『サウンド・オブ・ミュージック』を初めて見たのは中学の時。
ミュージカルが好きな母に連れられて観に行きました。
落ちこぼれ修道女のマリアがトラップ家に、7人の子供達の家庭教師として迎えられ、規律一辺倒の家に笑いと音楽を取り戻させ、後半は、しのびよるナチスの黒い影と一家の戦いが描かれます。
もう、めちゃくちゃ感動して、何度でも見たいと思う映画の一つです。
今夜、この映画を久しぶりにTVで見ることができました。
解説は、あの池上彰さん。
当然、わかりやすい歴史解説があります。
まず映画が始まる前に、マリアが家庭教師に来たトラップ家の当主、フォン・トラップ大佐について。
トラップ大佐は、オーストリアの元海軍軍人です。
この「元」というのがミソ。
地図を見ると、オーストリアって海に面していないのに、何で海軍があるの? という素朴な疑問が生じます。
この映画の時代の少し前のオーストリアは、オーストリア=ハンガリーという大国で、海に面する広大な領土を持っていました。
しかし、第一次大戦に敗北して、オーストリア=ハンガリーは解体し、オーストリアは内陸国となったので、海軍も消滅したのです。
トラップ大佐は、戦争に負けて仕事を失い、ちょうどその頃、妻にも死なれて失意のどん底にいました。
だから、あんなに厳格な父親になってしまったのね。
てか、わたしはどちらかというと、なんで失業したのに、あんなに大金持ちやねん? という方が不思議でしたが
映画の頃には、ナチス・ドイツはオーストリアを併合しようと触手を伸ばしてきます。
トラップ大佐はナチスに批判的ですが、それが一家の運命にも影を落としてきます。
映画の後にはどんな解説を聞けるでしょうか。
池上さんの解説がわかりやすいのは、「そもそもこれはどういうこと?」「なぜ、みんな、『わからない』と感じるのか。どこがわからないのか」を掘り下げてくれるからだと思います。
なぜトラップ大佐は、「元」海軍なのか、退役するにはちょっと若い感じがするけど…というのは、映画をみながら何となく感じることですが、たいていの人は流してしまう。
池上さんは、ちょっとでもひっかかったら、そこをつっこんでゆく。
それで、視聴者も、「実はそこがわからなかったのよ」と膝を打つ、痒いところに手が届くような解説ができるんでしょうね。
ただ、最近ちょっとお顔が疲れているように見えるのが気になります
テレビは、人気が出ると、ここぞとばかりに視聴率をしぼりとるような使い方をしますからね。
だから、視聴者もすぐ飽きちゃうし、ブームが去ったら使い捨て、という感じになるんですよね。
池上さんはブームが去っても生き残ると思いますが、体をこわさないようにしてほしいです。
映画は、マリアと子供達の交流やトラップ大佐とのロマンスを描いた前半と、ナチスに追われる緊迫の後半とに大きく分かれますが、最後まで美しい歌とユーモアをちりばめて、決して深刻に落ち込みません。
だから、見ている方も、苦難を明るく乗り越えていこうという勇気を感じることができるのだと思います。
お正月にいい映画をみれてよかったです
でも1964年に映画化される時オードリーヘプバーンにヒロインをさらわれた。
ローマの休日人気のせいでしょう。
オードリーは歌が下手なので口パクだったのにくやしい。。
それなので、その直後のサウンドオブ、、は、ジュリー渾身の歌でしたね・。
あ、池上さんの二番煎じでしたね。
見ていませんでしたから。。
(当時の日産の社長が渡米して、ブロードウェイの、ジュリーの『マイフェアレディ』を見て、命名した車です)
あ、池上さんの二番煎じでしたね。
見ていませんでしたから。。
サッパリ何を言っているのか分からない話を完璧に分かるように話してくれますからね
池上さんの本は買いましたね
普通のニュースは分かる人目線でって感じですが、この人の本は分からない目線で話して今すもんね
サウンドオブミュージック、確かこれ「トラップ一家物語」としてハウス劇場的なアニメで出ていたような・・・あのポリアンナとかセイラとかもやっていた昔のアニメで見たような・・・・
詳しい説明から、伝わってきました。
良かったようですね。
昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
学校の先生が皆、彼のようだったらと思います。
それは池上さんの解説にも出てこなかったお話ですよ。へぇ~
オードリーもジュリーも、どちらも大好きな女優さんです(^_^)
あんな素敵な人になりたいな。
lucinoさん
わたしも立て続けに2冊買って読みました。
普通の解説は、何遍聞いてもわかった気がしませんが、池上さんのは、「そういうことだったのか!」と思いますね。
ただ、その説明をすぐに忘れてしまう自分の記憶力がっ…
siawasekunさん
「サウンド・オブ・ミュージック」は何度見ても心が洗われて勇気がわいてくる、素晴らしい映画です。
久しぶりに見れて嬉しかったです。
ヤスさん
池上さんのような解説は、本当に知識が自分の血肉になっている人にしかできないものですね。
毎回準備が大変だろうなぁ~とよけいな心配をしています
この映画大好きです。
しかし、なぜ?って思いもせずにただただラブストーリーを追って観てました。(笑)
歌って逃げるところはもうハラハラドキドキ。
池上さんは、これからもますますテレビ出演は多くなると思います。
が、渡辺さんは・・・。
ついに映画解説にまでかりだされた池上さん。
忙しすぎて体調崩さないでほしいな~と思います。