副題1、『朝ドラ、カーネーションは、評判が高かったらしいです。小田島さんが、ほめていた』
朝ドラのカーネーションは、評判が高かったですね。小田島雄志さんがほめておられるのをネットで知りました。「僕は朝ドラなんて見ないのだけれど、評判がいいので、見たら、面白かった」とおっしゃっていました。
ところが、私は一切見ていません。いくつもの理由があるが、まず、3.11があったでしょう。ものすごいレベルで、大量のブログを書いています。だから、忙しかったのです。それにいつも緊張をしていました。
そして、偶然にフェイスブックに五月に入り、すでに、6月には、大きな弾圧を受け、7月には、いちばゆみさんの息子が家出すると言う、引っ掛けにも出会 い、大変に大変の輪をかけた様に大変だったから、余裕がなかったということがあります。いちばゆみさんのケースは、ぼっちゃんの本名が違います。その本名 で、探してくださいと拡散でもしたら、本名でブログを書いたと言うことで、弾圧をされるはずでした。それによって鎌倉エージェントの下っ端として働いた 人々を助けることができると、たくらみを仕掛けられたのです。すぐわかりますから、引っかかりませんでしたけれど。
しかし、もうひとつあるのね。それは、コシノジュンコさんが、鎌倉に住んでいて、実物にちょくちょく会うと言うことです。すると着ているものとか、お化粧のこととかで、私と彼女とは、生きる術で、まったく方針が違うのが解ります。
あのね、皆様、私が彼女に、嫉妬しているとは、思わないでください。お金のことですが、父からも五千万円の遺産が、来て、母からもほぼ同額の遺産が来てい ます。それを洋服に使うつもりだったら、ブランド物を着ることはできるでしょう。だけど、私は、お金をかけたおしゃれと言うのに興味がないのです。
だけど、けちではないのですよ。個展を10回しました。本を六冊出しました。と言うのが、全部売れない作品でです。だから、儲からない。お金を出すばかり です。でも、それで、自分をコシノジュンコさんより下手に立っているとか、劣っているとは思いません。現代アート系は、売れないのが、普通だから。それ と、ホンだって無名の人間のエッセイです。そう言うものは売れる類のものではないです。
そして、『売れないでも、いい』と思いながら自己表現を続ける私は、ある意味で、天然ボケに近いほど、恵まれても、いるわけです。つまり、昭和初期に存在していた、高等遊民に近い生活です。
具体的に、似ている人を上げれば、森茉莉さんが、近いかな? 私も、父からの遺産がなくなってしまって、母から未だ、未だ、次が、来そうにないときは、 『ホン作りのための、お金がほしい』と考えて、友達にも相談をしました。すると、立派な企業に勤めている友人が、「あなた、好きなことばかりやっていて、 お金を儲けようなんて無理よ」って言うので、『きっとそうなのだろうなあ』と、思って、そういう自分がコシノ家のご母堂のお話に接しても、理解できないだ ろうなあとか、共感できないだろうなあと、思って、見なかったのです。その話しは単なる貧乏話ではなくて、上昇して行くたくましさがある女性の話でしょ う。
人は、それぞれ、生きる場所が違うし、また、生成期、上昇期、円熟期、下降期と、家族そのものの、成長段階も違いがあるわけでしょう。
でも、もし、コシノジュンコさんが、鎌倉に住んでいなくて、実物を私が見かけることがなかったら、朝ドラ『カーネーション』も、ひとつのフィクションとして、また、一種の娯楽として、見たと思いますよ。
だけど、実物を知っていて、着るものひとつとっても、私とは、まったく方針が違うのが、一瞥するだけで解ったから、カーネーションを、見ることができな かったのです。私の方ですが、質として、天然繊維という意味では、こだわっています。できるだけ、木綿とウールを着たいと思っております。でも、定価は今 の値段で、一万円から二万円の間のものが多いです。コシノジュンコさんの着ているものは数十万円のものでしょう。
そして、モノを捨てない 主義だから、古いものも着ます。40年ぐらい大切に保管をするものもあって、数だけは、茶箱や洋服ダンスに入っているのをすべて、プラスチックの衣装ケー スに入れなおしたと仮定して、換算すると、15個ぐらいあります。だから、色だけは合わせているけれど、数年、同じものを着ていることは、いっぱいありま す。だから、そう言う意味では。既におしゃれからは、降りている人間です。
そして、お化粧は一切しません。だから、コシノジュンコさんとは、本当に違うのです。
~~~~~~~~~~~~~
副題2、『くわず嫌いが、世の中にはあるのだから、ごちそうさんを見てない人も、多数居るだろう』
私がカーネーションを食わずぐらいをした様に、ごちそうさんを食わず嫌いをしている人は大勢居るでしょう。
特にキャッチコピーが駄目でしたね。『食を中心に置く』ですって。それじゃあ、若い人をひきつけないでしょう。だって、今の若い人は未婚率が高いのです。そして、ひとり暮らしだったら、おいしいものなんか食べられません。朝は、ファミレスのモーニングサービス。昼はワンコインランチか、コンビニ弁当、夜は、餃子定食か、しょうが焼き定食というような生活ではないですか? 時には大戸やの、焼き魚定食。そして、ときどき、ココ壱番屋のカレー、または吉野家の牛丼。
