掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

第15回小笹屋竹鶴呑切会 番外編

2011-09-30 07:00:53 | 出来事
宿泊者による二次会・・・・・
懇親会が終わり、いったんお風呂に入り、その後離れの庵で二次会が開催されました。まだ飲むか~的な・・・・
お風呂あがり二次会と言う事も有り、今度ばかりはビールも出ます
私も勿論参加
最初の席から移動し、座った席には、竹鶴の専務と倉吉市の酒販店Yさん・京都の日本酒バーTさんがいらっしゃるとても濃い席
専務の過激なトークを肴に、またしてもちびちび・・・?グビグビと・・・?

今年も、竹鶴社長も参戦。
「社長いつもお世話に成ってます・・・・」って感じでしょうかね~
和やかな中にも、濃くも、ある意味大真面目な二次会の夜も更けて行くのでありました。
竹鶴酒造の皆様、このような素晴らしい会を毎年企画して頂き、本当に有難うございました。お疲れ様でした。



第15回小笹屋竹鶴呑切会 その3

2011-09-29 17:05:59 | 出来事
竹鶴酒造の飲み切り会では、出品された60数種類のお酒をきく際、熟度・評点を記入し感想をすべてのお酒に記入するようになっています。ゆえに、皆さん真剣に神経を研ぎ澄ませ、きき酒しておられました。
そんな、とても神経を使うハードなきき酒が済んだ後は、皆さんお待ちかねの懇親会が行われました。
しかし懇親会といえども、これはそう・・竹鶴の懇親会
地元厳選素材を使用し、会場の賀茂川荘の木下敏郎料理長さんが、腕によりを掛けて造られた素晴らしい料理と、お酒の相性を意識しながら・・・といった会なのです。
そのお料理は、こちら
1.【酒肴】(ざる豆腐/エゴマ油 藻塩・するめ烏賊塩辛柚子香り・北海筋子おろし和え・自家製炙りからすみ)これだけで、確りと酒が飲めそう・・・(笑)。
【小吸】(潮仕立て/炙り鱧 胡麻豆腐 松茸 口すだち)
残念ながら写真を撮るのを忘れてしまいました

【凌ぎ】(煮穴子蒸しおこわ 奈良漬)しかし奈良漬は食べてしまっている・・・料理長さん、せっかく奇麗な盛り付けだったのに・・・申し訳ございません
【向付】
(鯛重ね造り とろ角おち 縞鯵算木 あしらい一献)

【八寸】
(太刀魚 松茸 包み焼すだち)

【鉢肴】
(鮑素揚げ椎茸 青味中華あん白髪葱)

【替り鉢】
(峠下牛鍋/松茸・養老とろろ)

【皿肴】
(生ハム/モッツァレラチーズ ベビーリーフ)

【強肴】(かき殻焼)  【汁】(あさり味噌仕立て)
こちらは、うっかり写真を撮るのを忘れておりました・・・

【飯】
(彩々ちらし寿司)

【甘味】 
(無花果レモンゼリー掛け ミント酒入りアイス)

毎度の事ながら、お料理よってお酒の味わいは違う顔を見せてくれます。
食中のお酒の表現で、「料理の邪魔しない酒・・・・・」などと形容する方がいらっしゃいますが、それはとても消極的な楽しみ方で、やはりお互いの個性が上手く交わってこそ、料理もお酒もより生きて来るのだと、肌で感じ実感する懇親会でした。



第15回小笹屋竹鶴呑切会 その2

2011-09-26 21:21:46 | 出来事
石川杜氏の、興味深いお話をお聞した後、我々参加者はホール後の会場で、いよいよメインのきき酒に移りました。
今回も、今年度に醸造したお酒を始め貯蔵酒まで、今蔵に有るすべての60数種類のお酒をきくといった、とてもハードなきき酒に成りました。
やはり気に成るのは、このお酒辺りのお酒でしょうか・・・来月から出荷予定の21BY(平成21醸造年度)木桶仕込みの小笹屋竹鶴 生もと純米大吟醸原料米:八反 精米歩合:40% 粕歩合:16.3 アルコール度:20.2 日本酒度:+17.0 酸度:2.9 アミノ酸度:2.8 酵母:無添加
小売価格1.8L=¥12,600 720ml=5,250
データーを見ると、大吟醸とは思えない身の毛もよだつような感じですが(笑)実際きいてみると、言われなければデーターを想像できないお酒です。味わいを判断する上で、いかにデーターが当てに成らないか再認識させられます。
大吟醸らしい上品さも持ち合わせていますが、いわゆる一般の方が想像する大吟醸とは一線を画した、硬派な酒質です。滑らかでスムースな味というより、シャープで切れのある味わいのぐりぐりの食中酒です。熟度としては、まだまだ若さを残していますが、熟成が進むと、もっともっと楽しみなお酒に成る事は確実3割くらい加水した割水燗にしても、骨格は確りしていて十分楽しめます。

