AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

あましんアルカイック

2012年04月23日 | コンサート
金曜の晩にツレからメールが届いてて、「明日のイエスのライブに代わりに行ってくれへんか?」とのことだった。
メールに気付いたのが深夜2時だったので明朝事情を聞いてみると、どうやらここ一週間ずっと風邪をこじらせていて咳が止まらないのだとか。ちなみに彼は筋金入りのイエスフリーク・・・タイミング悪すぎもいいところである。
よって一生見にいくことなんてないだろうと思っていたイエスのライブに急遽私が行くことに相成ったわけなんです。
いや、プログレ四天王の1バンドを、8列目という良席で見れるなんて超ラッキーとは思わねばならぬのだが、ライブ行く前はかなり複雑な心境であった。
というのは、今ツアーメンバー、ヴォーカルはジョン・アンダーソンではなく代役で急遽来日したイエスのトリビュートバンドで歌っているというアメリカ人ヴォーカリスト。そしてキーボードがジェフリー・ダウンズという・・・こんなイエスのライブに期待しろという方が無理であろう。
そして一番ネックなのが、この私が『危機』と『こわれもの』くらいしかマトモに聴いたことがない“にわか”であるということだ。
正直イエスは四天王の中では一番馴染みが浅いバンド。そんな私などが行って、果たしてあんな長尺ナンバーの多いバンドのライブを楽しめるかどうか・・・

前の晩は3時間くらいしか睡眠とってなく、朝からイエスのベストアルバム流して予習やりもって(ってほとんど悪あがき)、寝ぼけなまこで他のイエスライブ参加者の連中と合流場所や時間などを打ち合わせたりしてたもんだから、連絡事項を聞き違えてウンコ漏れそうなくらいにヤバい状況に陥ったりして、行く前からてんやわんやであった。それでも我々の長年培ってきプログレッシヴな連携プレーでなんとかやりくりして時間通り会場に着くことができた。

会場は尼崎のアルカイックホール。
アルカイックホールなんて22年前のオーヴァーキルの初来日以来である。うん、街の様子とか、建物の外見とかも全然覚えてないや。

で、パーキングに車預けて会場に向かって歩いてたら、ギョッ!とする文字が飛び込んできた。



あましんアルカイックホール!?な、なんじゃそりゃ??俺やんけ!
なんという歓迎ムード・・・なんで今日俺が来るってわかったんだ?


よせやい、なんか照れるじゃねぇか・・・だから俺、にわかなんだって。


まぁ関西では周知の名称なんですが、尼崎信用金庫の呼び名なんですね。中学生の時「あましん僕らの貯金箱~♪」ってよくひやかしを受けたもんです。
つーかいつの間にかあましんの傘下に入っとったんやね・・・


会場に入ると、まさに関西中のプログレ親父大集合といった感じ。
ロジャー・ディーン画の3Dステージを想定してたのだが、スクリーンが一枚吊り下げられてるだけだった。
そして時間通りになんの緊張感もなくわりと普通にイエスの演奏会がスタート。
アンダーソンもどきのヴォーカルの人は雰囲気がリー・ドリアンに似ており、やはり本物ほどの透明感はなかったものの、全曲無難に歌いこなせてはりました。うん、似てる似てる。
「サンキュートーキョー!」と言ったあと、間違いに瞬時に気づいて間髪入れずに「オーサカー!」と言いなおしてる機転の素早さはさすが若いなと思った。
ハウ爺は見かけによらずシャンとしており、彼のわりとシッカリとしたMCを聞いて、ハウ爺は遠隔操作ロボットなんかじゃない!ということを確信できた。エレキ、アコギ、スパニッシュ、ラップスティールと、手を換え品を換えの多忙なプレイ、終盤にピョンピョンと飛び跳ねられたあのお姿は一生忘れられないだろう。
緊張感なしなしの“燃える朝焼け”スローヴァージョンで、ベースをガリガリと弾かれるスクワイヤ氏のどや顔。ジェフリー・ダウンズのメタボリックでみすぼらしい自信なさげな演奏姿。あ~あ、やっぱり自前のショルダーキーボードを持ち込んではりましたか
まぁ半分くらい意味わからんくて、ウトウトしておりましたが、有名な“Roundabout”や“ロンリー・ハート”では自然とテンションが上がり、普段やらない手拍子なんかやったりして、にわか丸出しでけっこう楽しんでました。



今日の1曲:『Roundabout』/ Yes
コメント
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