おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

セモンジンガサハムシ

2024-05-21 13:36:09 | 福島
 テオを連れて雑木林の横を歩いていたら、葉っぱの上に金色に光る物体が目についた。感じとしては、砂金取りが川の中を皿ですくって小さな金色の粒を見つけたみたいな、注意していないと見逃しそうな輝きだ。

 なんだろうと葉っぱの上の金色の物体に顔を近づけると、ますます黄金の粒が葉っぱの上についているように見える。なぜ葉っぱの上に黄金なのかわからない。不思議だなあとよくよく観察すると、どうやら虫のようだ。



 写真では黄金の輝きが今ひとつだが、太陽光線を浴びて全体がキラキラと眩しく光っている。虫だとしても、こんなに光る虫がいるんだろうか。一緒にいるタミちゃんに教えると、早速スマホで写真を撮りアプリで正体を調べ始める。花や草や虫はスマホで写真に撮りさえすれば、アプリが勝手に探してくれるのである。

 結果、黄金の虫の正体はセモンジンガサハムシだと判明する。漢字で書くと、背紋陣笠羽虫となる。



 確かに背中には何やら紋章のようなものがある。形は陣笠みたいということなのだろうか。で、種類は羽虫の一種でセモンジンガサハムシとなるに違いない。

 家に帰り、インターネットで調べてみると、ウィキペディアにはこう説明してあった。「ジンガサハムシと同様に周囲が平らに広がった虫で、背中にX字型の模様がある。体長4.5-6mm程度の甲虫。外形の輪郭はほぼ円形で背面は陣笠状で周囲に狭い平らな部分を残して中央部が盛り上がり、腹面はほぼ平ら。全体にほぼ黄褐色で、前胸背から前翅の体を包む部分はほぼ黒褐色をしている」

 驚いたのは、分布が「本州以南の日本各地に見られ、国外ではシベリア東部、朝鮮半島、中国、台湾、およびインドシナ半島から知られる」とある。ここは福島である。地球温暖化の影響で南の虫が北に進出してきたということなのだろうか。

 昆虫に詳しい学者なら、もしかしたらセモンジンガサハムシが福島で発見された最初の例だと言ってもらえるかもしれない、なんてことを思ってワクワクしているアベさんなのである。
コメント (1)
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