掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

利き酒?

2006-02-28 01:10:18 | 日本酒
先日、地元酒販店仲間9名と近くのお店で日本酒利き酒?飲み会?をしました。合同で、地元のお酒の利き酒会は時々はするのですが今回は埼玉県の神亀酒造の「辛口純米酒」と「ひこ孫・純米」と「純米大古酒(昭和57年醸造)」兵庫県の下村酒造「奥播磨・純米八割磨き」と「奥播磨・純米吟醸(黒ラベル)」と「白影泉(雄町六割五分磨き山廃2年熟成」を利きました。この二つの蔵元さんを選んだのは、熟成に耐えうるお酒と言うことで(熟成に耐えうるお酒は、他にも有りますが)チョイスしました。近年、広島県内の気骨の有る蔵元さんの中には、その年の醸造年度のお酒以外に、熟成を掛けて出荷される商品も数多く見られるように成りました。口の悪い方は、「酒が余っているから熟成酒・古酒だと言って出荷してるんだろう?」と言う方もいらっしゃいますが、そういう節操のない事をしている(熟成に耐える事が出来ない酒・熟成に不向きな酒を熟成酒・古酒として出荷している)蔵元も有る事も事実ですが、狙って熟成酒造っている蔵も多く有ります。また、その時売れ残った酒が蔵の倉庫で眠って何年か後に飲んでみたら非常に素晴らしい物になって、その酒質を確認した上でを発売し、以来、故意に有る一定期間(何年か)熟成を掛け出荷する様になった蔵元など古酒・熟成酒といわれるものにも色々有ります。今回利き酒した物は、熟成に耐えうる非常に確りとしたものばかりでしす。特に神亀「純米・大古酒」(昭和57年醸造)は、日本酒は23年の年月を経てもこれだけ確りとダレルことなく寧ろ、円やかさの中に、力強い生命力を感じる、いい意味日本酒の概念を完全に変えてくれる一本です。まだまだ熟成が楽しみさえ思わせる位でした。3年熟成の「ひこ孫」もお燗にすると奥行きの深さを感、妙にまとまり過ぎる事無くなんの料理でもアジャストしてくれそうな包容力と、さり気無い存在感を持つ食中酒に持って来いの一本でした。
奥播磨は「山田錦・純米八割磨き」は複雑な味わいの中にも、後口のさばけの良さと、切れ上がりが有り杯を進めてくれるお酒でした。また白影泉山廃「純米・雄町六割五部磨き」2年熟成は常温でも楽しめますが、お燗はぬる燗よりは、ちょっと熱めの方がバランスが良く感じました。酸味も感じますが「きゅう~ん」とくる感じではなく、確りとしていますが比較的柔らかな酸味を感じました。「原酒黒ラベル」は確りとしたボディーが有り濃い印象ですが、回栓してしばらく経ってから飲むとやわらかいニュワンスが出てきそうです。もしくは少し寝かして(熟成)楽しんでみたいと思いました。いずれにしろ日本酒は実に面白い展開になってきました。残念ながら今のところ、神亀・奥播磨とも当店では扱っていませんが、出来る事なら是非扱ってみたいお酒です。

ドイツ薫製ビール

2006-02-25 16:05:46 | ビール
当店では数種類のドイツビールを販売しています。今年は「サッカーワイルドカップ」ドイツ大会が有るからと言う訳ではないのですがドイツビールを紹介します。以前、ドイツに行く機会が有り当初、現地に行く前はビールにはそこまで執着はなく、むしろワインの方に興味が有りホテルもライン河沿いの赤ワイン用の葡萄(シュぺートブルクンダー種)を作っている畑の近くに泊まりました。しかしながら現地のレストラン・ビアホール・カフェで出てくるビールにすっかり見せられてしまい、日本に帰って来て当店でドイツビールの普及活動を行う事に成ってしまいました。日本では、ほぼ同じタイイプのビール(大麦麦芽とホップを原料に下面発酵で透明感の有る黄金色)のビールがほとんどで(地ビールは多少種類も有りますが)、なかなかそれ以外のタイプのビールなどは飲む機会が少なく、その味わいは知られていないものが多々有ります。ビールの色調一つにしても透明感の在る黄金色から、霞の掛かった黄金色、赤茶・ブラウン系の色、濃茶系の色、限りなく黒に近い茶系・・・・・と沢山有り、タイプも酵母がまだ瓶の中に入っていて霞が掛かっているもの、上面発酵で造られ香りが良いもの・・・・・。説明していると非常に長くなってしまう位色んなタイプのものが有ります。その中でもドイツで出会った感動ビールはバンベルクという街に行った時に飲んだ「シュレンケルラー」というビールでした。直営のビアケラー(レストランと居酒屋をプラスした様・・・・・・ン~やはり居酒屋かな~)そこで飲んだラウフビールというもので、原料処理の段階で大麦麦芽を燻し(スモーク)ます。当然薫製のような燻し香が付きスモークした食材は勿論相性が良くまた、お肉の煮込みやシチュウーの様なものとも非常に相性がよいのです。
向かって左側茶色のラベルの方は「メルツェン」で下面発酵の確りタイプ。よりこのビールの個性が表に出るタイプのビールです。向かって右側緑色のラベルの方は、「ヴァイス」といって大麦麦芽以外に小麦麦芽も原料にして造られていて、酵母も瓶内に入っていて、左のものと比べ飲みやすく、泡立ちが良いタイプです。燻しているのでどちらも褐色の色調ですが、メルツェンの方がより濃い色調です。
シュレンケルラー薫製ビール(税込価格) 500ml瓶入り ¥630


