AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

生ける連続体とイアク・サカク

2011年09月26日 | やっぱりメタル!!
いよいよ今週から(てか今日から)帝王MORBID ANGELの東名阪蹂躙ツアーがスタートするんでしたっけね!

まぁモビエンの記事は今まで散々書いてきたので、今さらこのアルバムがどうのとか語れることは、もうあまりない。
そこで、今回はモビエンのライブを観戦するにあたって、この冒瀆的フレーズ、あるいはこの呪文はおさえておきたい!っていうのをいくつか紹介していこうかと思います。
この3日間、いずれかのライブに参加される方はぜひ詠唱の際の参考にしていただければ幸いかと。


~『すべての邪な神々よ!』~
イア!イアク・サカク!イア・サカクス!
イア・シャグズル!
イア・キング!イア・クトゥル!イア・アズブル!
イア・アザブア!


1st『狂える聖壇』に収録。
ニンギジッダ連祷で始まるこの冒瀆的ナンバーは、モービッド・エンジェルの曲の中でもとりわけ有名な呪文ソングだ。
「イア」とは、人類誕生以前にクトゥルーの落とし子によってもたらされたルルイエ語における冠詞の一つであり、「万歳」「ハレルヤ(褒めたたえよ)」などの意味をもつ。
ようは邪神どもを崇め奉った歌であり、サカクスやシャグズルやアズブルは大いなる邪神たちの御名と考えてよいだろう。


~『ANGEL OF DISEASE』~
Angel of disease one who shuns the light
Shub Niggurath goat with one thousand young

光を遮る病魔の天使よ!
シュブ=ニグラス 千匹の仔を孕みし黒山羊よ!


3rd『COVENANT』に収録。
言うまでもなく、「外なる神」の1つ、多産にして豊穣を司る母神シュブ=ニグラスを称えたナンバー。
この歌詞を担当した翻訳者はクトゥルー神話体系に通暁していなかったらしく、「ジャブ・ニガラス、千人の子を従える悪の獣」などと、テキトーな意訳をしてしまっているのがまことに残念であった。


~『BIL URSAG』~
ビル・ウル-サグ ルル-ルニグ-フルトゥル
ハ-エルムザラグ
ザ-ア-カムメ-ラム-マ-ビ-ドゥ
キ-バル-アス-サ

呪文訳:
おお獅子頭よ、恐れ多き火焔で
反逆者どもや歪曲者を
磨耗させよ 焼き清めるのだ

汝のオーラは畏怖なる光明
敵地を蹂躙す

ウル-サグジ-ガ-ニナファルアッジャビシャルシュ
サ-パル-マー-ズディリラ-マギルシンス-ラ

呪文訳:
おお獅子頭よ、その何よりおそるべき燃え上がる力よ
粉砕するものよ
敵の邪神どもを

おまえの偉大なる綱はあまりにも無尽なり
逆らうものどもをひと呑みに
彼奴らの手をへし折るのだ


~『COVENANT OF DEATH』~
Amah-Usumgal-Anna
Deep within you hold the key
Habus being the way
To claim the throne that's ours by right

アーマ-ウシュムガル-アンナ
奥深くそなたは鍵を握り
ハブスは道を指し示す
当然の報いとして茨を求めるのだ

ザマヌムフラル-リジ-パ-グルド-ズネメ-エ
イギ-ヌドゥ-ア-フルイギ-セ-ジド-ジン

呪文訳:
憎きものどもよ、やがて己の蒔いた種の報いを受けるであろう
無知なる至福にしばし遊べ
覚醒のときはやがてくるのだから


2曲とも5th『FLESH TO THE FATAL FORMULAS』に収録。
全アルバムの中でもとりわけ呪文が頻出する作品で、「よー覚えたな!」と感嘆せずにはおれないほどの呪文が歌詞カードに(呪文訳付で)悍ましくもビッシリとしたためられてある。



クトゥルー、ハブス、アーマ-ウシュムガル-アンナという“最高なる三竦み”を普遍の概念に据え置き、神聖なる息吹吐く雷神メ-ガル-ガルの境地に到達すべく、東西南北に四大精霊を召喚するための呪文が狂おしくも捲くし立てられる。
すなわち、この作品の曲のサビを歌う=「呪文を唱える」ということにほかならないのである。



今日の1曲:『すべての邪な神々よ!』/ MORBID ANGEL
コメント
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