AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

プラチナ

2007年02月05日 | ノンジャンル
 プラチナの価格が急騰している。10年前には397.48(米ドル/トロイオンス)だった価格は2006年には1,140.69(米ドル/トロイオンス)にまで上がった。ほぼ3倍である。国内の小売価格も10年で1,451円(円/グラム)から4,337円(円/グラム)にまで上がった。特にイラク戦争開始後の価格はグッと上昇カーブを描いている。

 私にとってもプラチナの評価はグッと上がっている。もちろん装飾品としてではなく、オーディオ用のケーブルの素材としてである。昨日はhedesさんのところで、プラチナの恐ろしいまでの威力を思い知った。

 プラチナはそれ以前にお邪魔したお宅でも何回か見かけた。オルフィさんはスピーカーの内部配線をプラチナに換えたとおっしゃられていた。そのことにより音の実体感がグッと上昇したとのことであった。

 また、NAITさんも自作のケーブルの素材としてプラチナを使用されているようであった。まんぺいさんのお宅でもプラチナ単線のケーブルを使用されていた。こうやって思い起こしてみるとプラチナ使用率は結構高いようだ。

 プラチナと他の素材ではどう違うのか?その分かりやすい一つの実例として昨日は、CDトランスポートとDAコンバーターを接続するデジタルケーブルを、プラチナ単線のものと純銀リッツ線構造のものとを比較試聴させていただいた。

 使用したソフトはFAKIEという女性ボーカルとアコースティックギターのデュオグループのサードアルバム[TIMELESS」。

 久し振りに「違いすぎ~!」という言葉を発してしまった。純銀リッツ線構造のケーブルはこれ単体で聴いていれば、決して悪い音という評価は受けないかもしれない。しかし、プラチナ単線のケーブルとの比較試聴では、相当分が悪い。音がべとつくような印象すら受けてしまう。

 プラチナ単線では音が立つのである。シャキッと活きがいい。新鮮な刺身の食感である。家族を連れて回転寿司屋に行っても、まわっている寿司は食べずに、注文してにぎりたてをいつも食べるようにしている。そのほうがネタが新鮮で、シャリにほのかな暖かみがあり美味しく感じるのである。何周かまわってしまうと、そのにぎりたての旨みが逃げていってしまう。たとえるなら、プラチナはにぎりたて、純銀は2,3周まわった感じである。

 思わずhadesさんに「これ同じ曲ですか?」と訊いてしまった。ギターの音がまるで違ったのである。楽器の音のリアリティが結構桁違いである。聴き比べたのがアコースティックギターであったということもあってか、その差に私もハンコックさんも開いた口が塞がらない状態であった。恐るべし、プラチナの威力・・・「これ、欲しい。」
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