そんな生活をしている人にとって、そのテーマは押し付けがましいと感じるし、実際に、納豆を恋人に、好きになってほしいと奮闘する最初の一ヶ月は、『なんだ。これっ』と、思わせる展開だったでしょう。
特に主人公二人の恋愛が、まったくもって想定どおりに進んだでしょう。特に男側が帝大生、女の子側は、旧制・第三高女ぐらいな感じ・・・・・それって、『なんだかねえ・・・・・今とは、遠いねえ』と言うようなものでしょう。
でも、食をテーマにと言うのは、脚本家の自信の裏返しだったのです。そんな単純な設定で、番組の宣伝をしておいて、実際には、視聴者をうならせてやろうとした・・・・・と、今思えばそうなります。視聴者は見事にだまされたのです。いい意味でだまされたのです。このドラマが提示しているメッセージは、食以外にもいっぱいあって、深いです。
特に脚本家は、妹、のり子、(高畑充希演じる)を、役者として、高く評価しているのでしょう。すごい、せりふを与えています。いいせりふを与えています。一ヶ月に一度ぐらい、驚くべき言葉を彼女が放つのです。
::::::::::::
ここで、余談に入りますが、私は、2月28日の夜、停電を理由に、大埼ゲートシティを追い出された後で、池袋で、本作りをしたのです。が、明け方四時ごろ、製本(パイロット版を数冊分、オンデマンド方式で作る)の糊の乾くのを待っている間、もう、脳みそがパンクしそうで、パソコンを使った、まともな仕事ができそうもないので、週刊誌を買おうと、コンビニに寄ったのです。土曜日、しかも、池袋駅・間近のコンビニなどでは、私が読むような種類の週刊誌はすべて売り切れて居ます。で、フライデーを買ったのです。
その週のフライデーで、ごちそうさんが、ほめられていました。編集部の総意という感じで、記事が作り上げられていたのですから、年齢層はわからないものの、男性が主でしょう。そうですね。いい年をした男性がほれるほど、テーマが奥深いのです。
ただ、同じ週の記事に、ヌードがいっぱいあったので、『どうも、これは、自宅にはもって帰ることができない』と感じて、マクドナルドで、30代の男性に上げてしまいました。で、正式な記事が、今手元にないのですが、ともかく、ほめてありました。
::::::::::::
だけど、最初の一ヶ月には、そんなものは一切現れておらず、『なんだか、古臭いね』と言う印象ばかり与えられました。それでも、私が、見続けたのは、杏が、他の側面で、痛々しいので、それが、心配で、彼女を応援したかっただけです。でも、皆様はつまらないと思って、見ないことになさっていたのではないですか?
ところが、二ヶ月目の最後に、いもうと、のり子ちゃんが、キムラ緑子さんが演じる、意地悪な姉に向かって、「お姉ちゃんは、性格が悪いから悪いことが起こるんや。(もちろん、お姉ちゃんには育ててもろうて、感謝している。だから)私はお姉ちゃんには、命をもろうた。だけど、ちい姉ちゃんには、人生をもろうたんや。ちいねえちゃんが来てから、私も希望というものを持つことができたから」と言うせりふを、発した時には、度肝を抜かれました。ここで、このドラマが、相当に深いものを目指しているのが、解ったのです。なお、ちい姉ちゃんとは、杏が、演じる主人公のことです。老婆心の典型ですが、念のために書きおきます。
このキムラ緑子さんのいじめと言うのが2013年の9月以来、突如として、この古臭いドラマに、張りと、緊張感を与えたのです。が、彼女が結婚詐欺に会った、心理的に、ぼろぼろの時に、今まで、魔法使いに出会う前の、シンデレラのごとく、抑圧され切っていた妹が、爆発して、姉を諭すのです。大逆転が起きたのです。すごい場面でした。そして、12月の最終週もまた、のり子ちゃんが姉、キムラ緑子を諭すのです。それも、また、すごい画面でした。
~~~~~~~~~~~~~~
副題3、『キムラ緑子さんは、終戦時には、田舎の地主の、当主になっていると言う設定だ』
妹のり子を演じる高畑充希(みつきと読むらしい)は、子役時代から活躍していて、舞台でピーターパンを演じているほどベテランらしいのですが、大衆的知名度としては、このドラマが、役立ったはずで、ここで、一気にブレイクでしょう。全国区になったと思う。
しかし、このドラマがあったことで、最も得をしたのは、キムラ緑子さんでしょう。彼女も大ベテランらしいのですが、今までは、それほど、知名度が高かったとも思えません。でも、ここで、一気に全国区へと、ブレイクしたでしょう。
役としては、損な役回りで、悪役と言っていいのですが、たたずまいがきれいです。和服姿も、ドラマの中で一番と言っていいくらい、きれいです。そして、かすかに、とても、頭がよい女性である事を暗示されています。それと、猫をかわいがる。猫をかわいがる人間は、本当は、傲慢ではありません。そして意地悪でもないはずなのです。
そういうもろもろって、不思議で、複雑な、女性である事を示し、それゆえに、意外にも、超・魅力的な人間となっています。
*************
なお、この2008年より開始したブログの2010年より、数え始めた伸べ訪問回数は、2088710です。
2014年3月11日 雨宮舜(本名 川崎 千恵子)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます