銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

コンカツ、リカツ(NHK)の出きは良かったですね

2009-05-23 10:55:08 | Weblog
 NHK総合チャンネルの『コンカツ、リカツ』が、終わりました。思いがけないほど、よい出来で、各世代をひきつけたと思います。私自身はすでに、親世代であり、あの松坂慶子さんが演じる、母より実年齢は上ですが、思いは同じです。幸いにして、自分の子は、自分で見つけた相手と、無事に結婚生活を始めていますので、リラックスをしてみる事ができましたが、

 一番リアリティにとんでいたと思われるのは、最後の回でしたね。思いがけない展開でしたが、そういうものです。現実は、こちらが乗りかかったときに、グッドタイミングで、相手が盛り上がってくれるわけでもないし、100%条件がぴったりの相手と、出会えるわけでもない。

 原作本があるらしいけれど、その著者が、このコンカツ時代を書くことができたのは、実際の結婚に至らなかったからだと、最後に、理解ができました。

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 ちょろっと告白をしてしまうと、私はお見合いをしたのですよね。その相手は条件としては、当時の、最上級の人でした。東大卒、大手企業の技術系サラリーマン、出世コースに乗っている。

 だけど、自分から断りに行ったのです。ご本人にではなくて、妹さんを呼び出して、
 (ご本人は当時東京にいなかったので、そうしたのですが、もちろん、ご本人には会いにくくてね。だって、その方には欠点は何もないのですから)「このお話を進められません」といったのです。それは、自分が、一流の男性の妻となる生活に向いていないと感じたからです。

 素晴しい家庭と言うのはあるでしょう。夫の収入が高くて、世間からハイソだとみなされる生活・・・・・だけど、それが、本当に始まるとして、自分に本当に向いているかを考えると、向いていないと感じました。素晴しい家庭を営む妻には、それだけの義務もあり、束縛もあります。

 一種のお人形さんになると言うことでもあります。いや、それは、言い過ぎかもしれないけれど、ある型にはまるのも確かです。だから、このドラマの主役(桜井幸子さん演じる)がエリートサラリーマンに「ニューヨークには一緒に行かれません」と言うところは身にしみて、リアリティーを感じました。
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 原作があるそうです。それをやや心配もしていました。リアリティに飛んだ展開があって、『これは、どうしても、現実が反映しているでしょうから、モデルとの関係が大丈夫かなあ?』と、心配をしていたのです。特に結婚が成立してしまったら、現在の夫が、その手の内をさらすのを喜ぶはずもないと思っていました。それが、最後の結末を見て、『なるほど』と思わせるところがあって、納得です。

 コンカツ中のどの相手とも、実際の結婚生活に入らなかったのなら、あの展開を文章化する事が可能だったでしょう。

 文章を書く生活は、嫌われる元ともなります。他人に警戒をされます。ブログの世界はペンネームらしいのですが、だけど、書く事に変わりはないので、タネをどこで拾うかの問題は、残ります。し。・・・・・

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 親世代の描き方は、著者の愛情に満ちていました。でも、そういう物心両面において豊かな親がいたからこそ、今アラフォーとか、アラサー言われる女性たちが結婚をまだしていないのです。特に豊かな時期の日本で、四年制大学を出た女性たちは、キャリアーウーマンになってしまい、男性に対する夢を失い、目も越えてしまっていて、それゆえに、希望ラインが高くなっていて、なかなか、結婚を決断できない、相手を絞り込めない、そういう時代だったのです。

 だけど、こういう豊かな親世代が消えてしまう将来を、考えると、今、の若い世代が、独身でご自分の五十代、六十代を迎えるのはとても、気の毒なことであり、無残なことでもありますよね。そして、今では、昔のやり手ばあばあと言うか、ご近所のおせっかいおばさんの紹介による、お見合い活動が、死滅している時代ですから、・・・・・ともかく、コンカツと言う形式ででも、新しいルートが開かれるのは良いことなのです。

 このドラマでは、二十代の女性と言うものは出てこなかったのですが、二十代の女性にも言いたいのですが、結婚は条件至上主義ではできないということ。・・・・・でも、結婚に向いている環境と言うのはあって、やはり、大きな会社に勤めていた方が、合コンなどに誘われる機会が多いと言うことです。

 特殊な分野に入って、男性と出会えない職業を選ぶのなら、なおさら、気をつけて、考えておかないと、軽く、独身にいたる人生になってしまうという点です。独身でも良いのですが、でも、社会全体が、「結婚、結婚」と騒ぐのは、不倫を勧めている時代よりは、ずっと好ましい(ただし、それだけ、社会的な危機が迫っていることかもしれませんが)と、私は思います。

 まあ、ともかく、ドラマとしても良い出来で、面白かったし、その伝えるメッセージも爽やかだったと思います。上出来、上出来、

 ところで、役者さんたちについて、ちょっと;
 主役の桜井幸子さんは、その胸の薄い感じ、それがもたらす純情可憐な感じが、アラフォー世代になっても残っている、・・・・・主役を、たどたどしく、だけど、かわいらしく演じていました。
 出色はお父さんを演じている若林豪さんです。私は昔のさむらい(または、浪人)役しか知らないので、『え、こういうさばけた可愛い男性を演じる事ができるんだ』と思いがけなくて、・・・・・対する松坂慶子さんも『こういうお母さんがいたら、一家は本当にあかるいだろうな』と思わせる優しさで・・・・・

 そこに転がり込む、清水美沙さんですがうまいです。弾むような演技でうまいです。
 そして、国生さゆりさん。おニャン子クラブで、出発したのに、堂々の演技派となっていますね。このドラマの中では唯一の女性陣での(しかも、一種の)悪役(?)、ですが、もっと素顔の自分(つまり、惑い悲しむ部分)が出る脚本だったら、ご自分にとってうまみのさらに出る役だったでしょう。が・・・・・

 清水美沙さんから、夫を奪う役をする、有森也美さん。私の薄い記憶によれば昔、高橋恵子さん演じる妻から夫、古屋一行を奪う役をやっていませんでしたか?(金曜日の妻たちの何番目かヴァージョンです) 昔の妖精チックな雰囲気を残したままのアラフォー女性を演じて・・・・・

 若手男優陣は、女性側に比べて脚本が甘かったので、充分に良さが出せないところがありましたが、それなりに、印象は残りましたね。特に草食系男子を演じた俳優さんが、姜尚中氏に似ていると思いましたけれど・・・・・また、NHKへ寄せられたブログ類を読みますと、若いアーチストを演じた人は人気があるようです。

 この文章ですが、昨土曜日、載せて、12時間近く、推敲をする時間が無くて、一部ダブっていたりして、失礼を致しました。恐れ入ります。
  では、2009年5月23日                 雨宮 舜
コメント (2)
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