掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

酒有喜ノスタルジー

2007-04-26 21:18:25 | 日本酒
先日、安芸高田市吉田の「有木酒造」さんのお酒『酒有喜さけありきノスタルジー』(火当て)が入荷しました。
昨年は1.8Lを入れていましたが、今年は「お気軽に手お出して頂きたい」のと、お客様の要望も有り500mlの商品を販売する事に致しました。

このお酒は優しい甘味が特徴で、それでいて甘味がひっつこくなく心地好く飲める純米吟醸酒なのです。以前、有木酒造・福永社長にお伺いした所によると「このお酒は、日本酒が以前甘口が主流だった頃の酒をイメージして郷愁・懐かしさを狙ってこういう酒質・名前(ノスタルジー)のお酒を造ってみました」とお伺いした事が有りました。しかしながらこのお酒は、ただの懐かしさや郷愁だけではなく、それに加えて洗練された味わいが有り、前項で述べた通り和菓子を思わせる様な甘味があるものの、べたべたしないすっきりと飲め、後切れも良いタイプで女性の方もファンも多いお酒です。
とは言え、お客様の中には「甘口です」とご紹介すると、何故かその言葉だけで反応してしまい、「あっ・・甘口はちょっと・・・」などと言われ、敬遠される方がいらっしゃいますが、実はそういう方にこそ飲んで頂きたい1本なのです。いつも言っている様に、先入観という壁を創ってしまうと、中々新しい出会いが出来難くなるばかりか、誤解してた味わいなどが有った・・・という事にも気が付きません。とにかく一度試してみる事が一番だと思います。
今回ご紹介した「酒有喜ノスタルジー」は蔵元さんのお考えで、成分などのスペックはすべて非公開に成っています。まさしく「先入観を持って飲んで頂きたくない」というお考えのようです。美味きゃ~いいじゃんと言う所でしょう。
冷で飲んでも勿論美味しく頂けますが、燗酒にしても、柔らかな甘味の中に引き締まった味わいも有り、魚の煮付けなんかにも相性が好いですぞ・・・。500ml(税込)¥1,100是非心地好い甘いこのお酒を飲んでみて下さい。



天寶一「山田錦・純吟」

2007-04-25 20:58:15 | 日本酒
本日、「天寶一」さんから本酒造期(平成18年酒造年度)の山田錦「純吟」(純米吟醸)火入れバージョンのサンプルが届きました。村上さんいつも有難う御座います左写真が麹室に立つ村上さん
このシリーズは、今回ご紹介する「山田錦」の他に「雄町」が有り季節限定商品ではなく、年間の定番商品です。それゆえ、いわば天寶一の顔と言うか、目にも触れ味にも触れる機会が多い商品なので、ある意味蔵元さんのお酒の中でも、重要なポジションの酒と言うことに成ります。無論、季節限定品も美味しい酒は沢山有ります
今年の天寶一さんの全体的なお酒の感想としては、昨年と比べ味の乗り具合も好く、良い意味軽快さが有り、切れ味の有るお酒に仕上がっている印象で、個人的にもとても期待をしています。

本商のデーターは原料米:広島産山田錦 精米歩合:麹米50%掛米55% 日本酒度:+3 酸度:1.8 使用酵母:協会9号です。5月初旬出荷に成ります。

試飲した感想としては、酒質はまだ弱冠硬く渋味も少し残していますが、切れの好い酸味と辛味を感じるものの、後口にかすかに米の甘味が残ります。今後熟成と共に米の旨味・甘味・膨らみも出て来る事が予想されますので、これ位の酸味・辛味・渋味がないとバランス的にはマズイかな~と思います。今後大変楽しみの持てるお酒だと思います。
お燗も熱めで頂きましたが、硬めなお酒は弱冠開いてくれますが、まだシャープで膨らみはまだあまりなく鋭角的な辛味でしたが、冷めてくると甘味が少し出てきて、弱冠柔らかくなります。乱暴に行けば、少し飲んで放置しておけば10日~2週間位で大分印象は変わりそうですが・・・こればかりは、神のみぞ知ると言ったところ・・
小売価格
1.8L ¥2,835 720ml ¥1,420