これも同じく、同日発売の21BY
木桶仕込みの小笹屋生もと純米吟醸(仕込24号)720ml原料米:八反 精米歩合:50% 粕歩合:17.5% アルコール度:19.9 日本酒度:+14.5 酸度:2.9 アミノ酸度:2.6 酵母:無添加

木桶仕込の小笹屋竹鶴生もと純米吟醸(仕込25号)1800ml
原料米:八反 精米歩合:50% 粕歩合:18.8% アルコール度:19.8 日本酒度:+15.0 酸度:3.2 アミノ酸度:2.7 酵母:無添加
小売価格 1.8L=¥7,350 720ml=¥3,675
こちらは、同じ木桶仕込み小笹屋竹鶴生もと純米吟醸ですが、ご覧の通り1.8Lと720mlは仕込違いのものが入っていて、酒質も少し異なります。
どちらかというと、720mlの方が、若さは感じるものの、1800mlと比べて味の乗りはよい印象でした。しかしどちらも、他の木桶仕込の生もとシリーズと比べるとげ、苦・渋は突出した感じは少なく、現時点で若いながらもバランスの良さを感じます。

こちらは、木桶仕込み小笹屋竹鶴生もと純米(仕込11号)720ml 原料米:雄町 精米歩合:70% 粕歩合:14.8% アルコール度:19.9 日本酒度:+18.0 酸度:2.9 アミノ酸度:2.9 酵母:無添加

木桶仕込み小笹屋竹鶴生もと純米(仕込9号)1800ml 
原料米:雄町 精米歩合:70% 粕歩合:15.6% アルコール分:19.5 日本酒度:+17.5 酸度:3.1アミノ酸度:2.6 酵母:無添加

木桶仕込小笹屋竹鶴生もと純米(仕込10号)1800ml
原料米:雄町 精米歩合:70% 粕歩合:15.2% アルコール度:19.5 日本酒度:+18.0 酸度3.0 アミノ酸度:2.8 酵母:無添加 
小売価格1.8L=¥5,250 720ml=¥2,625
総体的に、どれもまだ若さを強く感じるものが多い印象ですが、その中でも、720mlに使われている仕込11号が幾分か熟度は進んでおり、旨味を感じました。
逆に、個人的に一番硬く感じたものは仕込10号で、渋・苦味も明確に感じ若さが目立った印象でした。しかし骨格や底力を感じる酒質で、熟成した後の味わいは、個人的には一番楽しみではないか・・・と思わせてくれます。
これらの21BY木桶仕込み生酛シリーズは、来月10月3日から発売されます。しかしながら、今年初めての木桶仕込商品という事で、品薄に成る事が予想されます。ご興味のある方は、念のため早めのご予約をお勧めいたします。
木桶仕込の生もとは、この年度のものだけではなく、「22BY」来秋出荷予定のものも勿論きき酒させて頂きました。どちらかというと22BYのお酒の方が、味の乗りがいい印象でした。
他にも、興味深いお酒も沢山ありましたが、またの機会にゆっくりとご紹介したいと思います。
この後、懇親会が有る訳ですがまた次回・・・・。



第15回小笹屋竹鶴呑切会

2011-09-21 07:00:00 | 出来事
9月19日(敬老の日)竹鶴酒造の呑切会が、竹原市の賀茂川荘で行われ女房と2人で参加致しました。
この会も、今年で15回目を迎えました。石川達也氏が杜氏に成ってから続くこの会も、年を追うごとに参加者も増へ、今では3日間(9/18~9/20)で約165名位の熱心な飲食店・酒販店の方が全国から集結致します。
呑切会の初日は「竹コース」といって蔵でのきき酒のみ。二日目・三日目は「鶴コース」と呼ばれ賀茂川荘にてきき酒。その後、こだわり食材と共にお酒を楽しむ懇親会が行われ、宿泊者は離れで二次会が用意されています。したがって私は「鶴コース」の初日の参加と言う事に成ります。
今年は、いよいよ10月から木桶で仕込まれた生もとが出荷に成事も有り、そのお酒の状態にも、とても関心を持っていましたので、大変楽しみにしておりました。

