掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

「ドイツな時・Ⅶ」

2006-06-30 20:15:35 | 出来事
今日は、旧東ドイツ・ザクセン州のマイセンをご紹介します。そうです、高級磁器で有名なあの「マイセン」です。以前ブログでご紹介したドレスデンからSバーン〈在来線各駅停車〉で30分余りで到着します。マイセンの駅を出ると程なく、目の前にアルベール川を挟んで「アルプレヒト城」と「ドーム(大聖堂)」が見えてきます(上の写真)。当時のザクセン選帝侯アウグスト1世は、1708年ヨーロッパで初の白磁器の製造に錬金技師ベッドガー達の功労により成功しました。アウグスト選帝侯は、このアルプレヒト城内に磁器製造の秘密を守る為、錬金技師べッドガー達を住まわせ、磁器を造る工房として使われていました。1865年には郊外にマイセン磁器工場が造られ、現在はここで生産されています。このマイセン磁器工場にはマイセン展示館(見学料金500円位)・工房(見学料金300円位)が併設されていて、両方とも見学する事が出来ます(通し券600円)左の写真は見学した時の半券です。工房の見学は、イヤホーンから日本語が流れる様に成っていて、ロクロの作業・飾りを型で造る工程・絵付け作業など4部屋に分かれていて、丁寧に説明してくれます。展示館には、新作からオールド・マイセンなどや大作(変わった処で磁器で造ったシャンデリアなども有りました)勿論、マイセンが強い影響を受けた中国の磁器「景徳鎮」や日本の磁器「伊万里」(特に柿右衛門様式のもの)なども展示して有り、見応え十分でした。私も記念にティーカップとコーヒーカップを思い切って買って来ました。スタンダードなマイセンの絵柄はいやだったので、あえて東洋的な絵付けの器を買いました。びびりなのでまだ使用してません。










また飲む機会は無かったのですが、マイセンワイン成るものも有り不勉強で知りませんでしたが・・。
街も静かで川や緑も多く可愛いくて、お勧めの観光地です。


頑張れ日本!

2006-06-29 21:10:54 | スポーツ
ドイツW杯佳境に入りベスト8が出揃いました。決まってみるとブラジルを始めアルゼンチン・ドイツ・イングランド・フランス・イタリア・ポルトガル・ウクライナなるほど・・・といったチームばかり。明日30日からいよいよ激突世界の壁は高くて厚い・・・日本は実力の違いと言うより、経験力の違いという気がしますが・・・ しかしマスコミは日本チームが“ふがいない”とか世界との差が以前より開いたのではないかなどと勝手な事を云ってますが、思い出して下さい、前回の日・韓共同開催W杯の時アルゼンチン・フランスなどは予選敗退。今回のドイツ大会でも、強豪と認識されているポルトガルにいたっては、予選リーグ突破は40年ぶりという状態です日本のみんなW杯、そんなに甘いもんじゃ~おまへんで~。」日本はまだたった3回しかW杯には出ていません。今回ドイツ大会で、ブラジルとガチンコで出来ただけでも財産ですし、クロアチアと引き分けたのもある意味進歩(フランス大会では負けましたから)ですし、今の日本は経験を積む事が一番大事だと思いました。次回からの戦いで、日本には何が必要かを今回のW杯で感じ取って、それを生かしてそチーム向上を図ってもらいたいものです。我々も、永い目で見る事が必要です。ともかく明日から世界最高峰の素晴らしいゲームを期待しながらテレビ観戦したいと思います。


ボサノヴァ

2006-06-29 17:45:02 | 音楽
梅雨の中休みで、三日間日差しが有ると蒸し暑く、少し動いても汗に成りいやな季節です。しかし6月も残りわずか、来月に成るといよいよ夏本番に成って来ます。その太陽ギラギラの季節に成った時、私が聞きたくなる音楽がボサノヴァなのです。ボサノヴァやサンバはそもそもブラジルの音楽ですが、サンバがにぎやかでエネルギッシュな陽気なダンス音楽に対して、サンバはおとなしいリズムで、「イパネマの娘」や「いそしぎ」に代表される、何処か気だるさの有るロマンテックな曲が多く有ります。左の写真は「ゲッツ/ジルベット」というボサノヴァのアルバムです。これは1963年3月ニューヨークの録音(私が生まれた2ヶ月後の録音ですが)され、参加メンバーのジョアン・ジルベットg・voギター・ボーカル)スタン・ゲッツtsテナーサックス)の名前が取られたアルバムです。外のメンバーもジョアンの奥さんアストラット左上から2番目写真・彼女のソロアルバムvoボーカル)ボサノヴァ生みの親の一人アントニオ・カルロス・ジョビン(pピアノ)「イパネマの娘」の作曲でも知られるトミーウイリアムスbベース)ミルトン・バナナdsドラム)など、そうそうたるメンバーです。tsスタンゲッツは白人ジャズプレーヤーで、軽快な独特のサウンドを持つ名手です。本来私はジャズの方を聞きますので、スタンゲッツ経由でボサノヴァとは出会いました。そのゲッツがギタリストのチャーリー・バードによってボサノヴァを知り、彼と共に1961年に出したアルバムが大ヒットその後このアルバムが吹き込まれこれがグラミー賞獲得し、このアルバムの中の「イパネマの娘」がシングルカットされミリオンヒットと成りました。上から2番目のアルバムはアストラットのソロアルバム
「The Shadow Of Your Sumil」日本名「いそしぎ」これがまた色っぽい声の気だるい雰囲気で、少し静かになった昼下がりの海辺といった雰囲気で、何とも云えない心地好く耳触りの好いサウンドです。3枚目のアルバムは、やはりスタンゲッツのボサノヴァアルバムですが、これはニューヨークのジャズクラブ「カフェ・ゴー・ゴー」で64年に録音されたライブです。トロピカルで柔らかな風を感じながらも、ライブのドライブ感も有り乗りの良い曲も入っています。
いずれにせよ暑い夏場、少し日が傾いて来た頃海辺でクーラーではなく外の自然の風を感じながら「ボサノヴァ」聞きながら よく冷えたシャンパンを飲むなんていいですね~。(ここはビールじゃないっすヨ。やはりシャンパンですぜ・・・)今年の夏は是非一度「ボサノヴァ」を聞いてみて下さい。まったりとした日曜の昼下がりを体験してみて下さい。