招き猫

2006-02-24 00:14:17 | 
悪戦苦闘しながら、最初のブログを何とか立ち上げ今回で第2号と成りました。実は、広島県安芸区の同じく酒販店をしている、MARUさんにブログの先輩という事で色々とアドバイスを受け、ここまで漕ぎ着けました。感謝・感謝です。これから確りと書き込んで行きたいと思います。
ということで、今回はうちの招き猫ことペット(いや家族かな・・・)の猫ミー助を紹介いたします。何と体重が6.5Kgも有る、貫禄の在るメス猫です。この季節はこたつ布団の上でほとんど、だらだらしながら1日を過ごしています。暖かくなると周辺の縄張りをうろうろしています。たまにテンションが高く成りますが、割とおとなしく飼いやすい猫で食事の用意をしていて、ご馳走が並んでいても、つまみ食いなどしたり食台に上がって来たりする事もなく、お行儀はよいです。
非常に外面が良く、お客さんに愛想をしたりして、ほめられると正に猫なで声で「みゃ~・・・」と甲高い声で返事したりします。でも小さな子は苦手みたいで、さっさといなくなったりします。冬はひざの上に乗ってきますが、暖かくなると抱かれるのを非常に嫌います。(
束縛されたくないタイプの女なのでしょうか家族の中では、母上様に一番懐いていて後ろから着き歩いたり、外出時間が長いと色んな部屋をチェックして歩いたりしています。これからも招き猫、兼癒し系猫として元気で暮らして行ってほしいニャ~ン。


ぶろぐでびゅ~

2006-02-23 17:30:50 | 日本酒
本日初めてブログを立ち上げました。
まだ、使い方が、いまいち解っていませんので皆様の寛大で、優しいお心をもって見守って頂きたく思っています。私は、吟醸酒の故郷と言われている、広島県東広島市で酒販店をしています。日本酒ファンはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、毎年秋には「酒まつり」が当地で開催さ20数万人(二日間で)お客様が訪れ、にぎやかに行われます。また、日本で唯一の国の酒類の研究機関「独立行政法人酒類総合研究所」が在り、酒類の研究は云うに及ばず、日本酒の新酒鑑評会など各種鑑評会も全国から関係者が集結し開催されます。このブログでは、お酒についての話・当店のお勧め商品・お勧めのお店・日々の事、書き込んで行きたいと思っています。記念すべき第一回は吟醸酒の故郷と云う事で当店お勧めの日本酒を紹介したいと思います。(いい・・いきなりかい向かって左・写真の日本酒は、昨年12月に発売しました地元の蔵元賀茂泉酒造から特別に詰めて頂いたお酒です。昨年6月頃に蔵元さんで、新酒・古酒合わせて20種類位の(商品になる前の無調整の原酒を含め)貯蔵タンクのお酒を利かせて頂く機会が有り、その中で非常に気になるお酒と出会い特別に数量限定で詰めて頂きました。販売は、地元の小売店4件のみで販売しており、賀茂泉酒造さんでも購入は出来ませんし勿論同じ中身のお酒も販売しておられません。酒質は芳醇にして切れ味のある食中酒にぴったりのお酒に仕上がっています。決して淡麗ではなくしっかりとした味わいが有り、適度な酸が次の一杯を誘います。また常温で呑むと、口当たりの良さと優しい味わいもして旨口に感じますが、回栓後しばらく日にちが立ってから呑むと、辛味がますので不思議です。お燗にすると幅広い味わいが顔を出し、辛味のアクセント切れのよさも感じ、いい感じのお燗になります。お勧め温度は50℃~60℃位のやや熱燗が個人的には良いと思います。価格は1,800ml ¥2,940 720ml ¥1,680です。