おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

迷子になる

2022-05-26 13:48:35 | 日記

 月曜日、火曜日と雨が降ったので、ランニングに出るのを延期していた。水曜日は山ほど溜まった洗濯をしたり、片付けをしたりしていて、走るタイミングを失った。天気予報では明日は再び雨になるらしいので、今日はどうしても走っておきたい。気温は30度近くまで上がるようなので走るには暑すぎるが、そんなことも言ってられないのだ。

 で、4分の1ほど凍らせたペットボトルに水道水を入れて出発する。ランニング用のリュックにはペットボトルのほかに、汗を拭くためのタオル、低血糖予防のためにどこかで缶ジュースでも帰るように小銭も入れてある。もっとも何年もこの小銭を使ったことはない。

 気温は高いが風があるので、思ったより涼しく快適だ。川沿いの単調な道を避け、山の中を突っ切っているバイパスの歩道を走る。阿武隈川の土手は、高低差がなく走っていて単調なので、すぐに飽きてしまうのである。

 出発からずっと上りが続く。30分ほど走ったところで、バイパスを外れ、一般道に降りるのだが、この前走った時に近道があるのに気づいた。そこだと車の通りもないし、田んぼの間を通っているので、気持ち良く走れそうなのである。

 思い切って今日はその道に出て、雑木林に囲まれた細い道を下り始めると、すぐに考えていた道と違っていたことに気づいた。バイパスから見えていたのは、本来走るはずの道ではなかったのだ。とは言うものの、今更バイパスまで戻る気はない。適当に走っていればどこかに出るだろうと、木陰の道をどんどん走る。

 が、行けども行けども民家もなく、自分が一体どこにいるのかわからなくなってきた。細い道は右にくねり左にくねり、次第に方向がわからなくなってくる。そのうち車の走る音がすると思ったら、頭上に高速道路の入口が見えてきた。ここでようやく自分の位置がわかったが、まるっきり方向違いの場所をうろうろしている。

 さて、大体の位置はわかったが、本来のコースに戻るにはどう行けばいいのかまるっきりわからない。ここに来て、いい歳をして完全に迷子になっている自分がいることを思い知らされた。

 そうこうしていたら、突然見覚えのあるお寺の正面にひょっこりと出た。ああ、こんなところに出るのか、と驚きながらもひと安心する。道には迷ったが、当初のコースと距離にすれば大した違いはなさそうなので、体力的には問題ない。それにしても、普段車で移動している場所だからといって、道に詳しいなんて思っていたら大間違いで、ちょっと脇道に入った途端、見たことのない場所を彷徨う始末だ。と言って、スマホで道を調べながら走るなんて僕の趣味ではないのである。

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