本庄・酒の会

2006-06-26 20:50:50 | 出来事
昨日は、当店のお得意さま「本庄」ほんじょう(東広島市西条朝日町1-10 割烹・宴会・仕出し)さんで、第四回の酒の会が有りました。この会は、季節の旬の料理(会席膳)と季節の西条酒を合わせ楽しもうという企画の会です。お酒は季節柄冷酒でという事で、賀茂鶴「吟醸初呑みきり」・白牡丹「純米吟醸生」・亀齢「萬年五拾強力ごうりき」・福美人特別純米生「やすらぎ一花」・西条鶴特別純米生「蔵楽くらがく」・賀茂泉「純米吟醸生」の6蔵の生酒や季節限定酒で行われました。料理は先附「蛸の酒盗和え」造り「石鯛洗い」吸物「清汁仕立て」煮物「鱧素麺・床ぶし他ゼリー庵」焼物「天然鮎と夏野菜の宝楽焼」揚げ物「海老はとし」肉皿「牛網脂包み焼き」酢物「牡丹鮪」冷鉢「旬菜豆富」ご御飯物「鰻寿司」水物「シャーベット」でした。どれもよく手の入った美味しい料理で堪能しました。美味しい料理を頂きながら、お客様の酒の出方をずっと観察しておりましたら、軽めで口当たりの柔らかいお酒や・香りの好いものが早い時間態に比較的よく出ていました。しかしながらお料理が進むにつれ、正直なものでしっかりとした味の(最初は「濃いね~とか強いね~」と言う評価のお酒)方が、徐々に出る様に成りました。参加者の皆さんを見ていると、口の中がニュートラル時に感じる酒の味と、口の中が食事によって複雑に成った時の酒の味はやはり大きく変わる事を実感しました。確かに呑みやすい軽快で爽やかで香りの立つものの方が、日本酒入門編に成っているのも確かですが、事、食中酒と成ると中々相性はよくないと思います。あるお客様も食事が進むにつれアルコール度の低いものは「少し水っぽく感じますね~」とか牛肉の料理の時は「こんな確りした味なのに酒が主張してくれるんですね~」などと、お客様に貴重なご意見やご感想を頂く事が出来ました。
また今回の企画を終え、お酒のチョイスについて率直に思ったのは、冷酒だけというのも中々厳しいかな~と感じました。主催者が冷酒というご要望だったので、いた仕方ないところは有りますが(6蔵を巻き込んで、という企画であまり違うグレード・タイプを出すのも難しい事も有り・・)

冷たいものばかりでは、飲み疲れもしますし燗酒がないとバランスに欠けるところが有り「やはりどう考えてもこのお料理は燗酒でしょう~」というような、お料理も沢山有り次回は、色んな状態のお酒を楽しんで頂ける様ご提案させて頂こうと思っています。(私自身も燗酒大好き人間ですから)次回は秋に成ると思います。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。

酒有喜(さけありき)

2006-06-23 22:50:40 | 日本酒
安芸高田市吉田町の(株)有木酒造の「酒有喜」さけありき純米吟醸「nostalgie」ノスタルジー1.8L小売価格¥3,200・純米「tradition」トラディション1.8L小売価格2,800・特別純米活性にごり「buri amino」ブリアミーノ360ml小売価格¥1,050・純米活性うすにごり「霧中」むちゅう500ml売価格¥1,100が、入荷いたしました。(いずれも生酒です。有木酒造さんに初めてお邪魔してから早2ヶ月・・・もっと早よう入れんかい酒質・感想については4月21日のブログ【タイトル:有木酒造】の方に詳しく書いています。これから暑い季節に向かいますので、「霧中」や「ブリアミーノ」の様な発泡性のお酒もいいですね。甘みも適度で(少なめ)爽やかに飲め、後口も切れがいいので是非夏場に如何でしょうか・・・また特殊な方法で造られた純米吟醸酒ノスタルジーは甘口に有りがちな、ひっつこさや、まったりした後引けの悪さも無く、程よい酸味とキレ味のよさが甘口の酒を爽やかに飲ませてくれる興味深い酒です。甘辛い煮付け・豚の角煮・肉じゃがなど相性がよいと思います。純米トラディショナルは、酸味もしっかりした切れ味のよい酒なのでストライクゾーンも広く、先入観無く色んな料理と合わせてもらいたい所です。夏でも日本酒はいいですよ~