どうなる事やら

2007-04-22 16:25:49 | 
ご存知の方もいらっしゃる事と思いますが、我が家は現在改装中です(おいおいまだ終らんのかい昨年11月位から着手しているのに・・・・)。最初は、屋根の修理位で終る予定が、部屋内・外壁・他・・・・・どんどん気になる部分が出来てしまい気が付いたら、えらいことに成ってしまいました。しかしながら、いずれ近い内やっておかなければいけないといけない部分なので、思い切ってやって頂いております。という訳で最初からそのつもりで工事に着手してもらった訳ではなかったので、当方としても細かい部分はどういうふうに仕上がるのか把握してなく、出来上がって「は~こんなに成ったんじゃ~」などと思う始末・・・。しかしながら現在仕事して頂いている工務店風歩ふうほの浅田棟梁のセンス・技術が素晴らしいので、安心してお任せして居ります。
とは言え、「エ~」と言う様なサプライズも多く、2Fの居間に直通の外階段や玄関が出来たり、トイレの位置が変わったり、いきなりカウンターが出現したり、標準以上に高い天井・・・などなどいろいろビックリさせられます。
ついこの間も、2F居間に隣接したウッドデッキを少しつついた折に、「ここにバーベキュー台が有りゃ~ええの~今なら材料が有るけ~創ってあげよう」と言われ「すいません有難う御座います」と言って創って頂けることに成ったのですが、先日完成して持ってこられたモノを見てビックリバーベキュー台というより、焼肉やさんのテーブルの様なすごい立派なものが来ていました。16人~18人はゆっくり座れそうな、風合いの有る(鑿でテーブルの淵を細工し、バーナーで木を焼いて煤を一端ブラシで落とし、その後ニスを塗って仕上げた)巨大なもので、店をせんといけんような位のものでした。(横400cm幅90cm高さ70cm)2つの焼台は、写真の様に取り外しが出来とても便利です。
またビールの会や、日本酒の会など、各種ちょっとした会、おもてなしなどに是非使わせて頂こうと思っていますので、皆様も是非おいで下さい・お待ちして居ります・・・って飲食店かい



土居亨杜氏見参!

2007-04-16 15:35:23 | 出来事
本日、お馴染み広島市中区堀川町の居酒屋「いぶしぎん」さんで本州一(梅田酒造広島市安芸区船越)の酒を楽しむ会が有りました。集まった皆さんは、飲食店を中心に、15名位で、その中には、いつもお世話には成っている本州一(梅田酒造)の地元船越の酒販店maruさんも参加されていました。
こちら梅田酒造さんには、一度見たら忘れないインパクトの有る杜氏・・・「土居亨」氏が酒を醸しておられます。見た目は大変いかつい感じの方ですが、非情に繊細で軽快な優しい味わいの香り豊かなお酒を造られる杜氏です。酒に対する気持ちも命懸と言っても過言で無い位の気合の入りようです。「わしの酒の事で話がしたい人がおっちゃったら、どこでも行きますけ~声掛けて下さいよ」と、先日「土居杜氏」が当店に新製品:純米「気鋭の雫」持ってお出でに成った時も、非情に熱く語っておられました。
といった訳で前フリが長く成りましたが、当日は、梅田社長もいらっしゃっておられ、社長のご挨拶の後、いよいよ土居杜氏の挨拶・・・・いきなり土居節炸裂デジタル時代のこの世の中で、わしゃ~完全マニアルでやっとります。まだまだ未熟ですが酒に対する気持ちは、誰にも負けんつもりですうれしい時悲しい時に酒は癒してくれます。その酒を自分で造れるというのは、幸せな事です。わしゃ~酒造りは天職じゃ思うとります。わしは見ての通りの人間ですけ~こういう生き方しか出来んですから・・・・・」閉めの言葉は「氣に勝る技術なしと自分でも言われた通り、見たまんま・予想した通りのぐりぐりど真ん中の火の玉魔球ストライクコメントでした。その後、3種類のお酒を戴きました。最初は大吟醸斗瓶取りが出ました。まだ少し硬めで味わいもまだ余り開いていない様でしたが、すっきりと奇麗な印象でした。香りは全開その次は、当店でも扱わせて頂いている、「気鋭の雫」純米酒でした。千本錦を使ったもので¥2,200という大変リーズナブルな価格で、味わいは軽やかな中に、柔らかで滑らかな香り豊かなお酒でした。最後のお酒は純米吟醸(八反錦)で、前の二本とは少し異なった酒質で香りは、穏やかで(酵母:せとうち21号)心地好いキリッと酸度も有り(酸度1.8)骨格が確りしていて、にが・渋は残っているものの興味深いお酒でした。土居杜氏も私が香り系のお酒が苦手のは、分かっておられますからいつも「掛井さんの好みじゃないかもしれんが・・・宜しゅう頼みますデ~」と言われますが、こちらの純米吟醸(現在は商品に成っていない・上の写真ラベルは仮)は出来れば扱ってみたいお酒でした。
本日色んな意味で一日濃いで御座いました。



