AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ナカユビタテロ

2008年07月23日 | やっぱりメタル!!
今年のラウドパーク1日目のトリを務めるSlipknotの新譜が来月に発売されますね。さてどのような仕上がりになっているのか非常に気になるところであります。
ところでスリップノットって、メタルファンの間では一体どのような受けとめ方をされてるのでしょうか?
炎!誌でもピップアップされることはあまりないし、メタラーの人がとりとめて話題に上げることもありませんし、やっぱフィールドが違うのか?でもどう聴いてもメタルですよ!(しかもかなりエクストリームな)
私も彼らがデビューした当初はモダンヘヴィネスとやらの部類かと思って全然相手にしてなくて、まっ一生聴かないだろうなと思っておったのですが、2nd『IOWA』でかなりブルータル・デスなことをしていたので「こいつら単なるコケ脅しバンドではないな」と思い改め、2005年のサマソニで怖いもの観たさにその彼らの激烈灼熱ライブを目撃して一気にファンになったのでした。


サマソニ予習のために購入した3rd『THE SUBLIMINAL VERSES』は、聴き込んでいくうちに一番好きになった作品。
最初ヴォーカルの訳の分からんささやきラップとか、サビでの大衆に媚を売るかのようなメロウさが気に食わなかったのですが、これもだんだん聴きなれてくると一緒に合唱したくなるほど気持ちよくなってくるんですよ。それはサマソニで直に体感いたしました。コリィのノセ方が上手いというのもあったんでしょうけど。
そしてなんつってもギターリフがメチャクチャかっこいい!!なんか80年代スラッシュからの影響も感じられるし、結構複雑なリフとかもありますが、なんか緻密に計算されつくされていて、ちゃんとツボを押さえてるんですよね~
最近のデスラッシュメタルバンドなんかより数段センスがよろしいかと。

鼓笛隊のようなパーカスがフューチャーされた、スレイヤーを彷彿とさせるサビがカッコいい#1“THE BLISTER EXISTS”。ブラストビート炸裂の#3“THREE NIL”。金属バットの打撃音とキャッチーなサビで感情を煽り立てる#4“DUALITY”。私超お気に入りのアヴァンギャルドな展開テンコ盛りの#5“OPIum OF THE PEOPLE”。シリアス且つ“哀”の激情感溢れる#8“VERMILION”。そして凄まじいアグレッシヴ感で迫るリフの応襲と、ライヴを想定したかのようなコール&レスポンスが痛快な#9“PULSE OF THE MAGGOTS”
根底にあるのは(デス)メタルでありながら、決してカタにハマろうとせず、ブルータル姿勢を崩さぬままマイナーな殻をブチ破ったところに彼らの凄さがあると思う。この了見の狭い私までもが突き動かされたのだから彼らは何か持ってるんでしょうな~

そして彼らのもうひとつの魅力はやっぱエンターテイメント方面の徹底振りである!
あの個性的で猟奇的なマスク・・・こういうのはえてして色モノっぽくなりがちなのですが、彼らの場合はこのヴィジュアル戦略がなんとも理に適っており、スタイリッシュに機能しているですな。
曲知らなくてもライヴ観たくなっちゃうでしょ?
今回のコリィのマスクはちょっとどうかとは思うが・・・



今日の1曲:『The Blister Exists』/ Slipknot
コメント (2)
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