おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

花期が長過ぎる

2024-05-30 11:16:57 | 日記
 散歩をしていると、庭先や道端に咲いている花に目が止まる。なかなか全部は名前を覚えられないので、クイズのようにしながら一つずつ覚えている。

 花とひと口で言っても、庭木の花もあれば花壇で世話をしている花もある。道端の名もしれぬ花もあれば、森の中で花をつけている木もある。そんな花を見つけながら歩いていると、季節の移り変わりをはっきりと感じることができる。風の感じ、空の感じ、雲の感じでも季節の変化に触れることはできるが、間違いなく季節を感じることができるのは可憐に咲いている花だろう。

 ほとんどの植物は花を咲かせる。が、花を咲かせている期間というのは、長いのもあれば短いのもある。誰もが心待ちにする桜なんかは1週間くらいで散ってしまう。が、幸いにしてソメイヨシノと時期をずらしてヤマザクラやヤエザクラは咲くから、花は違うものの春の桜の時期は結構長いのだ。

 これから梅雨に入っていくと、この辺りではアジサイやタチアオイが目につくようになる。梅雨が終わればヒマワリ、そしてコスモスと続くが、コスモスの花期は意外と長く、夏にはあちこちで咲いている。

 コスモスのように花期が長い花と言えば、道端で咲いている白やピンクの花だ。春先、九州では1月の終わり頃から目にするようになるのがハルジオン。東北でも3月頃から目にするようになる。もともとは北アメリカ原産で、園芸種として日本に入ってきたようだが、今では花壇を逃げ出し、田んぼや畑のあぜ道で一番見かけるのがこの花だ。こうなると、もはや花壇では育ててもらえなくなる。野の花には、同じように花壇から逃げ出した園芸種が多い。

 春先に至るところで咲いているハルジオンだが、ぼんやりしていると秋になっても咲いているから、「えらく花期が長いなあ、一年中咲いているのか」と思ってしまうが、実は夏の到来とともに、ハルジオンはそっくりなヒメジョオンにその座を譲っている。よくよく観察すると、花びらの数が違っているし、葉っぱや背丈も微妙に違っている。この違いがわかると、春から夏への変化も感じられて面白い。



 今はちょうどハルジオンが終わってヒメジョオンに入れ替わる時期に当たる。僕が手に持っているのがヒメジョオン。後ろのピンクの元気がなくなっているのがハルジオン。どちらの品種も、白い花とピンクの花をつける。
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