麺空海

2007-04-14 21:35:12 | 
本日、午前中がえらく忙しく女房も昼食の準備も出来ず、おもまけに昨晩から大学生甥っ子も来ていたので、うちのお袋が「昼食は外で食べてきなさい」と言うので、取引先の「麺空海めんくうかいさんへ(東広島市西条土与丸5丁目4-34 TEL(082)424-2070)ラーメンを食べに行って参りました。何気なく、いつもの様に店内に入りメニューの、表紙を見ると「10年の挑戦」という文字がみえ、「オープンからすでに十年も経ったのか・・・」と、びっくりすると共に感慨深く思いました。場所は山陽自動車道・西条ICから車で3分位 JR西条駅から5分位の所に位置します。(詳しくはこのブログ上の麺空海の部分をクリックして下さい)
余談ですが「麺空海」さんの名前は、麺食うかいをもじって名付けられた様ですが、以前RCC(TBS系列)の番組「神様の宿題」ラーメン特集の時紹介され「アンガールズ」が来店していました。
ここのラーメンは、基本的には「尾道ラーメン」系ですが、この店独自に魚介に鶏がら・豚骨で出汁を取り、コクを出しながらも、さっぱり食べられるスープに成っています。種類は醤油・味噌・塩といった基本形に辛味を増したり、アレンジを変えたりトッピングを変えたりしながら20種類弱のラーメンが有ります。麺もラーメンの種類によって平麺・曲麺・卵麺と分けられていますが、希望に応じて変えても頂けます。また定食も充実しており、(そら)定食は、から揚げ&ラーメン&ご飯¥700 ぎょめん定食は、餃子&ラーメン&ご飯¥800 とんめん定食は、とんかつ&ラーメン&ご飯¥800他・・・・、とても値段もリーズナブルで、ボリュームたっぷり。学生さんにはうれしいメニューです。 
今日、甥っ子は「ぎょ麺定食」を食べ、女房は、「みそぴりっちょラーメン」(辛みそ・ひき肉入りラーメン)を(下写真は、みそぴりっちょ)
私は、「店長ラーメン」(ワンタンなどトッピングが有る塩ラーメン)

大変美味しく戴きました。本日は食べませんでしたが、このお店のラーメンは「尾道」系なので、やはり醤油・平麺がお勧めです。ボリューム感が欲しい方は醤油・平麺でチャーシュー&黒豚炙りチャーシュー&萌やし・葱増量&もみじおろし入りの「大将ラーメン」¥880がお勧めです。
この外に「つけ麺」や、季節限定ラーメンなど有り楽しませてくれます。是非一度行ってみて下さい。