これは、完璧に、前報(後注1)の続きです。それで、副題は、7から始まります。
副題7、『キャンプ収容と言う屈辱を、どうやって、残された家族は克服し、展覧会を開こうと思ったのだろうか?』
たまたま、【シャルフベック展】を見たことから、【尊厳の芸術展】を思い出したところです。こちらは、2012年の初夏に、芸大美術館で、公開されています。
私が問題としたいことは、【尊厳の芸術展】を開こうとする、当時の家族(=収容者たちの子孫)の意思が、どういう風に結成されていったかなのです。NHKの日曜美術館では、「祖父母、または、両親が、こういうものを作っていたのだけれど、あまり、外へは出しませんでした」と、言う遺族が多かったのでした。戦後、日本でも、67年が経っています。
それは、戦争の記憶がかろうじて残る、現在80歳前後の家族たちにとって、屈辱と、悲しみの歴史の時期を表す事物だからです。砂漠の中に、キャンプが設立されて、日系人が収容をされたのは、今、確認をすると、1941年のパールハーバー以降だそうですから、正味4年半の収容でした。だが、いわゆる、収監に近いほど、自由は奪われたのです。
財産も無論のこと没収をされました。そういう負の出来事に直面しても、彼らは、抗議をすることができませんでした。パールハーバーとはだまし討ちだと、喧伝をされていて、それゆえに、アメリカ国内で、日系人は、裏切者とか、卑怯者扱いを受けている1941年以降だったからです。しかし、二世も、そろそろ、死期が近づいて、身辺整理をしたいと思った時に、とても、捨てられないものとして、手元に、残ったものが、キャンプの中で、作った工芸品とか、実用品でした。それが、【尊厳の芸術展】に展示されたのです。
しかし、大きく傷ついた、1940年代、在米の移民二世たちが、三世や、四世にひそかに教えた記憶は、長く継続し、そこが、今、現在在米の日本人が意外にも目立たない立場であると言う現象につながっていると思います。
ここが、前報で言った、全米で、今、激しいエネルギーで突っ走っているコリアンとは、違うわけです。したがって、朝日新聞が「あれは、ねつ造です」とメンツさえ捨てて発表した従軍慰安婦問題が、全米で、燃え盛り、ありと、あらゆるところで、従軍慰安婦像が、設置されるということにつながっていると思います。
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副題8、『そこに、ミリキタニの猫が、公開され、それが日系人に、勇気を与えたのではないか?・・・・・と、私は思うのだ』
今、私は、制作年と、公開年度を、【ミリキタニの猫】で調べてみました。それをレンタルDVDで、見ておりますので、その制作が、9.11以降に始まっているのは、知っています。ミリキタニとは、漢字で書くと、三力谷であって、この人は、広島出身の、移民二世です。カリフォルニアで、生まれましたが、いったん日本に帰国し、日本で教育を受けたのち再度、アメリカに移動をしているのです。
しかし、彼は、第二次大戦終戦後、五十二年間も身を潜めて生きてきたので、ニューヨークでホームレスになってしまっていました。彼は、ここで、今、大問題になっている、キャンプに収容をされ、そこから終戦前に、脱げ出したのかな? そのため、「アメリカ人としては、犯罪人扱いだ」と、自分で、思いこんでいたのです。
ですから正当な社会人としては、生きていかれないと、思い込んでいて、それで、まともな職にも就かず、四十代や、五十代を過ごしたので、結婚もせず、家族もなく、ニューヨークのマンハッタン島の南部で、ただ、ホームレスとして暮らしていたのでした。
彼は、絵が好きで、墨絵等は、本格的にマスターしたこともあるらしく、ホームレスとしての、生活費は、絵を売ることで、稼いでおりました。その題材として、猫を選ぶこともあったので、猫好きな、リンダ・ハッテンドーフに、気が付かれている存在となりました。そこへ、9.11です。あたりには、煙、悪臭、毒素を含んだガスが充満しています。で、リンダは、ミリキタニが、心配で、気にかかって、彼を自宅へ引き取ります。
リンダはオハイオ州の出身で、もともとのニューヨーカーではないので、彼女の家は、日本でいう1LDKの小さいものです。だから、ミリキタニを引き取ると、食事も自由にできないほどの狭さです。
しかし、この難しい生活が、ともかく継続をしたのは、リンダの、恋人が、日本人だったことが大きいでしょう。それと、彼とリンダはともに、映画人として、成功をしたいという夢を抱いていました。で、彼が、撮影をして、リンダと、ミリキタニの共同生活をドキュメンタリーとして撮影することと成ります。監督はリンダがつとめました。