開始時刻は午後1時30分。先ずは竹鶴寿夫社長のご挨拶から会は始まりました。
続いて、竹鶴敏夫専務の方から「清酒中の有機酸について」と題し、研究発表が有りました。
その後石川杜氏から、生もとがいつ誕生したのか・・・と言う事についての研究発表をお聞きしました。
また、次回の仕込から、三段仕込み後の追水をしないと言う事についての、ご報告も有りました。通常、三段仕込み後濃糖状態では、酵母は中々活動しにくいので、追い水をして酵母が活発に動く様に手助けをするために、こういった方法を用います。竹鶴の酵母は非常に活動的なので、追い水をしなくても問題ないと言う事で、今年からは追い水はしないと言う事に成ったようです。
その後、いよいよきき酒に移る訳ですがそのお話は、また後日・・・・



フェストビール入荷 オフィシャル編

2011-09-20 16:09:06 | 商品紹介
先日より、オクトーバーフェストビールの入荷が続いています。
いよいよシーズン到来といった感じです
現地ドイツ・ミューヘンのオクトーバーフェストで、オフィシャル6社のブリュワリーが、市街に大型テントを設営し巨大居酒が出現しそこでビールが提供されます。
今回、当店で入荷のビールは、オフィシャル6社のブリュワリー内、3社のブリュワリーの商品の紹介です。
先ずは、毎年入荷しているビールのご紹介です。
Spaten Oktoberfest Bier
【シュパーテン・オクトーバーフェストビア】
500ml瓶=¥680
色調は明るい黄金色で、モルトの微かな甘味を感じます。スムースな口当たりと、軽快なな喉越しは(※1)メルツェンタイプのビールですが(※2)へレスのような印象も感じるビールです。
次は、私も立ち寄った事のあるブリュワリーのビールのご紹介です。

Hofbräu Oktoberfest Bier
【ホフブロイ・オクトーバーフェスタビア】
500ml=¥680
先のシュパーテン比べても分かる通り、色調は少し濃いめの黄金色です。味わいもメルツェンビールらしい、確りとしたモルトの風味と、深みのある味わいを感じます。苦味にとても存在感が有り、濃醇な酒質を引き締めてくれています。

最後は、とてもユニークなイラストの書かれているビールの紹介です。
Paulaner Oktoberfest Bier
【パウラナー・オクトーバーフェストビア】
500ml=¥650
色調は、先のシュパーテンとホフブロイの中間くらいです。一見スムースな感じもありますが、すぐにメルツェンらしい、モルト由来の深いコクや旨みと、心地よい苦味を感じる事が出来ます。こちらもとてもオクトーバービールらしいすばらしい出来のビールに仕上がっています。
この商品に関しては、この度、ミニ樽5,000ml=¥5,150も入荷致しました。
ミニ樽と言えども中々優れもので、ちゃんと下部に注ぎ口もあり、とてもユニークです。ホームパーティーなどには持って来いではないかと思います。
実は、一部お客様のお問い合わせも在り仕入れた形ですが、店の販売用にも当然仕入れていますので、ご興味のあるお方は、数に限りがございますのでお早めにご連絡ください。容量500mlのパウラナーのジョッキも入荷¥525


(※1)メルツェン:まだ冷蔵技術がないく、暑い頃にビールを造れなかった時代、最後の仕込3月頃に麦芽比率も高く、ホップを利かせ少しアルコール度の高く、夏にも耐えうる深みのある確りとしたタイプのビールを造っていました。3月に仕込むことから、(ドイツ語の3月の意味)メルツからメルツェンと呼ばれるようになりました。現在も、こういった製法で造られるビールをメルツェンと呼ばれています。

(※2)ヘレス:ポップの苦味というより、モルトの甘味を前面に出した下面発酵の明るい黄金色のビールです。爽やかでスムースな飲み口です。