AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

アーカム計画

2009年12月15日 | ルルイエ異本
・・・いあ・・・んがい・・・いぐぐ

てゆーか、絶版になっていたロバート・ブロック著の『アーカム計画』が復刊していた。
ぐぐってたら偶然Amazonでこの書の新刊を発見して、「まだ在庫あったん?!」と興奮して見えざる邪悪な力に突き動かされるままカゴに入れてしまっていた。

今年は東京創元社の50周年らしく、それを記念して復刊して欲しい文庫のリクエストを募ってたんですね。
厳選10冊だったらしくって、まさかその一冊の中にこの『アーカム計画』が入っていたとは・・・
人智及ばぬ暗黒の深淵からのなんらかの緒力が働いていたとしか思えんな。

ロバート・ブロックはアメリカの怪奇小説家で、ヒッチコック監督映画『サイコ』の原作者としても知られている。
また熱心なクトゥルー神話体系の研究者でもあり、彼が師と仰いでいたクトゥルー神話の提言者ラヴクラフトからは“ロバート・ブレイク”と呼ばれていた。

そしてロバートは救いがたいほど軽率なオカルト探求者としても有名である。
彼はとある日、南ディアボーン通りの古書店であのルドウィク・プリン著の『妖蛆の秘密』を発見、さっそくプロヴィデンスの老神秘家(それがラヴクラフトだったという)に翻訳してもらおうと意気揚々とこの呪われし書物を持ち込んだが、この哀れな老神秘家がチョンボして人間の血を貪る<星の送りし下僕>を召喚してしまい、彼が魔物に食い殺された後、ロバートはその家に火を放ってトンズラ。
それにも懲りずに、今度は19世紀にプロヴィデンスで暗躍したカルト教団“星の智慧派”の本部であったフィデラル・ヒルの廃教会に忍び込んだ。
そこで輝くトラペゾヘドロンの箱を発見し、あろうことか、その蓋を閉じてしまったことにより封印が解かれ、這い寄る混沌<ナイアルラトホテップ>を召喚してしまう。
その一週間後、自宅の書斎の中で感電死体となって発見される。

ロバートの死後、発見された彼の日記の中から、ナイアルラトホテップの恐怖を綴った最期の手記をここに紹介しておこう。


「あの尖り屋根が見える あの塔が 窓が 聞こえる ロデリック・アッシャーだ
塔の中であいつが動きだし歩き回っている わたしがあいつであいつがたわしだ
(中略)
あいつが見える ここにやって来る 地獄の風 巨大なにじみ 黒い翼
ヨグ=ソトホース!救いたまえ 三つにわかれた燃え上がる眼・・・」

ロバート・ブロック氏 
ラヴクラフトとは小説の中でお互いを殺しあうほど仲が良かった。



で、今回入手した『アーカム計画』って、一体どんな計画なんでしょうかねぇ。
どうせ魔力を持った石笛を吹き鳴らしたり、ビヤーキー召喚して黄金の蜂蜜酒でへべれけになりながら星間宇宙を旅したり、万聖節前夜に環状列石の前でズカウバの薫香を焚いたり、バルザイの偃月刀で多角形を描いたりして、ヨグ=ソトホースやらシュブ=ニグラスなんかを召喚するといった、ロクでもない計画なんだろう。


今日の1曲:『God of Emptiness』/ MORBID ANGEL

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