この映画が、大成功をしたのは、単なるドキュメンタリーとしては終わらなかったからです。この映画は、日米関係の、現代史そのものを体現しています。そのうえ、悲劇の人生を送った、やや剣呑な性格の、ミリキタニを支えるリンダの、美しくまっすぐな心と、美しい表情。その対比、そして、結局は、ミリキタニの、マンザナールキャンプまで、たどり登っていく、一種のミステリー仕立て、それらが相まって稀有な成功をもたらしたのでした。ところで、キャンプは、たぶん、この名前だったと思いますが、キャンプは数か所あったので、私の記憶違いもあるかもしれません。
もし、まだ、ご覧になっていなかったら、レンタルDVDをお勧めします。それには、テレビ放映や、映画館の放映では、入れ込められなかった後日談とか、他、いろいろな、情報が含まれていて、それも、非常に面白いです。特に広島を訪ねる【ミリキタニ】が唱歌(?)を歌うところとか。
映画の本編に戻れば、最初は、それほど面白くはないと、見えます。が、どんどん、面白くなっていきます。
この映画が、全米で、何年に公開をされたのか? それは2006年でした。ただ、規模はわかりません。映画館数は、いくつあったかは、私にはわかりません。でも、DVDが、発売をされたでしょう。それは、2007年だったと推察されます。すると、あの広いアメリカのどこに住んでいても、DVDでこの映画を見ることができます。そして、この映画は、キャンプ収容時の記憶が残っている移民家庭に、大きな衝撃を与えたと思われます。そして、父、または、祖父が、作ったものを、大切に思う気持ちと、『これを、どうにかして、発表を、したい』という気持ちが生まれたのではないかしら?
もちろん、【尊厳の芸術展】にまで、昇華していくためには、いわゆる学者系の人も必要でしょう。学芸員とか、その他の人たちです。だけど、尊厳の芸術展が、ワシントンの、スミソニアンmuseum で、開かれたのには、やはり、それらの、お宝(作品)を、家の中に大切に保存をしていた日系移民の、気持ちの高まりがあったとは思うのです。そして、それは、【ミリキタニの猫】と言う映画で、触発をされたものだったと思うのです。
ここに、良い作品が、どれほど、世の中に影響を与えるかの、善き例を見ます。
映画の初公開が、アメリカでは、2006年であり、【尊厳の芸術展】が、ワシントンで、最初に開かれたのが、2010年です。
このことを考えると、人間の心を揺さぶる本当に良いものが形成される課程を見ることができて、うれしいですね。
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副題10、『布団たたきだけではなくて、鎌も盗まれているし、・・・・・』
本日の文章と前報は、最近、私が書いているモノとは、だいぶ毛色が違っているでしょう。私は本来は、こういうものが書きたいのです。
しかし、まともに生きていかれないと思うほどの、ひどい攻撃をなされています。だから、前々報(未完)の様なものを書かないと、普通の生活さえできません。
それに、これは、最近ではなくて、数か月前から気が付いていることですが、鎌が、数本盗まれています。一つはステンレスでできていました。道路の割れ目からたくさんの、ど根性雑草が出ているので、それを道路に出て刈ります。それをどこかから見ていて、『あ、あれを盗んでやったら、彼女は困るだろう』と考える手合いが居るのでしょう。大体、どこの家が、その種の監視役を果たしていて、そして実際の泥棒役に、それを盗んだらいいだろうと、提案するかさえ、分かっておりますが、・・・・・
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副題11、『NHKニュースだけではなくて、ネットを使っても、いじめや脅迫が行われている・・・・・本日発見したのは、娘を入学させたい大学ランキングと言うものだった』
最近、ネットで、バカにフェリス女子大を持ち上げる傾向が続いています。そういう記事が多いのです。で、ピーンと来ていますが、大原光孝さんのお嬢さんが、フェリス女子大の卒業なので、フェリス女子大を持ち上げる記事が多いのだと思います。
@@@@@これ以降の推敲は、19日にいたします。
ところで、本日発見したフェリス上げは、livedoorが紹介をした、元ネタ、マイナビstudent という記事で、親が、女の子を進学させたい大学の、第五位に、またフェリスが上がっていました。またまたやられましたねと、感じています。
