く有りますが、来年も是非開催出来ればと思っております。