酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

話の効果

2005年09月19日 | オヤジのつぶやき
敬老の日 各地で高齢者の方々を祝う催しが行われている

主催者の挨拶 祝辞も各会場で なされていることだろう

少し古い話で恐縮だが 今日はある自治体の成人式のお話だ

成人式といえば 一時期マスコミを賑わした 若者たちの狼藉振り

酒は飲むは 会場内で騒ぐは 高知の橋本知事など 怒って壇上から姿を消した


2年前の東京S区の成人式

参加新成人の大喝采を浴びたという

我々が 人の話を集中して聞ける時間は せいぜい15分位と言われている

このときの成人式は 30分でお開き

秘密は 来賓の挨拶 祝辞にあった


この年の式典で祝辞を述べたのが ノーベル賞を受賞された小柴先生だった

この区の名誉区民の立場にあった

半年前 若者たちが先生に祝辞の依頼に行った

そのときのセリフ 「先生 お祝辞 3分でお願いします」

依頼した青年もスゴイが小柴先生もスゴかった

「ああ いいよ」ここが先生のいいところだ 実に清々しい 気楽に受けてくれた


それから半年 先生のスピーチ原稿は 推敲に推敲を重ねたという

そして式典当日 先生の祝辞は見事 3分で終了した

首長 区議会議長の祝辞も先生に習って簡潔明瞭だった


長い話が 相手 聞き手に感動を与えるとは限らない

充分な準備 内容の消化 そして 聞き手を充分に意識した話が心に残る

小柴先生が実証してくれた


結婚式の披露宴などで「突然のご指名で なんの準備もございませんが・・」

「以上 簡単なご説明でしたが・・・」

この後 延々と いつ果てるともつかない話をしがちな私

”準備半年 スピーチ3分”

小柴先生のエピソード 心がけていますが・・・まだまだ長話になりますね