このマイナビと言うサイトは、gooが運営をしているモノらしいので、例の敵さんの支配下に、あるものなのです。で、これは、ミカンの前々報(後注2)をつぶすために作られた記事だと、考えております。午前中はlivedoorが紹介する記事として、読みました。だが、午後には既に見つからないのです。しかし、努力に努力を重ねて再び見つけ出しました。
それは、一位が東大で、五位が、フェリスと言うランキングです。これが、本当に調査をされたものだったら、たいてい20位まで、ランキングが整っているものです。しかし、私に対する嫌がらせ用ニュースだから、五位までしか、載っていません。20位まで、作ると嘘がばれるからです。どうせ鎌倉エージェントのうちの誰かが原案を作ったのでしょう。だから、実情とはかけ離れています。そして、これを、表向きは、死んだことにして、実際は地下潜行をしてこの種の嘘を作り続けている井上ひさしが作ったのだと明々白々にわかる事は、上智大学がランク入りしていることです。
娘を東大に入れたいという理由が「官僚にすることができて、生活が安定するから」ですって。一見すると至極まともなランキングに見えますが、これは、小野寺夫人が、東大卒らしいので、それをサポートしようという趣旨で、作られた、いい加減ニュースでしょう。こういうのがトカゲの脳味噌と彼らの事を、私が軽蔑するゆえんの一つです。ただし、ここで、さらに字数を使って丁寧に書けば、このアンケートを作る様に頼まれたマイナビサイドの人間が、私の推定より頭がよかったと仮定しましょう。そして、実際に新橋で、20人ぐらいに、アンケートを取ったと仮定しましょう。それらの人々が、この、私が今上げているアンケート結果を見たら、『あ、ぼくが、あれ受けている』と思って、SNS等で拡散をするかもしれませんね。だけど、そんな丁寧なことをしていないと思いますよ。そして、もし、本当に、2000人ぐらいにアンケートを取ったら、この五校ではないと思います。絶対に東京女子大、聖心女子大、お茶の水女子大、津田塾、白百合、東洋英和、神戸女学院等が、入らないわけがないです。だから、このアンケートは本当にためにする、作り上げた嘘の一つです。小野寺夫人と、大原光孝さんを、私の上に置く為の、脅かし用アンケート結果なのです。
これは、恐ろしく盛り上がっていた、NHK朝ドラ『つばさ』が、<視聴率が悪い>と発表された時、以来の、明々白々で、嘘でしょうと、分かるニュースです。
その原題は、livedoorでは、以下の様(後注3)な、タイトルになっています。リンク先が飛ぶようでしたら、そこへ入ってお読みくださいませ。
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副題12、『私はなぜ、健康にして、かつ、順当に生きていかれるのか?』
私も人間ですから、いつかは死ぬのですよ。人間は死すべき生き物です。ただし、50代で予測をしたことには、違った形になっていて、72歳になってもまだ、生きております。最高に丈夫で、エネルギッシュな人達(たとえば、70過ぎてもテニスをやっている人は大勢います)に比較をすると圧倒的に、弱いですが、それでも慣れた事、なら、平均以上に活発に動くことができているでしょう。
このブログは、2013年度までは、たいてい、一日に二万字を書いていました。今は、相当にペースが落ちていますが、72歳で、この分量をこのペースで、仕上げるのは、やはり、平均以上のエネルギーを持っていると言えると思います。
そういう風に、健康に生きていかれるのは何故かと言うと、常に、最上のもの、そして、美しいものを追い求めているからです。最上のものと言っても、金銭的に高いから最上だという、価値観は持っておらず、私独自の判断と基準を持っておりますが、それでも、これが、最上だと、判断する、判断力は、すでに備えているでしょう。
自分の環境が最善ではなくて、最上のものを作り出すべき環境に居なくても、事前の仕事をしながらでも、鑑賞者として生きるだけではなくて、何らかの形で、何らかのものを捜索をした方がいいのですね。それこそ、良き鑑賞者にもなれるからです。そして、汚いものにも接しないとならないのですが、と、同時に、良きモノ、善き人に接してもいるから、生きていられるのだと、信じています。
【ミリキタニの猫】とは、最初は、もたもた進みます。だが、後半に行くと、急に、目覚ましい展開に入り、意味が深くなります。傑作だと思います。そして、そこから力を得たらしい、日系移民が、苦しみと、悲しみの記録であるキャンプへの強制収容を、思い出させる、品々を、公開しようと、したのも、その映画(=傑作)の、持つ力だったと思います。
なお、【尊厳の芸術展】は、英語では、the Art of Gaman と、なっています。 意訳した邦題は、いかにも芸大風ですね。(笑)」
PV 2985768
後注1、