AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

喫煙版

2012年02月28日 | まったり邦楽
ブログで同じアーティストの(それも異性の)記事ばっか連続投稿するのって、なんか気持ち悪がられてるような気がするんですよね。
「アンタ、あの娘のなんなのさぁ?」ってね。
で、今回もSalyuの新譜のレビューなんですがね。
だってしょーがないじゃないか~(えなり調で)今月いっぺんに2つもリリースしはるんやから。


再び小林武史主導のもとで制作されたSalyuの4thアルバム『photogenic』。
ま、salyu×salyuの直後ということもあり、一聴目のインパクトは極めて薄かった。こりゃ失敗作だな~とさえ思った。
確かにアルバム全体としては薄味であるし、RIOTの「Thundersteel」ばりのインパクトの強い楽曲もないという、キラーチューンイーターを軽く突き放す内容に仕上がってる。
しかし、何回か聴いているうちにふと気付くのである。
そう、どっかの胡散臭い歌手の歌でよく似たスレーズにもあるように、「なんでもないような曲が、ええ曲だったと思う」ということに。


春風のようなしなやかさがアルバム全体を包み込むといった優雅さに溢れており、実はいままでで一番まとまりのあるポップアルバムなのではないかと。
従来のSalyuの張り上げるような高音がだいぶと抑えられていて、シングル曲“青空”のサビのハイトーンなんかも今までで一番の耳当たりのよさである。

曲を提供したのはミスチルの桜井和寿氏。まさに桜井ナンバー。



軽やか4つ打ちビートの「パラレルナイト」の透き通るようなSalyuのハイトーンヴォイス、ブルース調の「ブレイクスルー」でのまったりとしたアダルト・オリエンテッドな歌唱を聴くにつけ、Salyuはまた一回り歌手として進化したような気がする。
「dramatic irony」調のハイテンポな「悲しみを超えていく色」も、Salyu史上に残る名曲と言って差し支えないだろう。
なによりも全部通して聴いても、全く疲労感が溜まらなくなったのが今回最大の収穫やね!


で、今回もまた特典DVD付なのであるが、2011.11.30に東京国際フォーラムでおこなわれた“minima”とかいう小林武史とSalyuの2人だけによるライブの模様がフルで収録されているという太っ腹内容。

今作の新曲を織り交ぜながらも、今までのシングル曲をピアノ伴奏やシーケンスのみをバックにSalyuが歌い上げるというもので、小林氏のナルシズミックな佇まいや、いやらしい笑い方に嫌悪感を覚える場面も多々見受けられるが、Salyuの突き抜けるような歌声がより全面に押し出され、楽曲の持つメロディの良さを改めて再確認できる。Salyuの歌唱も前作特典ライブDVDの時と比べて驚くほど安定感がある。
まぁ相変わらずMCはグダグダで、「いきなりタメ口かい!」ってツッコミたくなる場面もあるし、アンコール時にはかなり高音にバテが見えて、やっぱ全編通すと疲労感が溜まる。




今日の1曲:『camera』/ Salyu
コメント
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