AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

イッヒョー!!(Coccoライヴレポ)

2007年12月06日 | コンサート
月曜日、仕事をサボって神戸までCocco“きらきら Live Tour”を見に行ってまいりました。
行きしの車の中ではずーとスティーリー・ダンをかけっぱなしという、はなっからヤル気なしなしのテンションで、全くワクワク感も緊張感もなく今回のライヴに臨んだわけでありますが、 いやいや、私の予想を遥かに覆す、色んな意味で意表を衝かれまくったライヴであった。
神戸国際会館こくさいホールは、壁にオペラ席ポッドが何個もあるオペラハウスみたいな会場で、昨年の大阪厚生年金よりゴージャスな雰囲気があった。
3列目と言ってたが、実質ステージ左から2列目の席で「近!!」と思わずテンションが上がった。それでもやはり、緊張感は全く沸いてこないのであった。
ステージ上のミラーボールがキラキラと回りだし、クリスマスソングが流れだした。「これでミラーボールが花開いたらフロイドのPulseライヴみたいやな~」とか思いながら、ボ~と眺めながら開演を待った。

1曲目は100%“燦”だと思ってたのが、“甘い香り”だったので、まずオープニングで肩スカされた。
その後想定通り、“樹海の糸”が演奏され「やっぱこの曲はテツ氏のドラムやないと迫力ないの~」などと思っていたら、次に全く予想してなかった“雲路の果て”でちょっとビックリ!しかし、その次がもっと意表を衝かれる曲だった。
なんと意外や意外、“晴れすぎた空”!!これはヘタしたらライヴ初披露かもしれん。誰が「強く儚い者たち」のカップリング曲がくるなんて想像できた??
“羽根”なんかも飛び出し「今日のセットリスト、ちょっとわからなくなってきたぞ」と少し期待値が上がった。
最近恒例のアコースティックタイムでは、“陽の照りながら雨の降る”なんかは久々に聴いて込み上げてくるものがあった。“あしたのこと”ではCoccoが指ピアノを披露したりと、レパートリーも増えているようだった。
しかしやっぱこの和気藹々のコーナーは、Coccoに全然緊張感がなくてなんか苦手。客席にピック投げしたくてアコギを手にしたのか、彼女がギターを弾く意味がわからんかった。あと“藍に深し”をなんでアコースティックVer.でやる必要があるのか謎は深まるばかりだ。ただ、この曲で明らかにCoccoの歌声にエンジンがかかり始めてることを私は感じとっていた。
そして、OTODAMAの時もそうだったが、サイドギターの大村達身氏がフライングVに持ち替えた瞬間「いよいよくるな」と息を呑んだ。
“遺書。”~“秋雨前線”と、最初は私の予想とは少し違ったのだけれど、この後私の想像を遥かに上回る怒涛の三連打が待ち受けていた!!
まず“首。”がきた!昨年ほどの感激はなかったものの、それでもこの荒波打つようなグルーヴ感にはアドレナリンが溢れ出す!
そして、長年私が切望しながらも絶対せんだろうとカタをくくっていたあの曲が!!
ま、まさかまさかの“way out”!!!
もー鳥肌が立ったよ!!このグルーヴ感、この疾走感、ノイズギター、Coccoの捲くし立てる狂熱のヴォーカリゼーション!ラストの乱れ演奏に雷光ライトニング!!まさしく今回のハイライトでありましょう!
そしてトドメは“けもの道”。今ライヴ初のCoccoの絶叫を聞くことができました。
「これが昔のメンバーだったら」、「Coccoの髪がもうちょっと長ければ」、「モッシュができない」、「はじめの絶叫がなかった」、「ギターの“ピーー”というノイズがなかった」などの不満もありましたが、いやいや“way out”を演奏してくれたというだけで十分!やっぱ今日のライヴ、私を呼んでいたに違いない。
“音速パンチ”が演奏され、ハード&ヘヴィメドレーが終了、私は感極まり思わずひとり「ヒュー!!」と叫んでしまっていた。(なぜかこの手の歓声をあげる人がいない)
その後の“タイムボッカーン”でのCocco奨励のタオル回しで客席大盛り上がり。ちなみに私はヘッドバンガーとしてのプライドがあるので、この強要的なダンスホール・レゲエノリは一切拒絶している。
Coccoが昼間に訪れた神戸の慰霊地でインスパイアされてできたという“今日の歌”もCoccoのムチャぶりで即興演奏されたが、今回の曲はかなり心に沁み込んでくるものがあった。
そして“ジュゴンの見える丘”で思わず目頭が熱くなる。しかし彼女の生歌は、どうしてこうも涙腺を緩めさせるのだろうか。今回は2列目だったのでなおさらである。
具にもつかないカヴァーと評していた“チョッチョイ子守唄”では、中間でレコーディングにはなかった沖縄節の島唄が挿入され、そのCoccoのウチナーグチなド迫力に圧倒されてしまった。
“Never Ending Journey”の演奏が終わり、メンバーがステージを去った後、なぜか“ジュゴンの見える丘”のPVが大スクリーンに流され全プログラムが終了。なんか狐に抓まれたような前代未聞の終わり方に皆唖然。PV流してる間にもう1曲できたやろうに・・・
しかし終わってみれば、まとまりはなかったものの、活動中止前の曲が9曲、新作『きらき』からはたったの8曲しか演奏されなく、今日の歌含めて全23曲の「どこが“きらきらLive Tour”やねん」という、いい意味で私の予想を見事に裏切ってくれた内容であった。


ツアーグッズは逆にきらきらしすぎていたので何も購入しなかった。





今日の1曲:『ジュゴンの見える丘』/ Cocco
コメント (1)
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