AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

師匠はサトリアーニ

2014年02月14日 | やっぱりメタル!!
もういくつ寝ると、大阪名物TRUE THRASH FEST 2014。てゆーか明日だ。
昨年初参加したものの、本命バンドがおらず、人と会う目的+雰囲気だけ楽しみにいったという感じだったが、今回はなんつってもPOSSESSEDが初来日するということで、これを観に行かぬ手はないと。

つってもPOSSESSEDは、1985年にデビューして、ミニアルバムを含む3枚のアルバムを残して1987年に解散。その後、ヴォーカル兼ベースのジェフ・ベセーラが銃の暴発事故により(前任ヴォーカルはピストル自殺と、このバンドのヴォーカル、銃の不幸多いなぁ・・・)下半身不随になるという、なんとも幸薄きバンドであった。
しかし、そんな短期間のうちにも、デビュー当時全員がまだ高校生で長期ツアーには出られなかったとか、かなりの話題を残したバンドで、ジェフはこの時代すでにグロウル(いわゆるデスヴォイス)の手法を打ち出しており、後のデスメタルバンドに多大なる影響を与え、バンドが消滅してからも我々スラッシャーの間ではかなり伝説的な存在として語り継がれてきた。



そんなPOSSESSEDが、2007年のWACKENフェスティバルでまさかの復活!って聞いたときは度肝抜かれた。ジェフはこのドイツの大舞台に車椅子で登場した。
まぁ現在はオリジナルメンバーは、ジェフを除いてひとりも残っておらず、バックバンドはサポーターとのこと。
しかし、下半身不随になりながらもひとりでバンドを運営し、高校時代に作った曲をいまだプレイするというこのジェフの根性とPOSSESSED愛には恐れいる。
彼はまさに、スラッシュ界のスティーヴン・ホーキングと言っても過言ではない。




POSSESSEDの音源に初めて触れたのはリアルタイムではなく、解散後にリリースされたコンピレーション『THE BEST OF METAL MASSACRE』でだった。彼らは1985年『METAL MASSACRE Ⅵ』に“Swing Of The Axe”を提供している。

    

初期スレイヤーの影響をモロ受けており、ドラムは耳障りなほどモタついてて、演奏全体も地に足がついてない。中盤の展開などは疲労感が溜まるほどドッタンバッタンしている。
しかし、ジェフのヴォーカルはやはり当時から耳を惹くものがあり、DEATHのチャック・シュルディナー以前に、こんな凶悪な声で歌うヴォーカリストがいた事実にかなりの衝撃を受けた。
“Swing Of The Axe”は後にリメイクされ、ラストミニアルバム『THE EYES OF HORROR』(現在は2nd『BEYOND THE GATES』にカップリング収録)に再収録された。
演奏もまだまだ走ってる感は否めないが、それなりに落ち着きが備わり、中盤のモタり展開もいくらか改善されている。ギターソロもそこそこ聴ける。
ちなみに『THE EYES OF HORROR』は、個人的にはPOSSESSEDの中でフェイバリットアルバム。ヤミクモに忙しないPOSSESSEDより、このマッタリ感の備わった忙しないPOSSESSEDの方が好み。




余談であるが、ラリーとマイクのギターコンビは、ジョー・サトリアーニの弟子としても知られている。
なにをかくそう、ミニアルバム『THE EYES OF HORROR』は、そのジョー・サトリアーニ師匠がプロデュースを手掛けているのだ!
まぁラリー・ラロンデは、POSSESSED解散後PRIMUSに加入し、スラッシュメタルとは全くかけ離れた世界で活躍することになるんだけど。

ギターキッズ諸君、これでちょっとはPOSSESSEDに興味が沸いたんじゃないかな?
じゃあ明日、明後日のTTFにも足を運んでみたらどうだい?(ラリーとマイクはもういないけどね)





今日の1曲:『Swing of the Axe』/ POSSESSED
コメント (4)
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