おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

今どきの大学

2024-05-14 10:55:47 | 日記
 この前ニュース解説でおなじみの池上さんの番組を見ていたら、日本の大学で東大が一番かと思っていたら、今ではそうではなくなっているというような話で、教育の充実度では秋田にある国際教養大学だと紹介していた。初めて聞く大学名で、最近できたんだろうと思ったが、そもそも秋田県は教育熱心な県で有名である。

 で、その大学の出身者は、あちこちから引く手あまただという。というのも、大学の授業がすべて英語で行われているという。「英語を学ぶ大学」ではなく「英語で学ぶ大学」なんだそうだ。図書館は24時間365日開いていて、学生は寸暇を惜しんで勉強しているらしい。

 国際性ということで言えば、1位は大分県にある立命館アジア太平洋大学だ。なにしろ学生6000人に対し、世界90か国以上の人たちが留学している。小さな国連とも呼ばれている。

 大分に住んでいた頃、別府の自動車専用道を走っていると、別府湾を見渡す高台に広大なキャンパスが見える。学食で世界各地の料理が味わえるというので一度入ってみたことがある。なにしろ外国人が多いので、別府のシャッター商店街みたいなところで学生が自国の料理をふるまったりしていて、実に国際色豊かだ。

 で、なぜこんな話を書いているかというと、最近ビジネス書で「哲学と宗教全史」(出口治明著)がベストセラーになっているというのでネットで注文した。

 届いた本を見てみると、著者の肩書が立命館アジア太平洋大学学長になってるではないか。それでてっきりそっち方面が専門の人だろうと思ったら、経歴が意外だった。世界で初めてインターネットによる保険会社ネットライフ生命を作った社長さんだったのだ。

 前書きを読むと、生命保険というのはどちらかと言うと病気や死亡といった人生の中では後ろ向きなことにお金を使うことになる。そうではなく、なるべく前向きなことにお金を使いたい。それには徹底的に生命保険料を安くしたいが、どうしたらいいか。そんな中から生まれたのがインターネットによる生命保険である。アイデアは、業界内を探しても見つかるものではない。人生をどう生きるかといった哲学的、宗教的視野から考えて、アイデアが湧いたりすると出口さんはいう。

 立命館アジア太平洋大学は、学長を公募で募集した。結果、それに応募した出口さんが抜擢された。こういうところも、国際的な感じがするのだ。
コメント
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