掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

玉川Ice Breaker24BY 2回目入荷

2013-06-12 17:00:52 | 告知
~告知~先月、京都の木下酒造さん(銘柄:玉川)の人気商品
『玉川 純米吟醸無濾過生原酒Ice Breaker』
の入荷をご案内いたしましたが、お陰様で5月入荷分(1,800ml)は完売し欠品しておりましたが、先日6月分が入荷致しました。

欠品以来「次回の入荷はいつなのか・・・・・」と、お問い合わせも多く、今回入荷に合わせてブログでも皆様方にご案内をさせて頂きます。

とわ言え、入荷本数も少なく早期に1,800mlは無くなってしまう事が予想されます。もし購入希望の方がいらっしゃれば、早めにご連絡頂ければ幸いに存じます。

購入希望はお早めにお買い求めに成るか、お取り置き希望の方は当店専用の電話で注文頂ければ、早期対応が出来る事と思います。
もしも希望者多数の場合は、申し訳ございませんが先着順とさせて頂きます事、お許し願います。

先ずは、ご報告まで。



裏・龍勢新バージョン入荷 22BY

2013-06-07 17:42:52 | 商品紹介
今年も梅雨入りしましたが、今週はなんとなく安定した天気の様で、お空同様少し気が晴れる気持ちです。

今日は、長らく欠品中でした藤井酒造の「裏・龍勢」の出荷のご紹介です。
ご覧の通り、裏龍勢のラベルは龍勢の文字が反転した、ユニークなラベルに成っています。裏龍勢とは定番商品では無くポスト商品で、無くなり次第終売の限定特別に詰められたいわば「番外品」のお酒です。
以前出荷された初代目バージョンは、酒造好適米:山田錦を全量使用して、協会7号酵母によって醸され程よく熟成期間を置いた特詰めの純米吟醸として発売されました。
常温でも楽しめ、お燗にすると何とも言えぬ膨らみと優しい味わいを感じ切れのよい酸が全体を引き締めてくれるお酒で、幅広い層からご支持を頂いておりました。

今回出荷となる二代目「裏・龍勢」は酒造好適米が高島雄町に変わり、生もと造り純米酒原酒の新バージョンと成りました。
データー等は下に記載した通りです。

特詰限定 『裏・龍勢』 生もと純米原酒 22BY原料米:高島地区産 雄町100% 精米歩合:65% アルコール度:18度 日本酒度:+3.0 酸度:2.3 アミノ酸度:1.6 使用酵母:無添加
税込小売価格¥3,500
お酒の説明の前に、先ず本商品に使われている※印で記した原料米の「高島産雄町」の説明から致します。
元祖雄町と呼ばれる高島雄町とは、岡山市中区高島地区で「高島地区雄町米振興会」の会員さんによって作られる、大変希少な酒造好適米です。

今から約150年前(1859年)備前国上道郡島村雄町に住む篤農家・岸本甚造翁が、白耆大山へ参拝した帰りに見つけた二本の米の穂を持ち帰り、選抜を重ね7年の歳月を費やし育成したのが始まりといわれています。
最初は二本草と名付けられました。

その後、酒米として有名になり土地の名を取って「雄町」といわれるようになったそうですが、戦時後しばらく減少し、「高島地区雄町振興会」の皆さんのご努力で試行錯誤の中、昭和55年より51a共同耕作で復活を果たしました。
苗の高さは180cm~190cmにもなるそうで、台風などの自然災害にも影響を受けやすく、大変なご苦労だと察します。
この高島雄町から品種改良が重ねれ、現在ではいろいろな種類の雄町が生産されています。また高島雄町を交配して創られた山田錦・五百万石といった優秀な酒造好適米も生み出されています。

蔵元さんにお話をお聞きすると、『高島雄町は以前から欲しかったのですが、量も限られていて中々手に入らず、やっと念願かなって数年前から少量入荷するようになったとの事です。

そんなワイルドででたくましい酒造好適米でで造られた本商品は、現段階では溢れる旨味というより、シャープで鋭角的で少し辛みと軽い渋味残す、フレッシュ感を残した味わいです。
しかしながら、味の力強い骨格は十分に感じられ、これからの熟成が非常に楽しみなお酒と言えます。
1升瓶をちびちび飲んでいると、半分を過ぎた位から大化けしそうな気配も有ります。責任は持ちませんが・・・・(笑)
これから先、時間の経過と共に熟成してくると、旨味や膨らみなど深みのある立体的な味わいが出て来ることと思います。

他にも、この『高島雄町』を使用して醸された同社のお酒は「龍勢・深みの純米21BY」(勿論当店でもラインナップしております)が有ります。併せてお楽しみ頂ければと存じます。