AMASHINと戦慄

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2018年01月28日 | やっぱりメタル!!
さて、大阪名物TTFもいよいよ2週間後に迫りました。
まぁ私はいわゆるマニアではないハンパなスラッシャーなので、TANKARDの出演する最終日だけ見れりゃいいやと思っていたのですが、ムラムラと1日目も参加しちゃろうかという気になりまして、チケットの方確保してまいました。

10周年の豪華面子。3日間行く人身体もつんかいな。



一日目の個人的大本命は、なんつってもSACRIFICE。
SACRIFICEつっても、彼らが世に出てきた80年代の同じ頃に、日本にも同姓同名のSACRIFICEっつースラッシュメタルバンドが存在していてややこしいのだが、今回TTFに出演するのはカナダのバンドの方。




彼らの名作といえば、よくわからない魑魅魍魎なカヴァーイラスト(なんか烏天狗とかおる)が印象的な2nd『Forward To Termination』(1987)といってほぼ間違いないだろう。
音質はかなりチープ。演奏力事体はまだ発展途上の段階で、それゆえガムシャラに疾走するパターンが多く、スローダウンするととたんにドラムのリズムが怪しくなるといったこの時代ならではのハードコアパンク成分濃いめのスラッシュメタルを展開している。
ギターヴォーカルのロブは苦虫を噛み潰したようなダミ声で歌い、最終的にはヒステリックに雄叫びを挙げるという定番のスタイル。
楽曲はそれぞれ特色をしっかりと持った良スラッシュナンバーが揃っており、モッシュにはもってこいのツボをおさえた展開も十二分に備えている。
これらのことをひっくるめて、つまるところ、理想的で丁度いいB級グルメなスラッシュアルバムなのである。


で、時勢に逆らえず、90年代なかばに消滅してしまったSACRIFICEであるが、なんの気まぐれか、2009年にオリジナルメンバーで再結成、16年振りにアルバムも制作している。
まぁとりあえず購入したのだが、当時これを聴いたときはかなり落胆させられたのを覚えている。
ホンマに同じメンバーか?ほとんど別バンドやんけ!と。
ちなみにメンバーの容姿も現在のArtilleryのスタッツァー兄弟と同じ運命をたどっている。



決して悪い作品ではない。演奏レベルが格段にアップしており、サウンドも分厚く最近の若いスラッシュメタルバンドとも十二分にタメを張れるレベルである。
初期の頃のようなパンキッシュな部分は鳴りを潜め、モダンにしてゴリゴリでザックザクのリフ、そしてヴォーカルのロブの声がものすごくイカつくなってしまった(ほぼガテラル)。

まぁそりゃ彼らも長年バンドやってりゃ(やってたのか?)巧くなるだろうし、機材やレコーディング環境も昔と比べようもないくらいハイスペックになってるから仕方のないことなのだが。
それを昔のようなチープでシャリシャリな感じでって言う方が無理があるよな。
彼らだって当時、なにも好き好んで劣悪な環境でレコーディングしてたわけじゃないだろうし、その時持てる演奏レベルでレコード作ってたんだから。
ただ、なんか楽曲がつまらない。音がカチっとしすぎててサウンドがゴリゴリで、それが逆に発想の枯渇をごまかしてるような・・・
メタルコアみたいなジャケットも気に入らない。


今回のTTF、2Days出演のバンドはどっちか一日スペシャルなセットでやってくれるとのこと。
まぁなんかのアルバム完全再現みたいなことと思われるが、SACRIFICEは是非2nd完全再現で!




今日の1曲:『Terror Strikes』/ Sacrifice

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