取り立てて映画づいているわけでもないんだけど。
なぜか、昨日の夕暮れは、そんな選択になった次第で。
ロマン・ポランスキーというヨーロッパ人の監督の映画。
彼は、シャロン・テート事件で僕の中の記憶には畳まれていて。
舞台は、ハリウッド、ね。
なんとかマンソンという、ヒッピーの親玉みたいな御仁が、主犯で、それに教唆された若者が起こした事件。
あの時代、1960年代なのか、ベトナム戦争も真っ盛り、既存の体制へのアンチなライフスタイル。
ってので、若者が荒れ狂った、あるいは、当時の常識と呼ばれていたものへの異議申し立て。
みたいなものか。
が、シャロン・テートという、ポランスキーの美人の妻が惨殺される、という無残な。
痛ましい事件により、ヒッピーって何?あれ、どうもね、ってくらいの気分が醸成され。
なんて出来事の主人公、あるいは、近くにいた御仁が、監督の映画を。
事件から50年近く過ぎた、令和の、「パンデミック」の世に、鑑賞したわけだ。
そうそう、「once upon a time in hollywood」という映画で、最後の方にこの事件、登場するんだった。
デカプリオの邸宅の隣、ってのが、ポランスキーの家、そこで事件が起こる、って設定だった。
監督がタランティーノだ。
表題の映画は、ミア・ファローが主人公、ローズマリー。
悪魔の子を孕む。
旦那が売れない俳優で、悪魔と契約したんだな、かくかくしかじか、そうすれば売れるようになるぜ。
ってなもんで、自分の奥さんを悪魔教崇拝者達に差し出した、って絵柄で。
旦那も共犯で悪魔の子を産ませられた、ってことがわかったミア・ファローが、彼の顔面に。
唾を吐きかけた、ってシーンは、ちょっと、気分がよかったな。
しかし、こんな映画、ハリウッドでよくもまあぬけぬけと撮影し、上映され、ってことが。
驚きで。
徐々に、あるいは、歴史ってのは、もう一つ、裏があるんじゃない?とか。
もう少し、複雑なんじゃない?って疑問の核心に近づきつつあるかな、って感想だな。
わが八ヶ岳の住人は、月の裏面の話をし始めたし、ね。
このCOVID-19を奇貨として、いろんなことが表に出始めるのかもしれないな。
まさに、信から知へ、アクエリアスの時代へ、ってわけだな。