AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ギオンの脅威

2013年07月17日 | 名所ガイド、巡礼記
TICAのライブの行きしの電車で、やたら浴衣姿の女子が目につくなと思たら、そういや京都ではちょうど祇園祭の真っ最中だということに気がついた。
長年京都に住んでいるけど、祇園祭なんてほとんど行ったためしがなく、新入社員時代に会社が京都駅前で、イベント好きの同僚とその彼女の付き添いで行ったのが最後だったと思う。んで、人混みが鬱陶しくて蒸し暑くて発狂しそうだったという記憶しか残ってない。
なんでわざわざあんなむさ苦しい処へ行きたがるのかと、その浴衣連中を横目で見ながら気の毒なゲドニーのことを考えていた。

TICAのライブが終わって、夕方雨が降ったせいか、例年よりも京都市内は結構涼しかったので、時間もあるし京都駅まで歩いて地下鉄代をケチるかと、堀川通りをタラタラと南下していった。
そして四条通りに差し掛かると、なにやら異様に賑やかな雰囲気が漂ってきて、向こうの烏丸の方ではチンチンシャンシャンと、まだ盛り上がっている様子ではないか。「アホどもがまだ浮かれ騒いでんのか?」と思いつつも、足が勝手に提灯の灯りの方に向かっておったので、「ま、ついでやから一枚くらいデータおさめて帰るか」と、笛太鼓の陽気な音色に誘われるかのように、フラフラと人ごみの中に溶け込んでいってしまったのであった。

車道には浮かれ騒ぐカップルや親子連れでゴッタ返しており、四条通りはもはや無法状態。


あっというまに、群衆に囲まれ「これはマズい」と思った時にはもう遅かった。かき氷の店では飢えた餓鬼どもが行列を作ってヨダレを垂らしながら自分の番を待っており、集団でむやみに大声を張り上げるヤンキーどもや、棒に刺したキュウリを丸かじりする浴衣姿の淫らな女子たちに囲まれた私は、もう生きた心地がしなかった。
私の精神がガラガラと音をたてて崩壊しはじめようとしていた。このままでは正気を失ってしまう!今すぐここから脱出せねば!

しかし、そこで私は折れそうな心をなんとか奮い立たせ、こう決意したのだった。
「ミハル、俺はもう悲しまないぜ!このウカレポンチどもみたいなのを増やさせないためにも、ギオンを叩く!徹底的にな!」と。


とかゆうといて、雰囲気にのまれて唐揚げ買い食いしてんじゃねぇよ!
いや、小腹がすいてたので。腹が減っては戦はできぬってね。
見た目は美味そうだが、塩味が足りなかった。もしかしてタムラ料理長が?



とうとう定番のフランクフルトにまで手を出してしまった(しかもファミマの)・・・・・
これも塩味が足りない。塩がなければ戦力にひびくぞ。



あまりの人いきれに耐え切れず回避行動をとると、なんだかやたらと雰囲気のある石畳の袋小路に迷い込んでしまった。
しまったぁぁーーー!これは罠だ!

はいはい、いかにも女子が好きそうな、はいはい。



こういうのに弱いんだろ?好きなんだろ?



やっとの思いで無事袋小路を抜けると、通りでまたなにやら街燈にたかる蛾のように、提灯群の周りに人だかりができてやがる。
あれは、ギオンの新兵器・・・・・・?

だ、駄目だ!前へ進んじゃ駄目だ!光と人の渦がと、溶けていく・・・あ、あれは憎しみの光だ!



突如、船首にゴールドメッキの絢爛豪華なる鳳凰を戴く、ムサイ級巡洋艦“船鉾”が現われた(拝観料700円)。
こ、これが、ギオンの威力なのか・・・



しかし、なんだな。結果今までで一番祇園祭りを楽しんでしまった。

いや、このあましん、戦いの中で戦いを忘れた。

不覚・・・・なんたる不覚・・・・・


今日の1曲:『Mr.サマータイム』/ 武田カオリ
コメント (2)
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