酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

ニュー 渋い家 

2006年10月11日 | オヤジのつぶやき


その家はO町のはずれにありました  

周りは畑 また畑。。

田園風景が広がります



みなさんに愛していただいている例の「渋い家」

今日は ちょっと様子が変ですね(笑)





そうです あの渋い家のリニューアルではありません

これぞO町が誇る国指定重要文化財「吉田家住宅」です

享保6年(1721)に建てられたことは 古文書で明らかになっています

八代将軍 吉宗の時代です

忠臣蔵 赤穂浪士の事件から19年後のことになります



この日は祝日でした

おかげさまで 畑作業も一段落しました

この家までは 畑から車で15分の距離です



暖かい 秋の日差しが眩しい1日でした

国や県 町の援助・補助を受けずに「個人」で”守っている”吉田家です


現状を維持していくだけでも 並大抵のことではないでしょうね

見学料もいりません  無料です


いまの主(あるじ)は 畑の師匠Yさんの中学時代の同級生だそうです




コーヒーの注文に応じる奥さんです

男性は フラリと立ち寄った「旅人」でした


文字どおり大黒柱に支えられ”生きてきた”吉田家住宅です

幾多の風雪に耐え 忍んできたのでしょうか

そして 285年もの間 幾人の人々の哀歓を眺めてきたのでしょうか


しばし 内部をご覧ください





江戸時代の出土品でした



手書きの表示が なんとも嬉しいですね



いまでも時々使用するという大釜です

一度でいいから この釜で炊いたご飯が食べたい  じっと佇むオヤジな私でした



ご飯の代わりがダンゴです

炭火でゆっくり暖めます  これはうまかった


炭といえば この竹炭です



畑のYさんのお父さんの作品です


柱を撫ぜ 畳に触れて当時を思いました

朝日とともに起き 夕日とともに家路につく

家では 長老を中心に大家族の夕べが待っています

赤ん坊の泣き声 釜戸の煙 家族の笑い声

そこには ラジオ テレビもありません

みんなで話し合う団欒のひとときだったのでしょうか



どうも想像が貧弱ですが たまには川越・寄居あたりの賑わいを楽しんだことでしょう

いつもの渋い家にに劣らぬ渋さを備えた吉田家でした




ニュー渋い家の誕生です



<今日のおまけです>



Yさんの茄子です  10月の半ばというのに この「元気」

ひと株から200個以上の収獲があったそうです 

私のは 枯れつつあります